教員紹介

言語コミュニケーション専攻

  1. 岡本雅史 准教授

    岡本雅史 准教授
    認知言語学、コミュニケーション研究

    言語・非言語コミュニケーションを通じて構築されるリアリティの認知語用論

    専門は認知言語学とコミュニケーション研究です。いかにして人間は言語・非言語情報を駆使してコミュニケーションを行っているのか、そしてどのように世界を言語と身体によって分節化し、認知しているのか。さらには、どのようにして世界と現実感(=リアリティ)を持って接することができるのか、等について考察・研究を進めています。近年は、認知言語学の研究成果を語用論やコミュニケーション研究に応用した<認知語用論>を提唱し、漫才対話や精神障碍者とのコミュニケーションなどの分析を通じてその可能性を明らかにしようとしています。

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  2. 北出 慶子 准教授

    北出 慶子 准教授
    日本語教育、異文化間コミュニケーション

    異文化を持つ参加者からなるコミュニティ形成過程を言語的側面から見る

    皆さんにとって外国語学習の意義はなんでしょうか。私は外国語学習の一つの意義は、自分と異なる価値観を発見し、理解するきっかけ作りだと考えています。そのようなきっかけとして、どうすれば留学生または海外の学生と国内学生との交流がより効果的な活動になるかを研究しています。活動の目的として、(1)お互いの文化発見とそれを通しての自分化の発見 (2)言語と文化の関係、(3)異文化コミュニケーション能力の重要性の認識、などが挙げられます。表面的な交流ではなく、多分化の者同士で協力し共通の目的に向け新たな価値観を創っていくという過程が重要です。このような多文化共生コミュニティの形成を目指した活動を考え、分析しています。

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  3. 清田 淳子 教授

    清田 淳子 教授
    年少者日本語教育、国語教育

    日本語を母語としない子どもの教育

    今、日本の小学校や中学校には、外国から来た、日本語を母語としない子どもたちが数多く通っています。このうち「日本語指導が必要な」子どもは2万5千人を超え、増加の一途をたどっています。私は、このような子どもたちにどのように日本語や教科内容を教えていくのか、その教授法を探り、効果や課題を検証していくことに取り組んでいます。この研究の魅力は、世界のいろいろな地域からやってきた子どもと出会い、日々の授業を通して彼らの多様なものの見方や考え方に触れることにあります。また、談話や文章データから子どもたちの成長ぶり(=ことばの力の向上や内容理解の深まりなど)を見いだしていくことも、研究のおもしろさの一つです。

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  4. 田中 省作 教授

    田中 省作 教授
    言語学、情報科学

    計算言語学、自然言語処理

    私の研究の面白さは、「ことば」と「コンピュータ/数学」といった分野が交わる学際性です。学会や共同研究では、(このように2分するのもどうかと思いますが)文系と理系の研究者が協力し合って研究を遂行することも少なくありません。そういった人的な交流は、まるで小さな異文化コミュニケーションといった感じで、とても刺激的です。

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  5. 仲山 豊秋 教授

    仲山 豊秋 教授
    音声表現論、言語伝達論

    メディアにおける言語伝達のあり方

    日本語の乱れは、「言葉の省略」や「造語(ぞうご)」などの新しい言葉にあると言われていますが、本当にそうなのでしょうか。毎日のように生み出される造語の中には、これまで使われてきた日本語よりもはるかに伝わる表現があることがわかります。相手に伝わる表現とは、その言葉を読んだり聞いたりした人に「画(え)」を浮かべさせることができる文章やしゃべりのことです。そんな言葉や表現をテレビ・ラジオの話し言葉や新聞・雑誌の書き言葉から見抜いて、聞き手に伝わる音声表現に結びつける研究に取り組んでいます。私たちの話は、たったひとつの単語であっても、どのような音声で表現するかで伝わるものになるのです。

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国際コミュニケーション専攻

  1. APPLE, Matthew Thomas 准教授

    APPLE, Matthew Thomas 准教授
    第二言語習得における個人差

    英語教育、第二言語習得、教育統計

    Why do some people seem to learn foreign languages easily, while others find it more challenging? My primary research concerns the individual differences among various learners of English as a foreign language, in particular psychological traits such as motivation, learning beliefs, language anxieties, and linguistic and intercultural competencies that influence the language learning process.

