地誌(日本)Ⅱ2回生

地域は自然を基盤とした環境と生活との関わり合いが多様な姿であらわれる場であり、そこには様々な生業や産業、文化が見出されます。本講義では、私たちが生活している京都を対象とし、その地誌学的特徴について自然環境、歴史、産業、景観などのさまざまな観点から理解を深めます。

環境地理学2回生

人類の出現以降の環境変化について考えます。本講義では、人間の定住化が本格化することによって生じるさまざまな環境問題(ゴミ、食糧、疾病、騒音、生態系の破壊など)について理解し、これらの問題をいかにして解決するかを考えます。

歴史地理学2回生

歴史地理学は地理学と歴史学の関心が交差する点を扱う分野であり、過去の時代における地球上のさまざまな現象はもちろん、地域の変化・現象の移り変わりなどに関する解説をとおして、現在を研究テーマとする学生も興味がもてる講義です。また、自然地理学を研究する学生にとっても、有益な研究方法や知識が提供されます。

村落地理学2回生

村落地理学は、人文地理学のなかで最も蓄積のある分野のひとつです。村落の形態・立地・社会・領域・文化などに関して地形図を用いて考察し、それらをふまえ、より広域な村落地域を対象とした就業構造や土地利用などを学びます。また、都市化、高齢化や過疎化などの農山漁村の抱える今日的な課題も考えていきます。

都市地理学2回生

人間が集中し、多様な機能と複雑な構造を持つ都市を、地域的視点から研究する人文地理学の1分野が都市地理学です。その研究対象は多岐にわたり、網羅的に講義することは困難です。そこで本講義では、都市を地理学の立場から研究する際の基礎的概念の紹介、人口や各種都市機能の集中・分散のプロセス、およびこれに伴う諸現象について考察し、都市を多面的に捉える基礎を学びます。

経済地理学2回生

経済地理学は、経済学と地理学という2つの学問分野に関連して発達してきた分野です。この講義では、世界の現状を把握し、その構造を分析して、人々が働き、生活している地域や場所をよりよいものにするための政策論を考えていきます。また、それに関わる現代世界の抱える問題についても論じていきます。

文化地理学2回生

わたしたちが日常的に目にしている風景、あるいは漠然としかイメージできない風景、そして密接な関わりを持っている場所、逆に知識としてしか知らない場所が、どのようにつくりだされているのか、つまり場所や景観の構築過程を「文化」を手がかりにして考察していきます。

リモートセンシング学2回生

人工衛星あるいは航空機を用いて地表面の状態を観測するリモートセンシングの理念と方法について、観測原理から画像解析手法・応用分野について解説します。さらに、実際のデータを用いて、画像表示から合成、さらには土地利用・被覆に関する情報抽出についての実習を行い、解説内容に関する理解を深めるとともに、地理学における利用可能性について考察します。

地域統計学2回生

GIS地理学における調査・分析に必要となる統計学的方法論を解説します。統計学における基礎的な理論を学びつつ、表計算ソフト(Microsoft Excel)や統計パッケージ(SPSS、R)、地理情報システム(ArcGIS)などの分析環境を利用した地理的な統計情報のデータ解析の方法が習得できます。

地理情報学2回生

地図のもつ本質的な特性とその利用法に関する基礎的な理念・考え方を学び、そこから、そのひとつである地理情報の取得と加工における数量的・計量的分析について理解を深めていきます。具体的には、地理学で展開されてきた数理・計量地理学の方法論、ならびに近年の発展が著しい地理情報科学の理念とその応用の広がりを、多くの実例から検証します。

GIS理論および実習Ⅰ・Ⅱ2回生

近年、GIS(地理情報システム)は地図を扱う地理学的研究の必須ツールとなっています。GISはカーナビやインターネット地図、また公共インフラなどで利用が拡大していますが、それの基本操作から理論と技術までについて、国際標準のGISソフトであるArcGIS(ESRI社)を用いて学びます。

