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教員紹介

 

 ■名誉教授

  • 彦坂 佳宣  Hikosaka Yoshinobu
  • 中川 成美  Nakagawa Shigemi

■専任教員

赤間 亮  Akama Ryo

研究テーマ

近世文学、日本古典芸能、浮世絵、日本文化デジタル・ヒューマニティーズ

主な業績

  • 『図説江戸の演劇書』 八木書店 2003年
  • 『歌舞伎番付集成』 八木書店 2004年

日本文学研究の魅力

 近世は、商業出版の時代です。社会や技術の動向とシステマチックに文学活動がエンタテインメントとして花開きました。文学活動の大量消費が行なわれ、娯楽性への追求があります。どこか現代と似ていませんか?

ひとこと(趣味など)

 ゆっくり芝居でも観たいなどと思っていますが、それもなかなか思うようにならず。。。。。立命館は忙しいですね。
有田 節子  Arita Setsuko

研究テーマ

日本語言語学 意味論 日本語教育学

主な業績

  • 有田節子 (2021)「時制形式の有無と副詞節のタイプ」庵功雄・田川拓海[編著]『日本語のテンス・アスペクト研究を問い直す 第2巻』21-49. ひつじ書房
  • 有田節子[編著] (2017)『日本語条件文の諸相:―地理的変異と歴史的変遷―』くろしお出版
  • 有田節子 (2007)『日本語条件文と時制節性』くろしお出版
  • Arita, Setsuko (2009) Tense and Settledness in Japanese Conditionals. In: Barbara Pizziconi and Mika Kizu (eds.) Japanese Modality: Exploiting its Scope and Interpretation, 117-149. Palgrave Macmillan, London
  • 日本語言語学研究の魅力

    「日本語言語学 (Japanese Linguistics)」は日本語を言語学的に研究する学問です。対象は日々見聞きする日本語。研究のネタに困ることがないというのが魅力です。ただ、内容ではなく、使われている日本語ばかりが気になってしまうというのが玉に瑕です。

    ひとこと(趣味など)

    愛犬を連れて近所の商店街を散歩するのが日課です。大型ショッピングモールとは違った昭和な趣が気に入っています。
岡ア 友子  Okazaki Tomoko

研究テーマ

 日本語学、文法史
 日本語学(国語学)。古代から現代までの文法、特に指示詞・接続詞の歴史的用法・変遷を研究しています。『日本語歴史コーパス(CHJ)』『現代日本語書き言葉均衡コーパス(BCCWJ)』等のコーパスや歴史的な資料、現場における調査を行い、分析を進めています。
 これまで「こう・そう・ああ」等の指示副詞を主として扱ってきたのですが、最近は「これ・それ・あれ」等の指示代名詞に焦点をあて研究を行っています。

主な業績

  • 『日本語指示詞の歴史的研究』ひつじ書房(2010年)
  • 「現代日本語の指示詞コソアの指示領域」(『文学論藻』94、2020年)
  • 「指示詞+助詞」による文連接の一考察−現代語・中古語コーパスの対照から―」(『日本語文法史研究』4、2018年)
  • 「「頃」の用法と歴史的変化―現代語・中古語を中心に―」(『形式語研究の現在』和泉書院、2018年)

ひとこと(趣味など)

大学は学問について深く考え、議論を積み重ね、自らをさらに成長させる場であると思います。一緒に、「ことば」について考えてみませんか。
小椋 秀樹  Ogura Hideki

研究テーマ

コーパス日本語学

主な業績

  • 小椋秀樹(2018)「書き言葉と話し言葉における外来語語末長音のゆれ」,『論究日本文学』109, pp.1-12.
  • 小椋秀樹(2016)「大正〜昭和前期における演説の文体」, 相澤正夫・金澤裕之(編)『SP盤レコードがひらく日本語研究』, 笠間書院, pp.223-247.
  • 前川喜久雄(監),山崎誠(編),丸山岳彦・柏野和佳子・山口昌也・小椋秀樹・小木曽智信・田中牧郎(2014)『講座日本語コーパス 2 書き言葉コーパス ― 設計と構築』, 朝倉書店.
  • 前川喜久雄・小磯花絵・西川賢哉・間淵洋子・小椋秀樹他(2006)『国立国語研究所報告124 日本語話し言葉コーパスの構築法』, 国立国語研究所.

