立命館学校教育研究会NEWS NO.13

2012年度 立命館学校教育研究会年間活動計画

<目次>
立命館学校教育研究会総会
 ・2011年度 年間活動報告
 ・2011年度 年間活動計画
 ・2012年度~2013年度 運営委員一覧
立命館学校教育研究会分科会
 ・第1分科会
 ・第2分科会
 ・第3分科会

立命館学校教育研究会 総会  立命館学校教育研究会 総会
立命館学校教育研究会 分科会の様子 立命館学校教育研究会 分科会の様子
立命館学校教育研究会 分科会の様子
2011年11月27日(日)に、50名を超える校友教員や教育関係の方々にご参加頂き、2011年度立命館学校教育研究会総会・分科会を開催致しました。今回は、当日の模様をお伝え致します。

★立命館学校教育研究会総会★

立命館学校教育研究会運営委員の角田将士(産業社会学部准教授)の司会により、2011年度総会が始まりました。
最初に、立命館学校教育研究会会長の﨑野隆より挨拶を行い、引き続いて立命館大学を代表して、教学部長の春日井敏之より本学における教職教育の現状報告を行いました。
次に、運営委員(副会長)の七里源一より、2011年度の活動報告が行われた後、会長の﨑野より、2012年度の運営委員の提案があり、満場一致の拍手をもって承認されました。
最後に2012年度の活動計画について、運営委員(副会長)の井上政嗣より提案があり、総会出席者の拍手をもって確認されました。

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★2011年度立命館学校教育研究会活動報告★

1.2011年度の活動方針
(1)
卒業生教員や本学教職希望学生および立命館教職員をはじめ、教育に関わろうとする者の交流、ネットワーク形成のための取組みを行ないます。
(2)
教職を志す本学学生の力量向上に資する様々な取組みを行ないます。
(3)
学校教育に関する研究会・講演会等を開催いたします。
(4)
電子媒体を基本とした方法で、ニュースを発行いたします。
(5)
その他、会員の皆様へ情報を随時発信いたします。
2.年間活動計画について(予定含む)
活動内容
4月 運営委員会
5月  
6月 【主催】講演会
運営委員会
7月 メールマガジン発行①
8月 【主催】若手教員懇談会
運営委員会
メールマガジン発行②
9月  
10月  
11月 【主催】総会・分科会(研究会)
運営委員会
12月 【後援】2012年度採用 教員採用試験合格者激励会(教職教育推進機構主催)
1月  
2月 メールマガジン発行③
3月  
1) 講演会について
日 時: 2011年6月12日(日)14:00~16:00(懇親会17:00~)
会 場: 立命館大学 衣笠キャンパス 創思館カンファレンスルーム
講 師: 辻本 雅史氏(京都大学大学院教育学研究科教授・研究科長)
演 題: 「教育を「江戸」から考える-人間を育てる教育・教師の在り方-」
参加者: 約100名
内 容: 辻本先生は、江戸時代の教育を通して現在の日本の学校教育をみることによって、自明だと思っていたことが必ずしもそうではないことに気付かされたり、また、現行と違ったあり方の可能性に気付かされたりすることをお話頂きました。多くの江戸時代の資料をスライドで提示され、解説されるとともに、現物資料をフロアにも回覧された。参加者からも大変好評である講演会となった。
2) 若手教員懇談会について
日 時: 2011年7月31日(日)13:00~17:20
会 場: 立命館大学 朱雀キャンパス 多目的室
参加者: 約30名
内 容: 「コミュニケーション力を育てるには」をテーマにシンポジウムをおこなった。その後、小学校、中学校・高等学校、特別支援学校の三つのグループに分かれて、分散会協議を行った。各グループでは代表者から実例報告を行い、参加者間で各学校の現状や取り組みを紹介するなど、懇談を深めた。
3) 会員登録数について

