立命館大学文学部 ピタッと学ぶ

京都学専攻 地域研究学域

教学理念

平安遷都以来、大陸文化を積極的に受容しつつ、日本の首都として「京都」は独自の文化を国内外に向けて発信し続けてきました。「京都」には他の地域にはない文化的価値があるのです。一方、現在の「京都」は景観問題や伝統産業の衰退など、数多くの深刻な問題を抱えています。きらびやかな伝統の裏側には、観光で訪れただけでは気付かない影の部分も継承 されています。
このような「京都」の長年にわたる文化的な蓄積や現代的な問題を、先学によって培われてきた地域研究の手法を用いて解明することは、現在に至るまで蓄えられてきた「京都」の文化的資源を後世に伝え、日本文化の特質を把握・理解するだけでなく、現代の日本が抱える問題点を顕在化させる契機にもなるのです。「京都」の文化的特質や普遍性を追究し、その多様性を認識し、日本文化の根源的・本質的理解に迫る学問であると同時に、現代の「京都」が抱える種々の問題を的確に把握し、地域の実情に即して、その人文学的解決法を提案するための学問――それが「京都学」です。
以上の定義を踏まえて、京都学専攻では、歴史学と文学、そして地理学からなる異なる研究手法を複合的に用いた地域研究のアプローチから、ローカル・リージョナル・グローバルの観点から多様に捉えることのできる研究フィールド「京都」にアプローチしていきます。

専攻概要

「京都」を主たる対象として歴史学・文学・地理学のアプローチを展開しながら、総合的・複合的な地域研究をおこないます。課題となるのは、京都における伝統の形成と創出、あるいはその虚像と実像、新たな伝統の創出の可能性などの諸問題。フィールドワークもともなった取組みのなかで、「京都学」は、他の地域にも援用が可能な新たな学問の様相を帯び てくることでしょう。

先輩がこの専攻を選んだのは?

特徴

① 京都文化の本質を発見しよう
「京都らしさ」は何に由来するのか。世界に誇る伝統の息づく場所や、映画や小説の舞台など、京都文化を現実・イメージの両面から追求  し、その本質を再発見します。京都の大学という利点を活かし、積極的にフィールドワークに出かけます。伝統産業に携わる職人・映像や   物語の舞台・古跡や歴史的建造物など、京都のすべてがキャンパスです。
② 京都から地域へ京都から世界へ
人文科学の研究分野である文学・史学・地理学などを横断した、新たな地域研究の手法を、長らく日本文化の中心であった京都で学びます。
京都の過去・現在・未来を多角的に追究します。京都学に学んだ成果を、町づくりや景観問題などに応用し、地域社会に還元します。さらにマルチメディアを活用し、新たな文化を創成、京都から世界へ、成果の発信をめざします。

進路

マスコミ・出版・旅行・運輸業界などの各種民間企業をはじめ、小・中・高校教員(社会科・地歴科・公民科・国語科など)、博物館学芸 員、文化財保護行政などに関わる公務員や、大学院進学を経て研究者への道が考えられます。

カリキュラム(予定)

科目概要(予定)

京都学フィールドワークⅡ

京都学フィールドワークⅢ

京都文化論Ⅰ・Ⅱ

京都地域論Ⅰ・Ⅱ

京都学基礎研究Ⅰ~Ⅲ

京都学概論Ⅰ・Ⅱ

地域研究学域

地域研究学域は、地理学専攻、地域観光学専攻、京都学専攻で構成されます。この3専攻が共通して対象とする「地域」とは、さまざまな現象が相互に影響し、絡み合うなかで、他とは区別される特徴を帯びた空間的な広がりを指します。フィールドで学ぶことを基本としながらも、空間スケールを自在に変え、多角的な研究視点・手法も交えながら、現代的な諸問題に取り組むこととなります。