| 今月24日に答申がおこなわれる中央教育審議会答申「学士課程教育の構築に向けて」では、各大学は「3つの方針」に貫かれた学士課程教育を、PDCAマネジメントサイクルに基づき進める必要があると述べています。その「3つの方針」とは、大学の入り口を示す「入学者受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)」、大学での教育内容を示す「教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)」、大学の出口を示す「学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)」を指し、各大学の個性や特色をそれぞれの段階で具体化し、相互に関連付けて展開していくことが求められています。
そのためには、卒業時に求められる「ディプロマ・ポリシー」を、卒業論文や卒業研究、到達度検証試験などを通じて挙証する仕組みを整えることが必要です。また、これらの力を学生に着実に身に付けさせるためには、教育理念・目的を、教育目標として設定する取り組み、教育目標を実現する体系的カリキュラムの設計、カリキュラムを具現する授業科目の配置、それぞれの授業科目の教育目標に沿った成績評価の実施など、一連の教授学習プロセスを「カリキュラム・ポリシー」として確立することが重要です。さらには、それら取り組みと連動する形で、受験生に求める能力、適正等を「アドミッション・ポリシー」として提示し、その考査に相応しい入学試験を実施することが求められます。
そして、何よりも重要なことは、これら「3つの方針」を、それぞれの大学自らが設定し、挙証するシステムを確立することです。これらなくして、各大学の個性や特色を打ち出すことは出来ないと言えるでしょう。そして、これら学士課程教育が組織的・総合的に運営されるためには、学内教職員の共通認識の形成と、そのためのFD活動が重要なのです。 |