日本語研究の魅力

 コーパスは,日本語研究に有用なだけでなく,日本語教育,辞書編集,情報処理など様々な分野で利用されています。例えば『現代日本語書き言葉均衡コーパス』は,常用漢字表の音訓選定に利用されました。国語施策にコーパスが使われた初の事例で,日本語コーパスの歴史における画期的な出来事です。このように,研究成果が日本語学だけではなく,様々な分野に広がっていくところが,コーパス日本語学のおもしろさです。

ひとこと(趣味など)

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川崎 佐知子  Kawasaki Sachiko

研究テーマ

平安王朝物語文学の注釈史・享受史を研究しています。とくに、室町末期から江戸前期にかけての連歌師や堂上貴族の古典学に関心をもっています。

主な業績

  • 『狭衣物語』享受史論究(思文閣出版 2010年)
  • 「近世前期源氏学の展開‐『一簣抄』の注釈史的位置‐」(『中古文学』第85号 2010年6月)で第4回中古文学会賞受賞
  • 「近世前期の奈良連歌師‐春日社司中東時真をめぐって‐」(『文学』第12巻第4号 2011年7月)
  • 「『槐記』山科道安自筆本焼失次第」(『立命館文学』第630号 2013年3月) ほか

日本文学研究の魅力

 50年100年と通用するような普遍性のある学説を打ち立てることができるのが基礎研究ならではの魅力だと考えています。もちろん、まだまだ勉強不足でとても及びはしませんが、たえず心がけていたいと思っています。

ひとこと(趣味など)

 料理。とくに素材のよさをいかすイタリア料理にはまっています。 先日は婚活料理教室をお手伝いしてきました。
川瀬 綾子  Kawase Ayako

研究テーマ

図書館情報学

主な業績

  • 川瀬綾子「図書館界の言説を焦点とした公立図書館における収集方針とマンガの取り扱いに関する考察」2012年 『情報学=Journal of Informatics』9巻2号、pp.1-15
  • 川瀬綾子、北克一「学校図書館法改正と学校司書養成の課題」2015年『情報学=Journal of Informatics』12巻1号、pp.63-78
  • 川瀬綾子、村上泰子、米谷優子、北克一「『日本十進分類法新訂 10 版』の検討 その(5) ―0類 総記―」2015年『情報学=Journal of Informatics』12巻2号、pp.39-52
  • 川瀬綾子、北克一「「ツタヤ図書館」の資料区分を検証する その1 : 武雄市図書館、海老名市立図書館の検索・予約システムにおけるジャンル(カテゴリー)指定を手掛かりに」2016年『資料組織化研究-e』68号、pp.1-28

図書館情報学研究の魅力

 一口に「図書館」と言っても国立国会図書館、公共図書館、大学図書館、学校図書館、専門図書館等と様々な館種があり、求められる機能等も異なっています。
 しかしながら、どのような「図書館」の在り方を考えるにあたっても社会の変化を捉えなくてはなりません。特に「図書館」と大きく関りのある社会の変化としては情報環境の高速な変容があります。これにより私たちの社会も情報の享受の仕方も大きく変容を遂げてきました。
 そのような環境下でより良い「図書館」の在り方を模索していくことは、今を生きる私たちにとって大切なことだと感じます。

ひとこと(趣味など)