地理学調査法Ⅰ2回生

地域調査入門のなかで学んだフィールドワークの技法をより深めます。担当教員の設定したテーマに応じて、日帰りや宿泊(1~3泊)をともなうコースが決定され、対象となった地域の統計や地図の読解などのデスクワークをもとに、現地調査を行います。そしてそこで得た資料等をもとに、データを図表で表現し、地理学的に説明する手法を学びます。

製図学および実習Ⅰ・Ⅱ2回生

地理学の研究過程ならびに研究成果の発表に際して必要とされる製図(主題図)の理論・技術の解説および練習を行います。そこでは、1.地図を分類し、それぞれの文法と修辞(レトリック)を覚えること、2.特に色彩についての知識と感性を養うこと、3.デジタルマッピングの基礎を習得し、簡単な地図を描図できる水準に達することの三点が、到達目標となります。

基礎講読Ⅰ・Ⅱ2回生

1回生時の研究入門Ⅰ・Ⅱ、地域調査入門、各講義科目を基礎にして、3回生の演習に進むための準備を行います。この小集団では、地理学のいくつかの分野における専門書を通じて、研究史を体系的に把握すること、ならびに特定のテーマに関する論文を講読し、自らの力で研究課題を構築するための方法を習得することが目的となります。

地理学特殊講義3回生

自然または人文地理学に関連する各専門分野の研究者によって、自身の研究成果も含めた高度な方法論・事例研究等についての講義を行います。このため、1・2回生時の講義科目では論じられなかった、さらに専門性の高い内容となります。また、卒業論文のテーマ設定、方法論のまとめなど、受講者自身の専門研究を行うにあたって、非常に有益な科目といえます。

測量学および実習Ⅰ・Ⅱ3回生

測量とは位置を決定する技術であり、方向・距離・高低差を測定し、この成果から地図として表現する技術です。それは現在、地上ではレーザや光波を、空中からは航空機を使用したもの(空中写真測量・レーザ測量)や人工衛星を利用して行われています。この実習では、測量の理論と方法を学び、フィールドで実際に地形を測定し、地図を作成し、その成果を考察していきます。

地理学調査法Ⅱ3回生

地理学調査法Ⅰで習得した調査方法をさらに高めるこの実習では、データ収集のために必要な観察調査や聞き取り調査を受講生自身が行います。それは、文献や統計の読解だけでなく、役場や関係諸機関とのコンタクトや調査用紙の作成なども含みます。このようなデスクワークを経て、2~3泊の現地調査が実施されます。過年度においては、大分県臼杵市や沖縄県那覇市で行われました。

地理学応用研究Ⅰ・Ⅱ3回生

フィールドワークやGISでの分析などをさらに高度なものにすること、ならびに地理学で用いられるその他の方法を習得することがこの実習の目的です。たとえば、聞き取り調査やアンケート調査、自然地理学における観測・実験、歴史地理学における史料の分析などが挙げられます。
(2014年度開講)

専門演習Ⅰ・Ⅱ3回生

この小集団は、受講生の皆さんが卒業論文をまとめるための最初の1年となります。具体的に、「Ⅰ」では、研究史の整理と研究課題の設定を、夏期にはそれらをふまえ、各自で地域調査をし、「Ⅱ」では、研究成果の発表を行ってもらいます。また、演習では活発な議論が求められるので、発表者以外の受講生も質疑に積極的に参加することになります。

卒業論文4回生

専門演習Ⅲ・Ⅳにおける成果を卒業論文としてまとめます。

専門演習Ⅲ・Ⅳ4回生

各専攻での4年間の学修の総仕上げとして、卒業論文を作成することがこの演習の目的です。「Ⅲ」では、専門演習Ⅰ・Ⅱで指導教員によって指摘された課題を厳密に再検討し、夏季における調査ならびにデータ分析に臨みます。「Ⅳ」ではそれらの成果発表を卒業論文の中間報告として行います。また、当然のことながら、受講生全員での活発な議論が求められます。