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本文へジャンプ 2005年6月24日 

 

第10回 福岡市(福岡)



【開催日】
  2005年6月24日

【講師】
  山崎 広太郎 福岡市長
 
【テーマ】
  アジアとの共生 〜福岡市の都市づくり〜

 





Today's Lecture



 自治体外交の挑戦〜わが町の国際戦略を語る〜 リレー講義である本講義の第10回目の今日は福岡市の山崎広太郎(やまさき ひろたろう)市長に来ていただき、講義をしていただいた。市長はまず冒頭で地理的には上海と東京が福岡市を中心として同じ距離にあることから、福岡市はアジアの拠点都市であるということを述べ、また歴史的にも金印が発見されるなど九州の中心地というだけでなく日本のアジア交易の中心地であると語った。
 福岡市では1989年にアジア太平洋博覧会(よかトピア)を開催したり、毎年9月の1カ月間をアジアマンスとして民間90の事業などと提携し、アジア文化賞や、アジア映画祭などを行っている。また、アジア太平洋こども会議では世界の50カ国500人の12歳の子供達を日本に招待し、日本で合宿などホームステイなどを経験してもらうなどして長い年月を経て強い関係を築きあげてきた。
 そのようなことから今後のアジア施策の展開として「"協力"と"競争"によりアジアの中で共生する都市」をテーマに掲げた。それらには基盤づくりとして空港や港湾施設の整備や、RORO船による物流拠点化を図ることで福岡市は今後アジアにとっての大きな経済的意味をもつだろうと市長は語った。そして次に、おもてなしの都市づくりとして集客産業都市を目指すために釜山市と共同で、観光客誘致事業をするなどしてアジアから集まりやすいビジターズインダストリー発展に力をいれている。またアイランドシティにおけるアジアビジネス、健康・福祉・医療、ITロボット関連から、21世紀の中華街構想など、ビジネス、観光の面からアジアの中心都市を目指しているということも語った。
 最後に、アジアへの貢献としてアジア諸国が直面している都市問題、例えばゴミ、上下水道、人口集中などに関して日本はもっとアジアに貢献するべきであるという市長の考えを述べ、福岡方式とよばれるごみの埋め立て技術などをアジア諸国に導入したり、財政面ではなく技術スタッフなどを派遣するなどして応援するべきであると語った。

まとめ @アジアとの継続的交流
    Aその交流をハード面でさらに強化
    Bインドとの都市提携構想
    C集客産業都市を目指す






講義終了後 市長にインタビュー


☆今日の感想をお聞かせください。
―みなさん熱心にきいてくれて感激した。どうもありがとうございました。

☆アジアの途上国と会議をもつことによって逆に日本が 
勉強になったことはありますか?
 ―プサンとは対等な関係をもっているので、学びあうという感じではない。しかし、観光誘致事業をやっていく上で福岡にきて向こうが参考にしてくれている所はあるようだ。

☆都市問題に関して職員交換などを行っていますが、それを子供達がアジアに
進出できるような制度は考えておられますか?
―組織があれば別だが、アジア太平洋子供会議でふれあった子供達が大人になって
卒業生たちが集まって会を開いたりはしている。小さいときにはなかなか難しい。
  
☆今アジア近隣諸国で反日感情が高まっているが、アジア交流が盛んな福岡市が今後交流するに当たって懸念することはありますか?
    ―そのようなことはない。一番仲良くすべき諸国なぜケンカしなければならないのかが理解できないし、われわれは長年の交流で信頼関係を築いているので、懸念することは何もない。

☆学生へメッセージをお願いします
―学生にはとにかく可能性がある。できれば4年間で何かをつかんでほしいそのための4年間なので、ぜひがんばってほしい。

Voice of Student 〜受講生の感想から〜

●国際関係学部2回生の市野 紗登美さんは
「質問でも述べたように、福岡市の地理的な特性を生かしてアジアに向けた戦略を行っているのはすばらしいと思った。しかしながら、今日においてはより広域的な地域との関係も重要であり、ヨーロッパ都市とも姉妹都市を結んでいることからも、これからは世界的に戦略を考えていく必要があるのではないだろうか。」と語った。

●政策科学部4回生の大宜見 佳奈さんは
「市長さんに初めて質問したが身近に話せてよかった。テレビで以前福岡についての番組を見ていたのでイメージがもちやすかった。今は都市基盤に力をいれているけれどもそれをどう活用していくのかという点をもう少し聞きたかった」と語った。




Staff Viewpoint
 

 議員出身の市長の堂々とした語り口が非常に印象強かった。福岡市は東京よりもアジアと近い自治体であり、それは地理的な面だけでなく、歴史的な背景をもとにした交流・交易面での距離の近さも感じた。アジア諸国の都市問題解決のために自治体ができることはなにか?また、アジア諸国と交流を盛んにするために何が自治体にできるのか?そうした問いかけを自分たち自身にし、積極的に行動している福岡市の姿勢に感銘を受けた。
(学生スタッフ 国際関係学部2回生 福原典子)





Links of Lecture

・福岡市ホームページ http://www.city.fukuoka.jp/index.html