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第4回 園部町(京都府)



【開催日】
 2005年5月6日

【講師】
 野中一二三 園部町長

【テーマ】
 ・私の歩んだ町づくり




Today's Lecture

 第4回目の「連続講義」は、京都府園部町・野中一二三町長が「私の歩んだ町づくり」をテーマに講義した。

 町長は、園部町の国際交流の特徴として、@厳しい財政状況の中、国際交流経費が町財政を圧迫することがないよう、旧郵政省のボランティア貯金など国の制度の活用や、町民による国際交流基金造成など財政上の工夫、A町民のためになる国際交流事業の実施、B「あえて姉妹都市を結ばない」理由は、姉妹都市提携は、首長、議長など幹部のみの交流になりがちであり市民交流につながらないためであること、Cアジア重視の国際交流、D大学、国際建築技術専門学校の誘致等による町の活性化、などを強調した。

 町では、次世代を担う子供たちの国際理解教育の一環として行われる小学校5・6年時におけるネイティブスピーカーによる英会話教育の実施や、タイへの青年教員派遣、ネパールでの職業訓練校の建設及び住民の招聘など、さまざまな国際交流事業を実施し、大きな効果を上げている。また、国際交流の相手地域として、アジア諸国、特に中国・韓国・東南アジア諸国との交流を重視しており、ともすれば欧米に偏りがちな国際交流に一石を投じていることも、町長の信念に基づくものである。

 また町長は、少子化対策の一環としての出産育児費用の援助、地方商品券の発行、大学・専門学校の積極的な誘致など、薗部町独自の活性化政策についても語った。


 講義が終了すると学生から、合併による影響、山陰線の複線化、また中国語・ハングル等の外国語教育についてなど多岐にわたって活発に質問が交わされ、町長は熱心にそれに応えた。

講義終了後 市長にインタビュー

■本日の講義の感想をお聞かせください。
 みな素直にきちっと聞いてくれていた。今までの大学生の印象と大きく違い、とても感心した。

■国際交流で一番重要なことは何だとお考えですか?
 どうお互いに理解をしあうかが重要だろう。伝統・文化の違いはあって当然だが人間としての違いと言うものはない。相手に対して不信感を抱いて接するから、うまくいかないのだ。まずは相手を信頼してかかること、それが重要ではないか。

■最後に学生へのメッセージをお願いします。
 まずは自信を持ち、そして何事にも挑戦すること。挑戦しないで成功はありえない。まず突進して壁に突き当たったらそこで立ち止まって考えればいい。壁に当たれば痛さも感じるし、次の発想も出てくる。今の若い人は壁にあたる寸前で止まろうとする。一歩手前でまずたちどまってしまうから挑戦も出来ないし自信も出来ない。発想の転換をしてほしい、それが若い諸君に対する最大のメッセージだ。


Voice of Student 〜受講生の感想から〜
■「環境・都市問題など、地方自治体が抱える様々な問題に対しても、園部町独自の政策を立てて取り組んでいることに非常に関心を持ちました。また、質問に対しても目を見て語ってくれたのでとても嬉しかったです。」
(文学部四回生 井澤友美)

■「野中町長は自らの信念を持って、一貫して政策に取り組んでいる様子が伝わってきました。電車の複線化がはかられ、京都市との往来がより便利になることで、園部町の観光面での発展が期待できるのではないでしょうか。」(文学部3回生 古市英治)



Staff Viewpoint
 常に時代の半歩前を行き、市民を牽引してきた野中町長の個性と魅力にあふれる町づくりへの熱い思いに多くの学生が魅了された。厳しい財政の元での、町政と市民の工夫の賜物としての国際交流のあり方は、これからの市町村の国際交流への大きな試金石となり得るだろう。
また講義内容は「国際交流」から「町づくり」まで多岐に渡り、特に教育制度や介護保険料の見直し、光ファイバー網の整備や少子化対策の子宝条例などの独自の政策は「国際交流」のみならず「社会福祉」と言う観点からも、行政の果たす役割について改めて考える良い機会となったのではないだろうか。
(学生スタッフ 国際関係学部3回生 岡 優見)


Links of Lecture

・園部町ホームページ[http://www1.smg.town.sonobe.kyoto.jp/e-town/]