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学問は楽しく
学問は楽しくすべきというのが持論です。楽しいとは好き勝手なことを気の赴くままにするのではなく、自分の問題意識をきちんと把握した上で、自主的に研究をするということです。
大学は正しいとされる知識を、教師が一方的に伝える場ではありません。むしろ今まで正しいとされてきたことに疑問の目を向け、検討し直すことで、新たな認識を得る場だと思います。
今まで自明とされてきたことを疑うためには批判精神が必要です。それをいかにして養うかが課題です。
批判精神を持って様々なことを問い直すとき、新たな発見が生まれるはずです。それが学問をする喜びを生み、養分となることでしょう。
自発性と積極性が必要
人文総合科学インスティテュート学際プログラムでは、今までの学問体系に関する基礎的知識を前提としながら、その枠を越え、新たな発想で自分の問題意識を展開することを目標としています。
そして求められるのは、そうした意欲を旺盛に持った学生です。人からの指示を待つ「指示待ち」的姿勢では人生から多くのものは得られません。それは学問の世界でも同じです。自発的な、積極的な姿勢が大事です。
そうした姿勢の前提として、自分が何に興味を持ち、何を問題とするのかに関して、自分自身に真剣に問いかける必要があります。この問いかけをどれだけ真剣に行えるかで、その後の人生が決まると言えるほど大事なことだと思います。
私は大学がそうした問いかけの場になり、教師と学生がともにそうした疑問をぶつけ合いながら、学問研究ができればよいと考えてきます。
異文化の比較研究
授業やゼミでは異文化の比較研究をテーマにしています。主としてヨーロッパ、特にイタリアが研究の対象となりますが、文学や民俗学だけにとどまらず、様々な分野で、お互いに刺激を与え会うような情報交換ができると思います。
私自身の関心は様々な分野に分散していて、自分自身でも収拾がつかなくなっているほどですが、文化を外縁的な、マージナルな視点から見る姿勢は一貫しています。
そうした視点から、今までとは違ったものの見方、考え方が導き出せれば、そしてそれが現代の社会にとって意義のあるものであるなら、それこそ喜びであり、学問も自分自身にとって「楽しい」ものになることでしょう。
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