高等学校教諭
峯岡 真史さん(2006年度卒業)
受験生の皆さんへ
「大学で中国の歴史をしっかり学んでみたい。」「将来は教員に
なりたい。」これが、私が大学、そして専攻を選ぶ際の気持ちでし
た。受験勉強は大変でしたが、その苦しみはすでに忘れました。し
かし、ここで学んだ四年間の思い出だけは卒業した今でも忘れるこ
とは出来ません。
皆さんは漢文や世界史をどのように学んでいますか。「漢文の返り
点は自分でうてるんだ。」「世界史にはこんな見方があるんだ。」
これが、私がこの大学で最初に感じたことです。高校までとは明ら
かに違う「学び」がここにはありました。
もちろん、高校とは違う「学び」には、高校とは違う「負担」もあ
ります。「夏休みを使って研究し、夏休み明けにその成果を発表す
る」なんていうと皆さんはきっと「えー」と思うでしょう。しかし、
ここでの「学び」は決して一人で行われるものではありません。分
からなければ教えてくださる先輩や教授、そして「一緒にがんばろ
う」という姿勢で同じように努力しているゼミの友人たちがいます。
私自身、今にして思えば多くの人の支えがあったからこそ出来た「
学び」でした。
「教員になりたい」という夢に限らず、夢を実現するために必要な
ものは充実した日々、具体的には自身の意志で何かを行うという経
験だと思います。新入生のお世話や中学校への学習支援、就職活動
のための学習会企画など、思えば在学中の私はボランティア三昧の
日々でした。しかし、振り返ってみて、一番プラスになっているの
は、「パソコンを少し使えるようになった」ことなどではなく、「
自分をだしても支えてくれる人がいる」という認識でした。「学び」
についてのところでも述べましたが、この立命館大学文学部東洋史
専攻の最大の長所は「排除」ではなく「支える」空気にあります。
今、私は念願の教員となり、生徒たちとの楽しい日々を送っていす。
もちろん、仕事ですからつらいことはあります。しかし、心のそこ
から絶望するようなことはありません。おそらくそれは、この東洋
史専攻で学んだ有形無形の多くのことが私の中にあるからでしょう。
社会には受験勉強よりもつらいことや嫌なことがたくさんあります。
しかし、大学生活の学びはその中で「楽しさ」を見つける手助けに
なります。受験生の皆さんが今を乗り切ってここの「学び」を体験
されることを切に願っています。
|