2011年11月25日(金)現在、1,106名の方に会員登録いただいております。

以 上

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★2012年度立命館学校教育研究会年間活動計画★

1.2012年度の活動方針
(1)
卒業生教員や本学教職希望学生および立命館教職員をはじめ、教育に関わろうとする者の交流、ネットワーク形成のための取組みを行ないます。
(2)
教職を志す本学学生の力量向上に資する様々な取組みを行ないます。
(3)
学校教育に関する研究会・講演会等を開催いたします。
(4)
電子媒体を基本とした方法で、ニュースを発行いたします。
(5)
その他、会員の皆様へ情報を随時発信いたします。
2.年間活動計画について(予定含む)
活動内容
4月 運営委員会
5月 メールマガジン発行①
6月 【主催】講演会
運営委員会
7月  
8月 【主催】若手教員懇談会
運営委員会
メールマガジン発行②
9月  
10月  
11月 【主催】総会・分科会(研究会)
運営委員会
メールマガジン発行③
12月 【後援】2013年度採用 教員採用試験合格者激励会(教職教育推進機構主催)
1月  
2月 メールマガジン発行④
3月  
3.学校教育研究会のホームページの運用について

1)講演会および各種イベントのご案内をさせていただきます。
2)会員の皆様方に、情報交換や交流をして頂ける場として運営させていただきます。
3)教職教育に関わる情報提供を随時させていただきます。

以 上

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<2011~2012年度 立命館学校教育研究会 運営委員・役員について>

会 長 﨑野 隆 立命館大学教職教育推進機構 元副機構長
立命館大学教職支援センター 元センター長
副会長 七里 源一 元 滋賀県教育委員会
副会長 井上 政嗣 雲雀丘学園小学校 教諭
運営委員 村上 晃美 元 羽曳野市教育委員会
運営委員 西山 隆史 京都市教育委員会 総合教育センター参与
運営委員 岡本 真一 神戸市立摩耶兵庫高等学校 教頭
運営委員 山本 佳苗 岸和田市立山滝中学校 教諭
運営委員 近松 浩平

京都市立桂東小学校 教諭

運営委員 文田 明良 立命館中学校・高等学校 副校長
運営委員 神藤 貴昭 ※立命館大学教職教育推進機構 副機構長
立命館大学教職教学運営委員会 委員長
立命館大学教職支援センター センター長
(立命館大学文学部准教授)
運営委員 山下 芳樹 ※立命館大学教職教学運営委員会 運営委員
(立命館大学産業社会学部教授)
運営委員 角田 将士 ※立命館大学教職教学運営委員会 運営委員
(立命館大学産業社会学部准教授)
運営委員 小泉 良一 ※立命館大学教職支援センター 主任(衣笠)
運営委員 宮下 ゆたか ※立命館大学教職支援センター 主任(BKC)
運営委員 長野 光孝 元 立命館大学教職支援センター嘱託講師
運営委員 入江 嘉明 元 立命館大学教職支援センター嘱託講師
運営委員 春日井 敏之 ※立命館大学教学部長
(立命館大学文学部教授)
運営委員 森田 真樹 ※立命館大学教学部副部長
(立命館大学産業社会学部准教授)
運営委員 石坂 和幸 ※立命館大学教学部 次長
運営委員 太田 啓子 ※立命館大学教職教育課 課長
事務局   立命館大学教職教育課

