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高校までの授業は暗記やインプットが主ですが、大学の研究では各自の問題関心から新たな歴史事象を発見したり通念を再解釈し、独自の文脈に乗せてアウトプットしていきます。「なぜ」「どのように」といった素朴な問いにこだわり、考察が成果に結びついた時は何物にも代えがたい喜びと達成感を味わうことができます。私の専門は明治維新史で、幕末政治のダイナミズムに加え、19世紀の日本列島地域に生きた人々が自らが属する世界をどのように捉え、その中で自身をどう位置づけていたのか。またそれがどのように変わっていったのか、ということを多角的に調べています。博士論文を『明治維新と世界認識体系 ―幕末の徳川政権 信義と征夷のあいだ―』(有志舎、2010)という本にまとめましたので、興味ある方はご参照下さい。最近では後期水戸学、近代形成期の「公議」、映画監督宮崎駿の思想なども研究しています。自由な雰囲気の中で共に学んでみませんか。 | ||