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今月のことば

2016年11月 下鴨神社の七五三

 今年は、5歳になった孫の七五三のお祝いをしました。幸い、秋晴れの真っ青な空に、色づいたばかりの紅葉の木々が映える素晴らしい天気になりました。
 下鴨神社は、我が家からも近い散歩コースのなかにあり、正月には初詣、5月には植林、御蔭祭りなど多種の祭りなど、世界遺産でありながら、我が家にとっては氏神さまのような親しい存在です。
 娘夫婦も、下鴨神社で結婚式をあげました。孫が産まれたときは、ここでお宮参りをしました。そして、今度は七五三です。こんなふうに年月を重ねて、孫の成長を父母と両方の祖父母が集まって、みんなで祝うことができるのは、本当に仕合わせなことです。
 人生の節目のお祝いや式典、私が若いころは、伝統的な儀式に形骸化したものを見るようで、素直によろこべませんでした。今も、このような古くからの祝いは廃れるどころか、少子化になって少ない子どもにお金をかけるせいか、商業ペースと一体化して、さらに華美になっているようです。
 しかし、かつて「七つ前は神のうち」と言われた時代、乳幼児死亡率が高かった時代に想いをはせると、特別の感慨がわきます。小さい「赤ん坊」で何もわからないまま抱かれていた子どもが、今では歩いたり走ったりおしゃべりしたりする「幼児」にまで大きくなったことは、何だか不思議で、ありがたいことです。
 子どもの成長を祝い、これからの成長を祈る儀式がつづいていくことは、やはり、素晴らしく、貴重なことです。としつきを重ねること、平和であること、健康であること、毎日の暮らしを日々積み重ねて成長していく時間を「いとおしい」と味わい深く感じます。

写真 秋空に映える下鴨神社の大銀杏



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