・任期は2011年度から2ヵ年となります。
※印=立命館大学より選出されている運営委員については、人事異動により任期内であっても交代します。

以上

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★立命館学校教育研究会 分科会★

立命館学校教育研究会総会後に、分科会を開催いたしました。
3つの分科会の内容をご紹介いたします。

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<<第1分科会>>  「災害時の心のケア」

報告者:徳島大学 助教 井ノ崎 敦子 氏

「災害時の心のケア」というテーマで井ノ崎敦子先生(徳島大学学生支援センター)から報告を受けました。以下、分科会の概要を報告します。井ノ崎先生の報告の柱は以下の3点です。
①災害や犯罪などのトラウマ体験を受けた子どもの様子
②災害が子どもに与える心理的影響
③災害を受けた子どもへの心のケアのポイント
先生は2001年6月8日に発生した付属池田小学校殺傷事件後 数ヶ月にわたって臨床心理士として緊急支援に入られ、子どもらへのグループワークを使った支援、保護者や池田小教員へのケアなどの経験に触れ、つづいて本論の東日本大震災後の子どもに現れた変化(「まるで赤ちゃんのように振舞う赤ちゃんがえり」など)を紹介されました。
社会的弱者である子どもは大震災のもたらしたストレスによる体調不良などうまく表現できないので代わって大人が子どものSOSサインを見落とさないことの重要性を指摘されました。このSOSサインは学童期、思春期によって現れ方が異なるが、じっくり観察することが大切で、ストレスのサインの3つのポントとして「眠れない」「遊ばない」「食べない」をあげられました。そして発達段階に応じたストレスを抱えた子どもたちへの対応のポイントを判りやすく説明されました。
たとえば学童期の「ボクが悪い子だから地震が起きたのでは・・」への過剰な罪悪感をもつ子どもには「あなたは悪くないよ」とはっきりと告げること、また思春期の子どものSOSサインに対しては「つねにあなたを気にかけているよ」というサインを子どもに出し続けることも大事であることなど、対応のポイントを具体的に説明されました。特に教師や保護者が子どもにできることとして、「まずは緊張を解いてリラックス」させること、「身近な場所でのんびり」できる環境を作ることなどの重要性を指摘されました。
また災害により親、兄弟など身近な人の「死」と向き合う子どもへの対応について、幼児期に場合は死というものが理解できないので、「いつかは生き返る」と考えやすいが、時間をかけてもう戻ってこないことを理解できるよう説明すること、また、学童期の子どもは、死について大人と同じように理解できるか葬儀への列席は死を受け入れる上で重要であるが、無理やりはいけないこと、亡くなった人の写真を一緒に見ながら思い出話をして気持ちに区切りをつけられるようサポートすることが重要であるなど、興味深い内容のお話をされました。最後に「カウンセラー自身もストレスを溜め込まないよう仲間や指導者と定期的にあって話をする」など「教師も保護者もストレスを一人で抱え込まない」ことの重要性を指摘されました。後半は質問に先生が回答する形で進行しました。教員志望の学生からの質問は学校カウンセラーに関わる質問が多く出され、参加者からの質問にうなずきながらしっかりと聞いてからお答えいただきました。

(文責:運営委員 宮下ゆたか)

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<<第2分科会>>  「現代社会を「地域の視点」から見る‐日本の教育に足りているものと欠けているもの‐」

報告者:京都教育大学 教授 香川 貴志 氏


第二分科会では「現代社会を「地域の視点」から見る-日本の教育に足りているものと欠けているもの-」と題して,京都教育大学教授の香川貴志先生にご講演いただき,約30名の参会者が熱心に香川先生のお話に耳を傾けました。
講演では主として,学習者である子どもたちに現代社会のあり様を,自然と人間との関わりの中で生起している具体的な「地域」という視点から分析していける力を育成することが求められる,小学校社会科・中学校社会科・高等学校地理歴史科における地理的な分野をターゲットに,これまでの日本の教育は子ども達の知識を量的に拡大させることには成功してきたものの,それらの知識を活用しながら思考する力を十分に育成できていなかったのではないか,今後,PISAに表れているような世界基準の学力を育成しようとすれば,そのような活用の力を育成する授業が求められるのではないか,といった趣旨の提案がなされました。
香川先生のお話の面白さは,理念的な提案が具体的な授業のイメージとともに語られたところにありました。例えば,滋賀県湖西地域の扇状地の地形図を示しながら,「通常,水が得られにくいと言われる扇状地の扇央部分になぜ水田が分布しているか」といった学習課題を例示いただき,参会者は子どもたちの知的好奇心を刺激するような学習課題の立て方について,具体的なイメージを持つことができました。また,香川先生自身が関わってこられた教員免許状更新講習や国際地理オリンピック,ドイツのギムナジウム教科書分析研究,大学入試センター試験の作問やビジュアル教材作成のご経験に基づいて,これからの授業改善のための視点をいくつもご提示いただきました。
講演後の質疑応答では,地理教育で育成をめざすべき学力像や子ども像といった教育的な議論はもちろんのこと,「(地理学研究者としての視点から)地域の活性化に対して何か具体的なご提言をいただけないか」といった刺激的な質問もなされ,学際性ある総合大学としての立命館大学における研究会にふさわしく,様々な角度からの議論が展開されました。

