第11回 舞鶴市(京都)
【開催日】
2005年7月1日
【講師】
江守光起 舞鶴市長
【テーマ】
舞鶴市の国際交流戦略
〜北東アジア交流ネットワーク都市を目指して〜

今回のリレー講義は舞鶴市の江守光起市長に来ていただき講義をしていただいた。江守市長はまず、舞鶴市が地理的に、また歴史的にどのような立場にいるかということを説明し、京都舞鶴港を中心に北東アジアの物流の拠点であるということや交流の拠点であるということを語った。姉妹・友好都市はロシアのナホトカ市や中国の大連市、イギリスのポーツマス市など地理的、歴史的に関連の深い都市であり、現在まで交流を続けているのも舞鶴市の国際戦略の一つだ。
また、舞鶴市の都市戦略として「地学連携」と称して知的資源の活用や研究活動の場の提供、情報共有と情報発信など、大学と連携することで京都府北部の活性化とともに北東アジアとの連携も強めていく構想も江守市長自ら紹介してくださった。その大学連携のコア組織としての京都・まいづる立命館地域創造機構(MIREC)は北東アジア研究プロジェクトを立ち上げ、ビジネスマッチングや 観光客誘致などをすすめている。私たち立命館大学で学ぶ学生としてとても興味深い講義であった。
また舞鶴市の国際交流や国際協力はNPOなどによる市民主体であることから、舞鶴市民の国際化意識の高まりが感じられ、またそれに沿うような形で国際交流を重要な役割であると位置づけたり、大学との連携、また地方と地方でゆるぎない信頼関係を築いていくなど独自の自治体外交を展開している。今後もこのような舞鶴市に注目したい。
◆講義の感想をお聞かせください。
それぞれメモを取ったりしていて、真剣に講義をきいていて、まじめだと思いました。思わず自分の大学時代と比較してしまった。

◆大学との連携を戦略の一つにしているが、主にどんな部門に力を入れているのか。
基本的にはオールラウンドだと捕らえている。校舎というハードはないが、知識と言うソフトがあることは非常に大きな意味がある。経済や福祉や余暇など様々な課題を、舞鶴をフィールドとして研究してもらうことは今後の舞鶴の発展に大きく寄与するだろう。
そして研究に来てくれる教授や学生さんが舞鶴を訪れてくれることで、舞鶴を知ってもらうことにもなるし、経済効果も生まれるだろう。
◆アジアを中心として戦略を組んでいると思うのですが、
歴史的な問題など懸念することはありますか?
お付き合いする相手として懸念することはありません。むしろ早く北朝鮮と国交を結んでほしいです。舞鶴などの地方都市は神戸や大阪などの大都市にはなれないし、なってはいけないと考えている。自治体の大小はあるが、私たちは卑下することもないし、お互いの良さを出して交流していくことが大切だと思う。
◆北東アジアとの友好関係を保つために自治体ができることは?
信頼と交流です。信頼がなければ外交辞令の薄っぺらい関係になってしまう。
篤い信頼関係の上でお互いに行き来をする。行政だけではなく、市民間での交流が重要だと思う。今も小学校5年生の児童が自ら進んで、中国・大連の小学校へ体験入学している。そういうことが大事だと思う。
◆学生へのメッセージをよろしくお願いします。
何でもチャレンジしてほしい。失敗してもしれている。私も学生時代、単独でアメリカとカナダの横断をした。アメリカで初めて宿泊した日の朝、朝食を注文することが出来なかったことを今も覚えている。悔しかった。姉妹都市であるイギリスのポーツマスに行った子供たちも上手く英語がしゃべれず悔しがって帰ってくる。そうして味わったフラストレーションを糧に、もっと英語がしゃべれるようになりたいと自ら努力するようになる。みなさんもこういう経験を是非積んで、これからも頑張ってほしい。
|