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文化交渉の立体構造を体感せよ!!
我々の領域は、様々なモノ(作品)を扱う。自分の目で確かめ、時には実物を手にする(もちろん関係各方面の了解を得た上で細心の注意をはらいつつ)といった、実体験を踏まえながら、作品のありようや成り立ちを探っていく。
他方で、歴史や思想、社会といった様々な分野を踏まえた地点から、作品を冷静に見つめ、造形の意味、造形が流行した範囲、作品の機能、そして地理的・時間的な影響関係など様々な問題を追求する。
私の勉強のはじまりは、7〜9世紀の日本美術であったが、同時代における中国やインドにとどまらない、あらゆる地域文化の断片が、モザイク模様のように埋め込まれた造形を目にするにつれ、おのずと関心は、その源流をたどる旅へと向かうこととなった。
しかしスタートしてみたら、大変なんだこれが。シルクロード1本だけで、東西美術の交流が語られるわけではなかろうとは思っていたものの、そこで目の当たりにしたのは、超複雑な重層構造であった。
インド〜中国間で枝分かれする伝播ルート、あちこち移動(放浪?)するモノ(作品)や僧侶・商人といった文化表象の伝達者、さらにルートも中央アジア方面のみならず、東南アジアを介した海洋ルートやチベットを抜けるルートだってある。
アジアのあちこちに点在する遺跡や美術作品を求めて、フィールドワークを進める中、地域の独自性や、文化圏の垣根をこえた普遍性、そして、異文化が混在・融合する造形美術の原因.....といった問題に関心は広がってきた。
時代を重ね変化する道や文化圏。伝播の方向は必ずしも一方通行じゃないようだ。歴史学や地理学、言語学といった様々な研究成果をも吸収しつつ、造形の成り立ち、源流への旅を君も体感してみないか?
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