久野 和子  Kuno Kazuko
瀧本 和成  Takimoto Kazunari

研究テーマ

  • 森鷗外文学の研究
    @ 1910年前後に発表された森鷗外の作品(現代小説・小品)を中心に分析・考察を行っている。→作品論の展開 
    A 作品の註(注)釈・解題を行っている。→書誌学的研究及び註(注)釈の重要性-その意味と意義(価値)- 
    B 作家論的視点の導入をはかっている→作者と作品の関係性を追究 
    C 作家・作品の受容(史)研究に取り組んでいる。→作家・作品研究史と異なるもう一つの視点。作者・作品・読者の有機的関係の追究。
  • 「明星」派の研究
    「明星」派の文学者たち(歌人・詩人ら)、とくに与謝野鉄幹・晶子・石川啄木・北原白秋・木下杢太郎らの作品(短歌・随筆・評論・小説)を中心に分析・考察を行っている。また、「明星」(1900〜08)という雑誌は、文学・美術雑誌であることから、藤島武二、一条成美らの装丁・挿絵など美術面からの分析・考察も行っている。
  • 日本近代文学史研究
    @ 日本近代文学の流れを社会背景等を視野に入れて、作品・作家の位置づけを行う。 
    A 埋もれてしまった作品や消えてしまった作家を掘り起こし、その理由を検証しながら再評価を行う。 
    B (現在に於いて)文学研究の意義や価値を問い直す。
  • 近代文学・芸術と〈京都〉
    京都は、平安以後日本文学・芸術創成の場であり、文学・芸術(作品)の宝庫であり続けてきた。近代文学においても、森鷗外「高瀬舟」、夏目漱石「虞美人草」、梶井基次郎「檸檬」、谷崎潤一郎「細雪」、川端康成「古都」、三島由紀夫「金閣寺」、水上勉「雁の寺」、村上春樹「ノルウェイの森」など数々の文学作品の舞台となり、また同時に多くの文人達の棲家(生活の場)でもあった。文学生成の〈場〉として、作品の〈舞台〉として、文人たちの〈住〉として、様々な視点から文化・芸術〈空間〉京都を考察し、意味づけて行くことを研究の主眼とする。

主な業績

  • 『森鷗外 現代小説の世界』(単著 和泉書院 1995・10)
  • 『明治文学史』(共編著 晃洋書房 1998・11)
  • 『明治文芸館』第T〜W巻(共編著 嵯峨野書院 1999・11〜2004・3)
  • 『石川啄木事典』(共編集 国際啄木学会編 おうふう 2001・9)
  • 『大正文学史』(共編著 晃洋書房 2001・11)
  • 『サフラン随想選-沈黙と思索の世界へ-』(共編著 嵯峨野書院 2002・10)
  • 『森鷗外 現代小品集』(編著 晃洋書房 2004・5)
  • 『鷗外近代小説集』第2巻(注釈・解題・本文校訂・共編集 岩波書店 2012・12)
  • 『京都 歴史・物語のある風景』(編著 嵯峨野書院 2015・08)

日本文学研究の魅力

 文学や芸術作品は、自由な想像力の発揮された空間(世界)だと考えます。そこに文学・芸術の最大の魅力が存在するかと思います。つまり、優れた作品は、(私たちを)感動させ、涙を流させてくれます。(私たちは)そこに「美」を発見することができます。
 日本文学(作品)の研究は、(言語)表現や(意味)内容の特徴・特質を探ることにより、「美」や文化、思想の在処(・源泉)を追究することだと思います。それらの総合的な知見によって、(私たちは)社会や文化の現在や未来の有り様について批判的な視点を獲得し、新しい在り方(方向性)を模索(提言)できるのではないかと考えています。文学研究の意義もまたそこに存するかと思われます。

ひとこと(趣味など)

 専門分野は、日本近代文学、とくに森鷗外の文学を中心に研究を進めています。鷗外作品(小説、評論、随筆、戯曲、詩歌、日記、翻訳等)の分析や同時代の文学との比較を通して、明治から大正にかけての日本文学の特徴・特質を解明できたらと考えています。その際明治以降の日本の時代背景や状況等をも視野に入れながら社会の中の文学の役割や意義についても考察を深めていきたいと思っています。また、作家や作品がその後の時代の中でどのように論じられ評価されているのか、そうした受容の問題を研究史の面から探っていくことも重要な視点だと感じています。
 鷗外のほか夏目漱石や彼らとほぼ同時代に活躍した与謝野鉄幹・晶子や石川啄木、北原白秋等「明星」派と呼ばれる人たちが詠んだ詩歌も興味・関心があり、研究対象としています。
 趣味は、映像・絵画・演劇・音楽鑑賞。Andrei TarkovskyやStanley Kubrick、Paul Gauguin 、Jaques Lecoq 、Gustav Mahler(の作品)が好きです。
田口 道昭  Taguchi Michiaki

研究テーマ

 日本近代文学
 明治時代の評論と短歌の研究。特に石川啄木と与謝野晶子ら『明星』派文学の研究をしています。

主な業績

  • 『石川啄木論攷 青年・国家・自然主義』和泉書院 2017年
  • 「与謝野晶子「君死にたまふこと勿れ」論争の周辺―〈私情〉の行方―」(『論究日本文学』第96号、2012年5月)
  • 『小林天眠と関西文壇の形成』(共著)和泉書院 2003年
  • 『啄木評論の世界』(共著)世界思想社 1991年