(文責:運営委員 角田将士)

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<<第3分科会>>  「メディアを批判的に読む授業・試案」

報告者:立命館宇治高等学校 教頭 岩崎 成寿 氏


提案の背景としては、①当時2003年PISA結果において、読解力が前回8位から14位に落ち込み(いわゆる「PISAショック」)、「PISA型学力」をめぐる外圧が急激に強まっていた。それは、知識備蓄型から思考発信型への学力観の転換を意味していた。②その後、2009年PISAでは読解力が再び8位に「回復」したものの、成績下位層の多さや記述問題での無回答率の高さは依然として課題として残された。③日本の教育改革の中心的課題は、教科を超えて「言語活動」の充実を図り、子どもたちに「思考力・判断力・表現力」を育成することである。言い換えれば「大量の知識を記憶できたか」ではなく、「自分で考えて、意見を記述・発表できたか」を追求することである。④今回の授業試案はそうした課題に応えるべく取り組んだ。⑤資料として文部科学省「言語活動の充実に関する指導事例集~思考力、判断力、表現力に向けて~」【中学校版】平成23年5月(文部科学省HP掲載)を引用。
京都新聞掲載(3月18日~4月3日にかけて5回連載)の「ママが挑む大舞台」という記事では、日本人二人をはさみ、米国・イタリア・英国の3人が選ばれている。
岩崎先生は模擬授業形式の中で、分科会参加者に次のような問いかけをされた。
日本選手の男女比から推定すれば、競技参加選手の半数近くは女子選手である可能性が高い。仮に4割の4,000人が女子選手だとすれば、その中には母親でもある選手は一定数いるはずではないのだろうか。その中から、なぜこの5人が選ばれたのか。選択基準は何か。
記事を分析すると、「マイノリティの扱い」「容姿に対する執着」が選択の背景にある可能性や「ジェンダーステレオタイプ」が読み取れる。「事実の取捨選択は適切か。使われている言葉・用語(表現)は適切か。その表現・事実選択の裏には、どういうものの見方・考え方やねらい・基準があるか」といった批評スキルを挙げられた。
発表後、活発な意見交流がなされた中で「新聞記事を取り上げての授業だけでなく、文学作品への回帰も必要ではないか。」「この授業で何を身につけさせたいのか。」といった質問が出された。
新聞記事は生徒にとって身近で扱いやすいという利点や文章を主体的に読むことで書き手の意図が明確に分かるようになることなどを話された。
議論の中で繰り返し出てきたフレーズとして、「メディアは構成されている、価値観を伝えるものだ」というものがあった。多様な情報があふれる昨今、若者がメディア・リテラシーを身につけるために、授業の中で課題発見・解決能力、論理的思考力、コミュニケーション能力や多様な観点から考察する能力(クリティカル・シンキング)などの育成・習得が大変重要であると感じさせられる分科会であった。

(文責:運営委員 井上政嗣)

分科会の報告は以上です。
2012年度も、講演会や分科会(研究会)等の様々な企画を予定しています。併せて、電子媒体を中心として、メールマガジンを発行いたします。本会ホームページ上での交流もあわせて、皆様のご参加、ご協力をよろしくお願い致します。

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