知事リレー講義を担当するにあたって
前期授業担当教員 : 佐藤 満
(政策科学部教授)
知事リレー講義は2002年に始まった。第1期の2年間は、立命館大学・読売新聞社大阪本社主催、総務省、文部科学省、全国知事会後援、大学コンソーシ
アム京都、ぎょうせい、クボタ協賛の形で行われた。読売新聞社が大阪発刊50周年事業の一環として企画したものに本学が積極的に関わることで講義の形とし
て開催することにしたのである。
全国の知事が大学に毎週出講して、それぞれの地域が抱える政策課題や政治戦略を具体的に語っていくという企画のユニークさが高く評価され、上記のとおり
多くの機関・団体・企業の協力を得ることができた。政策科学部の特殊講義として開講し学内の他学部受講を認めたばかりでなく、これを大学コンソーシアムに
も開放することで、京都の大学生一般からも多くの受講者を集めた。知事会の後援と出版社「ぎょうせい」の協賛を得ることで、講義を撮影しストリーミング配
信することで、情報ネットワークを介して全国に発信することも行ってきた。
おりから、地方分権改革がいわゆる地方分権推進委員会などを中心に精力的に議論されている最中であり、また、都道府県知事の方々自体が、分権改革ひいて
は国政全般の政治改革・行財政改革に向けてリーダーシップをとるべき人材の宝庫と見られていたこともあり、講義室は受講者の期待で熱気に満ちていた。
この講義も現在は第3期、6年目に入り、後援・協賛機関の組み合わせに若干の変更があるが、なおも読売新聞大阪本社と立命館大学の協力関係は緊密であ
り、多くの知事が複数回入洛、立命館大学の演壇に立って熱弁をふるってくださっている。
大学としては、学生は毎年入れ替わってくので、おりおりの学生たちにとっては、何度も来ていただいている知事のお話も、それぞれに新鮮なものであるか
ら、可能な限り続けて行きたいと考えている。
講義の狙いや受講者に期待する勉強などについてはシラバスに書いたものに目を通してもらったらよいと思うが、久しぶりに知事講義を担当できて(私自身、
2002〜03年、第1期知事講義を担当した)、期待に胸の膨らむ思いをしている。知事が結節点にいるところの日本の中央地方関係には大きな文明史的転換
点が訪れていて、その只中にいる知事たちの話を直接、毎週、つぶさに聞くことができるというのは大変勉強になると思うからである。こうした機会に恵まれて
いる学生などそうはいないのだから、学生諸君にもこの機会を捉えて、しっかりと勉強してもらいたいと思う。
この講義は大学の正式な授業です。受講登録なしには受講・聴講できません。教室で学生証を確認す
ることがありますので、必ず学生証を携帯してください。科
目等履修生、大学コンソーシアムを通じた受講生の皆さんは、科目等履修生証や受講証をご持参ください。
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