立命館大学文学部 ピタッと学ぶ

地域観光学専攻 地域研究学域

教学理念

観光(ツーリズム)は産業革命以降発達し、大衆化してきた、きわめて近代的な現象です。したがって、観光は資本主義の発達と密接な関係を持ち、資本主義的な生産・消費システムが地球を覆っている今や、世界の津々浦々にまで観光を可能にする制度や施設の展開をみ、そして観光客の国内および国際的な移動を引き起こしています。この現象には、観光客、観光客を受け入れる社会の人たち、そしてこれらの間に介在する観光関連産業、そしてこれらを包み込む地方自治体や国家が関っています。要するに多様な主体が、様々な地域レベルで、この現象に必然的に関っているのです。地域観光学専攻は、地域という空間的広がりを中心に、観光という現象を多様な側面から解釈しようとする専攻です。地域は、もちろんいろいろな空間尺度から設定できます。人びとが生活する集落を単位にすることもできるし、都市や国を単位として扱うこともできます。あるいは、特定の民族集団が生活している広がりにおける観光現象も研究の対象となります。そして、いずれの地域も、独自の社会・文化・歴史・経済など多様な側面から構成されていますが、観光現象を地域という文脈を中心に、多様な側面から捉えていこうというのが本専攻の狙いなのです。

専攻概要

「地域」に焦点を合わせながら、観光という現象をめぐる分析・考察の方法を学びます。具体的には、各人がフィールドワークを実施して観光現象に関わる資料を収集し、そこからさまざまな問題設定をおこない、分析することが中心となりますが、観光を軸にした地域づくりなども当然、課題となってくるでしょう。観光が有する今日的な課題を、さまざまなかた ちで浮き彫りにします。

先輩がこの専攻を選んだのは?

特徴

① さまざまな地域の観光現象を取り上げ、観光現象に関る多様な主体、およびそれらの関係から、どのようにこの現象が成立しているのかを、フィールドワークを通じて分析・考察することを目指します。他方、地域は地理・歴史・社会・文化など多様な要素からなる、という理解を深めていきます。
② 本専攻が文学部人文学科にあるという強みを十分発揮し、観光という総合的現象を地理・歴史・社会・文化・心理など多様な側面から、人文科学的に総合的に分析・考察する方法を習得します。
③ 多様な側面から観光現象について関心を払うものの、基本的には観光現象との関りのなかで地域の人たちの生活を最も重要な考察対象とします。すなわち、観光現象を表面的に見るのではなく、住民の生活と関連させて考察する目を養います。

進路

観光関連産業(旅行業や交通機関を含む)、地域づくりコンサルタント、途上国観光開発支援アドヴァイザー(NGO,NPOを含む)、観光分野の研究者、教員(社会科・地歴科)、公務員などへの道が考えられます。

カリキュラム(予定)

科目概要(予定)

地域観光学概論I・Ⅱ

ツーリズム地域論I・II

地域観光学フィールドワークI

地域観光学フィールドワークII

地域観光学応用研究

地域観光学外書講読

地域研究学域

地域研究学域は、地理学専攻、地域観光学専攻、京都学専攻で構成されます。この3専攻が共通して対象とする「地域」とは、さまざまな現象が相互に影響し、絡み合うなかで、他とは区別される特徴を帯びた空間的な広がりを指します。フィールドで学ぶことを基本としながらも、空間スケールを自在に変え、多角的な研究視点・手法も交えながら、現代的な諸問題に取り組むこととなります。