    言語を容易に学ぶ人もいれば、それは難しいと思う人もいます。なぜでしょうか。私の主な研究テーマは、英語を第二言語として学んでいる学習者の個人差についてです。特に、動機づけ・学習ビリーフ・言語に関する不安という心理的な特性および言語学習過程に影響を与える言語能力や異文化間能力を調べます。

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  2. 磯田 貴道 准教授

    磯田 貴道 准教授
    英語教育、第二言語習得

    心理学的アプローチによる英語教育研究

    私の研究の目的は、英語を教える人たちのお悩み解決にあります。英語は日本語とは似ても似つかないものですから、学ぶのにも教えるのにも苦労します。また、実際の生活の中ではなく、教室という人工的な環境で教えるわけですから、困難さはさらに増します。しかしどんなに難しい状況にあっても、英語の先生方は生徒の英語力を伸ばそうとがんばっておられます。そんな先生方を応援するために、私はことばの習得過程や、教授・学習を成功に導くメカニズムを心理学的な視点から研究し、英語の指導方法の開発を行っています。

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  3. ウエルズ 恵子 教授

    ウエルズ 恵子 教授
    アメリカ文学・文化、口頭文学、音楽文化

    アメリカ文学・文化・口頭文学

    詩や歌詞、おとぎ話などを中心に読んで、ことば、人間社会について考えています。アメリカの黒人奴隷の歌がどうゴスペルソングやブルーズになり、あるいはラップになって私たちの耳に届いているか、赤ずきんの話の中に性や暴力についてどんな真実が隠されているのかなどを探ります。世界中どこでも歴史上のどの時代でも、人はいつも語り、歌い、物語ってきたから、集めたい私の「詩」や「物語」は無限にあります。読んで、感じて、考え、広く調べ、自分の言葉で語り直して、私が発見した意味や感動をみなさんに伝えるのが私の研究です。人類の言葉の集積にかすかな塵ひとつ分の寄与がもしできるなら、このうえなく嬉しいと思います。

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  4. 小川 真和子 准教授

    小川 真和子 准教授
    アメリカ研究、日米関係史

    日米関係を「海」の視点から紐解く

    私はこれまで、太平洋を越えて国際的な平和運動や社会改良運動などに携わった日本人やアメリカ人の活動について研究してきました。近年ではハワイへ渡った日本人漁業者の、現地における漁労や水産業の育成過程について関心を持っています。日本は周囲の海によって諸外国と隔てられた島国なのではなく、海によって世界とつながり、太平洋世界を構成してきたのだという視点に立って、海を生業の地としてきた水産業関係者の生きざまを追い、日米関係を「海」から捉え直すというのが私の現在の研究テーマです。

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  5. 坂下 史子 准教授

    坂下 史子 准教授
    アメリカ研究、アフリカ系アメリカ人の歴史と文化

    人種暴力の歴史と歴史化を考える

    私の専門はアフリカ系アメリカ人の歴史と文化です。その中でも特に彼ら・彼女たちを標的とした暴力と、こうした人種暴力に対する抵抗の歴史を、さまざまな視点から研究しています。当時の出来事を明らかにすることだけではなく、それが現在に至るまでどのように語られてきたかというcommemorationの問題を考えることにも関心があります。たとえば博物館などにおいて、暴力の歴史はどのように展示されているのか。教科書はどのようにその歴史を教えてきたのか。過去と現在のつながりを見ていくと、歴史はますます面白いものになります。そんな面白さをみなさんとも共有できればいいなと思います。

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  6. 佐野 まさき 教授

    佐野 まさき 教授
    英語学、日本語学、日英比較対照言語学

    個性の違いの奥に潜む共通性

    みなさんは人を見かけで判断していませんか。私は判断します。その判断は正しかったですか。私はたいてい、間違っていたと分かります。ですが、それが分かるまでには、その人との深い付き合いが必要です。ことばも同じです。英語は論理的なことばで、日本語はあいまいなことばという最初の印象があったとしても、英語や日本語と深く付き合っていくうちに、それは見かけだけのものだったことが分かります。
    英語では物や動物の数によって、a stickとsticks、a snakeとsnakesのように単数形と複数形の区別をします。日本語では数がいくつでも「棒」「蛇」のままでかまいません。ですが、数を言う必要が生じたときは、棒の場合は「一本、二本」と数に「本」を付け、蛇だったら「一匹、二匹」のように「匹」を付けて、長い物や動物であることの区別をします。英語も日本語も、数を表現することは共通してできますが、その表現方法に個性が出てくるわけです。私はこのような、言語の間の個性の違いと、その奥に潜む共通性を主に研究しています。