日本文学研究の魅力

 文学作品には、その時代の人々の考え方や感じ方、生き方が反映され、また、作品がその時代の人々の生きる指針となることもあります。さらに、古典に値する作品は、現代の私たちに読まれることによって、さらに新しい相貌を見せてくれます。そのような文学作品の秘密を知るには、その時代の政治や社会、経済など歴史的背景や文化的遺産の継承関係を明らかにする必要があるほか、芸能や絵画、音楽、映画やマンガなどの表現の諸ジャンルを考察することが必要です。また、作品を解釈する私たち自身の哲学や思想、言語観なども問われてきます。そのような意味で、文学を学び、研究することは、あらゆる学問に通じているといえるのではないでしょうか。退屈する暇はありません。
 なお、思考のあり方を鍛えるものとして、福沢諭吉『文明論之概略』を、学問の面白さを知ることができる書物として、岩井克人『経済学の宇宙』、宮崎哲弥・佐々木閑『ごまかさない仏教』を推薦します。

ひとこと(趣味など)

 文学はもちろんですが、映画やマンガ、アニメなどさまざまな物語を鑑賞するのが好きです。寺山修司の「田園に死す」、エミール・クストリッツァ監督作品「アンダーグラウンド」がお薦め。音楽ではバッハとショスタコーヴィッチ。休みの日には、京都市内散策や寺社巡りをしています。
内藤 由直  Naitou Yoshitada

研究テーマ

 日本近代文学・文化とナショナリズム。戦中戦後の文学論争や同時代作品を主な研究対象とし、日本の近代文学・文化が国家イデオロギーの再生産装置として機能した役割を明らかにする作業に取り組んでいます。あわせて、大正・昭和期のプロレタリア文学運動に内在した組織論の問題を考察し、当時の文学運動を批判的に再検討する研究を行っています。

主な業績

  • 『国民文学のストラテジー プロレタリア文学運動批判の理路と隘路』(双文社出版 2014年)
  • 『戦後史再考 「歴史の裂け目」をとらえる』(西川長夫他編・共著 平凡社 2014年)
  • 『貴司山治研究』(貴司山治研究会編・共編著 不二出版 2011年)

日本文学研究の魅力

 現在では想像もつかないことですが、かつての日本近代文学は、この国の形を変革しようとする意志と力を備え、実際に国家建設や政治運動に参画し、人々の行動を左右していました。作者も読者も、文学によって自分たちが生きている世界を作り変えられると信じていたのです。一方で文学は、戦争の時代にも大きな力を発揮し、人々を戦地へ向かわせるために利用されたという負の側面も持ち合わせています。
 では、文学のどこにそうした力が潜んでいるのか、私たちはなぜ文学によって心や身体を突き動かされるのか。これらの謎は、容易に解き明かすことができません。近代≠ニいう私たちが生きている時代に蓄積されてきた作品を読み解きながら、その難問に挑戦することが、日本近代文学研究の面白さであり最大の魅力であると考えています。

ひとこと(趣味など)

 図書館の書庫や古書店で本を眺めているときが至福の時間です。古い書物から漂う乾いた紙の匂いに心癒やされます。
中本 大  Nakamoto Dai

研究テーマ

本邦室町時代の五山禅僧によって生み出された文学的作品を、建築史や美術史などの手法を援用しつつ考察しています。現在、特に関心を抱いているのは中世後期から近世初期に至る京都における禅的景観の変遷についてです。

主な業績

  • 『名庸集 影印と解題』(思文閣出版 2013年)
  • 「『聯珠詩格』は『新選集』の典拠か―『連集良材』所収戴復古「子陵釣台」詩を端緒に―」(「立命館文学」630 2013年)
  • 「鶴に乗る「費長房」」(「立命館文学」598 2007年)
  • 「永禄三年正月の近衛家の文事」(「論究日本文学」84 2006年)

日本文学研究の魅力

 時間を重ねるなかで古典としての価値を認められてきた作品にちりばめられた「ことば」と向き合うことで、 そこにこめられた作者や読者の情熱に思い巡らし、日本人の美意識や価値観を感得する機会を得られることが最大の魅力です。特に作品の生み出された空間「京都」で研究教育できる喜びは格別です。

