地域研究学域での4年間の流れ

1回生では、地域の基本概念を理解するために、「研究入門Ⅰ・Ⅱ」、「地域調査入門」や「地域研究入門講義」、さらに概論系各科目(人文地理学概論,自然地理学概論,地域観光学概論Ⅰ,京都学概論Ⅰ(文学),京都学概論Ⅱ(歴史))を履修します。さらに、上記の科目と並行して、大学での学習や研究を開始するにあたって必要不可欠なスキルを学ぶ「リテラシー入門」や、外国語科目、一般教養科目なども履修します。これらの1回生での学習を通して、地域研究への初歩的理解を得て所属先の専攻での学修をスムーズにするだけでなく、2回生から所属する専攻を選択する際のヒントを得ることもできます。

地域研究学域に所属するみなさんは、2回生に進級する段階で、地理学専攻、地域観光学専攻、京都学専攻のいずれかに所属することになります(各専攻でのカリキュラムの流れは、下図の各専攻の円の中をクリックしてご覧ください)。各専攻では、専攻の軸となるそれぞれの学問に対する理解を深めていくとともに、より専門性の高い知識や技術の獲得を目指します。専攻選択は、卒業論文のテーマ選択にも結び付いてくることになります。みなさんが大学で取り組みたい研究を考えるうえで、1回生後期に行われる専攻の選択は極めて重要な意味を持ちます。どの専攻に所属したいかを常に意識しながら、1回生での学習に励みたいものです。

講義:「地域研究入門講義」 講義:「地誌(世界)」 講義:「地誌(日本)Ⅰ・Ⅱ」 講義:地理学「人文地理学概論」 講義:地理学「自然地理学概論」 講義:地域観光学「地域観光学概論Ⅰ」 講義:京都学「京都学概論Ⅰ(文学)」 講義:京都学「京都学概論Ⅱ(歴史)」 実習「地域調査入門」 演習(小集団)「研究入門Ⅰ・Ⅱ」 2回生時選択「地理学専攻」 2回生時選択「地域観光学専攻」 2回生時選択「京都学専攻」
地域研究入門講義1回生

地理学・地域観光学・京都学における包括的な入門講義で、地域研究学域で学ぶための導入となります。ここで得た知識をさらに深めるために、後期に開講される、人文地理学概論、自然地理学概論、地域観光学概論Ⅰ、京都学概論Ⅰ・Ⅱへの受講が所属学生の皆さんには求められます。

地誌(世界)1回生

海外に存在する特定の地域における地誌的特徴について、幅広い知識を得るとともに、受講生の抱く海外への関心をさらに促します。たとえば、世界の先進国で最も対照的な存在のニュージーランドとアメリカ合衆国の環境と社会、経済活動について比較検討し、現代が抱えているさまざまな問題に関して、適切な理解ができることを目指します。

地誌(日本)Ⅰ1回生

日本国内の特定の地域(取り上げる地域は担当者によって異なる)を対象に、地誌学を学びます。対象地域の地誌的特徴について、自然環境、歴史、産業、景観などの多様な観点からアプローチし、地域が自然的要素、歴史・文化的要素、社会・経済的要素が複雑に絡み合って形成されていることを理解します。

人文地理学概論1回生

人間が地球上で農村や都市などを活動の舞台としてどのように存在し、自らの空間を認識し行動してきたかを考えます。また、人間は経済活動を通じてどのように土地を利用し、固有の生活と文化を構築し再編成してきたのかを検討します。これらのことを考察するのが人文地理学であり、本講義ではその全般的な概説を行います。

自然地理学概論1回生

自然地理学の学史、研究内容、研究方法などを体系的に学びます。とくに、地形や植生、気候学や気象学、水文学などに注目します。これらを通して、火山の爆発や地震などの災害と人間の防災意識の変化を分析するといった、人間活動と自然環境との関わりについて考えます。

地域観光学概論Ⅰ1回生

「観光」という現象を地理学、文化人類学、社会学、歴史学などの研究分野から学びます。観光施設の立地展開、観光客を受け入れる地域社会の文化変容、観光を軸にした地域づくり、観光客の性・世代の違いなどによる観光行動の特徴について、多くの事例を通じて、その基礎的な知識ならびに複合的な考え方を身につけます。本講義ではことに近世の旅について考えます。

京都学概論Ⅰ(文学)1回生

京都は平安以後、日本文学を初めて成立させた場であり、文学(作品)の宝庫であり続けてきました。本講義では、文学生成の<場>、作品の<舞台>、文人たちの<住>として存在する京都を総合的に探求します。その上で、文化や芸術を生み出す空間としての「京都」の個性や特質も明らかにしていきます。

京都学概論Ⅱ(歴史)1回生

歴史学の方法論に基づく多様な視点から、京都における過去の事物・事象、京都に根付く伝統や文化について考察します。あわせて、京都の歴史や文化の「語られ方」に注意をむけ、巷にあふれる情報の検証につながる話題を提供していきます。以上から、京都の文化や景観を成り立たせている様々な要素を発見することを促します。

地域調査入門1回生

地域研究、とりわけ地理学的素養を身につけるうえで必須である、地図や統計資料の取り扱い方法、フィールドワークの基礎を習得します。また、それら研究手法から得た成果を分析する能力(読図力)や受講生自身による地図(主題図)の作成ができることを目指します。

研究入門Ⅰ・Ⅱ1回生

高等学校までの「学習」とは異なる大学での汎用的な学び方(たとえば、文献の集め方、レジュメやレポートにおける論理的な文章の書き方や、プレゼンテーション方法)を踏まえた上で、地域研究を始めるために必須である研究手法の基礎、ならびにその知識を身につけます。