ヒロシマ・ナガサキをくりかえさないために一

核兵器の使用を許さず、核兵器全面禁止・廃絶を要求します

 私たちは、米プッシュ政権が「テロ対策」や「大量破壊兵器の拡散阻止」などを理由にイラクにたいする戦争を準備し、核兵器さえ使おうとしていることに大きな不安と危惧を抱いています。

 他国に対する一方的な武力行使は、二度にわたるせ界大戦の教訓をふまえ、せ界の平和と安全のルールを定めた国連憲章に違反する行動です。まして核兵器の使用は、あらゆる人道去に反する犯罪であり、それが強行されれば、ひきおこされる犠牲と破壊は計り知れないものとなるでしょう。核の惨禍を許さないためにも、核兵器の全面禁止・廃絶はいよいよ緊急になっています。

 20世紀の最大の悲劇であったヒロシマ・ナガサキをくりかえし、歴史を逆行させようとする超大国の暴走を許すわけにはいきません。被爆国であり、「戦争放棄」の憲法9条をもつ日本政府は、アメリカの核兵器使用政策を「選択肢」として認めたり、その戦争に協カすることをやめるべきです。

 私たちは、平和で希望ある21世紀のために強く要求します。

 先制的な武力行使と核兵器の使用・威嚇をおこなわないこと。

 新型核兵器開発や核実験再開準備、核軍備強化をやめること。

 核兵器全面禁止・廃絶の約束を守り、ただちに実行すること。

                                          2002年9月11日
 
 

  このアピールは、アメリカでの同時多発テロー周年にあたる2002年9月11日に、安斎育郎(立命館大学教授、原水爆禁止世界大会議長団)、江尻美穂子(元日本YWCA会長、原水爆禁止世界大会議長団)、河井智康(日本科学者会議、原水爆禁止世界大会実行委員会・運営委員会代表)、熊谷金道(全国労働組合総連合議長)、沢田昭二(披爆者、名古屋大学名誉教授、原水爆禁止世界大会議長団)、高草木博(日本原水協事務局長、原水爆禁止世界大会実行委員会・運営委員会代表)の6氏により共同で提唱され、国内外で賛同・署名運動がすすめられています。署名は、アメリカ政府に提出されます。

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