ひとこと(趣味など)

 クラシック音楽、特にドイツロマン派は手放せません。最近はメンデルスゾーンやブルックナーの宗教的声楽曲やリヒャルト・シュトラウスのオペラを中心に聴いているのですが、音楽に集中して作業が滞るのが難点です。
花ア 育代  Hanazaki Ikuyo

研究テーマ

日本近代文学

主な業績

  • 『大岡昇平研究』 双文社出版 2003年 (第12回やまなし文学賞(研究・評論部門)受賞)
  • 「大岡昇平――俘虜としての戦中戦後――」 『国語と国文学』第83巻第11号 2006年
  • 「「葉桜と魔笛」論」 『太宰治研究』第4号 1997年

日本文学研究の魅力

 人には、実は明日のことさえ、確実なことやあらかじめわかっていることなどありません。そのことを最も自覚させてくれる学問分野の一つが、文学研究でしょう。日本語の文字の連なりは、私たちの読みをまっています。精読熟読をすることによって、時代の変化に右往左往しない、多面的な思考力を鍛えることができると考えています。

ひとこと(趣味など)

 観劇(歌舞伎など)。
 音楽鑑賞(主に1970年代あたりのR&B〜SOUL)。SOULに傾倒していったのは、大岡昇平文学に強くひきこまれたのと同じ頃、17歳、高校3年生でした(ちょっと感傷的なもの言いですが)。
藤原 享和  Fujiwara Takakazu

研究テーマ

歌謡を中心とする上代文学

主な業績

  • 単著『上代歌謡と儀礼の表現』(2021年 和泉書院)
  • 論文「『琴歌譜』一三番歌と縁記」(『文学・語学』228号 2020年)
  • 論文「『古事記』三三番歌『我が置きし 剣の大刀 その大刀はや』考」(『同志社国文学』90号 2019年)
  • 共著『記紀の可能性』(古代文学と隣接諸学シリーズNo10)(2018年 竹林舎)
  • 共著『世界神話伝説大事典』(2016年 勉誠出版)
  • 論文「「海ゆかば」歌考」(『論究日本文学』104号 2016年)
  • 論文「天皇の大御葬に歌ふ歌─倭建命から明治天皇へ─」(『日本歌謡研究』56号 2016年)
  • 論文「『古事記』五二番歌における敬語表現」(『古事記年報』 57号 2015年)
  • 論文「『古事記』二九番歌─大刀佩けましを 衣着せましを─考」(『同志社国文学』81号 2014年)
  • 共著『古代から近世へ 日本の歌謡(うた)を旅する』(2013年 三弥井書店)
  • 単著『古代宮廷儀礼と歌謡』(2007年 おうふう)第25回日本歌謡学会志田延義賞受賞
  • 論文「仁徳天皇と吉備の黒日売の歌謡をめぐって─『吉備人と 共にし摘めば』考─」(『古事記の新研究』2006年 学生社)
  • 論文「『万葉集』巻一五・三六八八番歌に見える『遠の朝廷』について」(『同志社国文学』61号 2004年)
  • 論文「仁徳記『おしてるや』歌謡をめぐって」(『日本歌謡研究』42号 2002年)
  • 論文「『続日本紀』二〜四番歌の歌唱順序について─天平十五年五月五日の宴─」(『文学・語学』170号 2001年)
  • 論文「『延喜式』巻第八『六月晦大祓』の祝詞に見える祓戸四神について」(『古代祭祀の歴史と文学』1997年 塙書房)

日本文学研究の魅力

 『古事記』の地の文の読みは現在もなお不明な部分が多く確定しないのですが、歌謡部分は一字一音式の万葉仮名表記であるため、1300年余を隔てた現在もほぼ間違いなく上代のやまとことば通りに読むことが出来ます。また、『延喜式』に残された祝詞(のりと)は、荘重なやまとことばを読み誤ることがないように宣命体を用いて記されています。これらの史料によって知ることができる古代のやまとことばの美しさを感じることが古代文学研究の醍醐味と感じています。

ひとこと(趣味など)

 クラシック音楽鑑賞(J.S.Bachのオラトリオ、カンタータを好んで聴いております。)
 大型フイルムカメラによる風景写真撮影(過去2回個展を開いております。)
(敬称略・五十音順)