前世紀末頃から、「アジアの世紀」到来が喧伝されてきましたが、近年ようやくそれが現実味を帯びてきたかのごとく言われています。しかし、それは果たして平坦な道のりでしょうか? 実のところ、未来のことは誰にも予測できません。できるとしたら、現状の問題点を摘出することでしょう。その際、過去にさかのぼって考察する歴史的思考は、極めて有用な方法論です。また、他の社会科学的分野も大なり小なり、そうした思考法を内在させています。 東洋史学専修では、アジア諸地域のダイナミックな動きを肌で感じるために、原典読解に力を注いでいます。つまり、往古の人々と典籍を介して、直接対話することを目指します。特に日本を含む東アジア地域では、「漢文」という共通財産をもとに豊かな人類の遺産を創造してきました。本専修では、そうした「豊饒の海」に直接アクセスするスキルを習得し、自在に堪能することを目指します。 |