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  7. 津熊 良政 教授

    津熊 良政 教授
    音声学・言語学、外国語教育工学

    諸言語間の音声学的特徴の対照的研究

    現在社会のあらゆる場面において、ますます加速する日本の国際化を感じさせられます。21世紀の日本人は消極性から積極性に、受信型から発信型に思考改革をする必要性に迫られています。このような時代だからこそ、英語や他の外国語での生きたコミュニケーション能力が必要です。わたしは、アクセント・イントネーションなど言語間における韻律的特徴の対照音声学的研究を課題として、日本語、英語、中国語の韻律研究を続けています。実験音声学的手法を用い、言語音声の音響分析を通じて、諸言語の特徴と音韻ルールを客観的に解明し、その結果を外国語教育、とりわけ英語や日本語音声教育に生かしていきたいと思っています。

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  8. DAVIES, Michael James 准教授

    DAVIES, Michael James 准教授
    TEFL (外国語としての英語教授法)

    Vocabulary Acquisition

    "Without grammar, very little can be conveyed; without vocabulary, nothing can be conveyed." It has always been my belief that effective vocabulary acquisition is crucial aspect of learning a new language. Therefore, I am interested in researching strategies to help students learn and retain new vocabulary items. This does not just involve single vocabulary items, but also strings of words known as formulaic sequences that can help increase students' fluency in both speaking and writing. There has been more interest shown in the area of formulaic language over the past two decades and I am interested to see how it can be applied to the teaching of a second language.

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  9. PEATY, David 教授

    PEATY, David 教授
    English as a Foreign Language & Tourism

    Teaching English & Social Issues

    I have two research fields. One is the Teaching of English as a Foreign Language with a special focus on global issues (environment, development, peace, human rights, etc). My main goal is to raise students' awareness of the major issues that face society today. My other research field is ecologically sustainable and socially responsible tourism. I am interested in tourism that benefits the environment and local communities.

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  10. FOX, Charles Edward 教授

    FOX, Charles Edward 教授
    近代短歌、近代日本文学

    小笠原諸島の美術における表象

    最近、小笠原諸島の欧米系に関する研究に専念している。小笠原諸島は元々日本ではなく、その以前にはアメリカ、イギリス、デンマーク、ハワイ諸島などからの入植者がいて、明治初期にその人達が帰化人になった。また、第二次世界大戦後、琉球諸島と一緒に小笠原諸島もアメリカの領土となった。戦後小笠原諸島から日本軍が撤退した後、強制疎開で島を離れていた入植者の子孫で、いわゆる「欧米系」が特別許可を取って島に戻り、米海軍が支配するこの島に1968年まで住んでいた。言語学的にも、またアイデンティティーについてもこの欧米系はユニークである。この人達についてのドキュメンタリーを収録している最中である。

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  11. 湯川 笑子 教授

    湯川 笑子 教授
    英語教育、バイリンガル教育

    英語教育(最近は特に小中連携)

    2011年度から必須になる小学校英語活動では、どんなことをするのでしょう?どんな力がついて、それがどう中学校以降の英語学習に役立つのでしょうか?誰もが感じているこうした疑問に、過去10年間チームで取り組んでいます。小学校のカリキュラム、教材作成、成果の研究はほぼ一段落したので、今はそれを中学校へつなぐためのカリキュラム検討、教材づくり、学校支援をしています。私のもう一つの研究分野は日本国内のマイノリティ言語話者バイリンガル教育です。日本語教育の専門家とともに、日本在住の外国人児童・生徒のバイリンガル教育に関する研究を進めています。 共同研究:小学校英語教育「YTKプロジェクト」
    http://www.notredame.ac.jp/~tkoyama/ytk/

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  12. 米山 裕 教授

    米山 裕 教授
    アメリカ史、日系移民史

    太平洋地域における日本人の国際移動

    明治の頃から日本人は、海外に活躍の場を求めて積極的に国外移住をしてきました。私の研究は、アメリカ合衆国をはじめとする環太平洋の様々な国や地域に渡った日本人の移民やその子孫の足跡をたどり、彼らの活躍や苦労を明らかにすることです。海外在住日本人は、各地の発展に貢献しましたが、第二次世界大戦の時は強制立ち退きや強制収容のような苦難も経験しました。現在の日本の国際化は、このような先人たちが切り開いたもののうえに成り立つものです。アメリカ史の枠を超えて、日本史、地理、社会学、人類学などの専門家と交流しながら、外に開かれた日本人の近代体験を追求しています。

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立命館大学 文学部コミュニケーション学域
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