生かそう憲法、高くかかげよう第九条

 日本国憲法は1947年5月3日、戦争と軍隊のない平話、自由で多様で人間らしく生きる権利ーこのような私たちの願いをこめて施行されました。そこには、日本がおこなった悲惨なアジア・太平洋戦争への半生と、大日本帝国憲法のもとでの苦い体験が刻みこまれています。この憲法は、21世紀の日本において羅針盤としての役割をいっそう発揮するものです。
 しかしいま、憲法と、そこに盛りこまれた平和と人権への願いは、大きな試練にたたされています。政府や国会議員には、この憲法を守り生かす義務があるにもかかわらず、これに背を向けた政治がおこなわれてきました。そして、1年前に国家につくられた憲法調査会では、「正式に軍隊をもつべきだ」「自衛隊が海外で武力行使できるようにしよう」「基本的人権を制限すべきだ」「自衛隊が海外で武力行使できるようにしよう」「基本的人権を制限すべきだ」などの主張がおこなわれています。私たちは、日本をこのように危険で、歴史の流れをおしもどす方向に向かわせることに強く反対します。
 1999年のハーグ世界平和市民会議が、日本国憲法第9条を世界に広げようとよびかけ、アジアでも「紛争は平和的に解決を」の動きが広がっています。日本国憲法第9条はますます光を放っています。世界でも先進的な日本国憲法の精神を生かすことこそ、アジアにおける平和の流れをより確かなものとし、豊かで自由なな21世紀の日本を実現するただ一つの道です。
 私たちは今日、「生かそう憲法、高くかかげよう第9条」との共通の願いをこめて、画期的な集会を成功させました。私たちは、全国各地で、あらゆる分野で、共同の輪を大きく広げることをよびかけます。一人ひとりの平和の願い、人権や自由を尊重する心を連帯の行動でむすびつけ、憲法を生かす大きな力をつくりだしましょう。

 2001年5月3日
                       生かそう憲法、高くかかげよう第9条
                            2001年5・3憲法集会
                                   参加者一同

(集会賛同者一覧)
 

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