立命館大学 文学部校友会 文学部校友会

10月8日(土)、2016年度の英米文学同窓会を大阪いばらきキャンパスにて開催しました。汗ばむような陽気の中、15名の卒業生が集いました。 まず、政策科学部2回生の矢野童夢さんの案内でキャンパスを見学しました。参加者一同、立派な施設に目を奪われたのはもちろんですが、それ以上に、矢野さんのすばらしいガイドぶりや知性あふれる受け答えに感心しきりでした。昨年に引き続き、頼もしい在学生の姿を見ることができたのは、卒業生として何よりも大きな喜びとなりました。

ミニレクチャー

英米2013年同窓会写真 英米2013年同窓会写真

 今回のミニレクチャーは3人の講師をお招きしました。はじめに高校教員の山﨑悦朗さん(昭和55年卒)より「私とハック・フィン ―弱さを引き受けるのではなく―」というタイトルでお話しいただきました。英語テキスト編纂のエピソードを交えながら、現在の高校英語テキストについてご紹介いただいたのち、好奇心旺盛だった大学時代や恩師永原先生との思い出を語っていただきました。さらにNHKのラジオ番組『文学の世界』「マーク・トウェイン 人生の羅針盤  弱さを引き受ける勇気」に触れて、ハック・フィンの勇気は「弱さを引き引き受ける勇気」ではなく、むしろ「弱さを見つめる勇気」だったのではないかと指摘されました。永原先生の教えが山﨑さんの中に生き続けていることが伝わってくるお話でした。
 お二人目の藤原榮樹さん(昭和32年卒業)は、世界の秘境をめぐり、日本百名山のうち70峰以上を踏破してきたという驚くべき旅の達人です。美しい写真を交えて、これまでに訪れたチベット・ネパール、シルクロード・タクラマカン砂漠、モロッコ・サハラ砂漠、北極圏のスピッツベルゲン島をご紹介くださいました。大先輩の藤原さんの行動力にすっかり脱帽しました。
 最後に佐藤渉(平成8年卒業)より法学部の短期海外研修プログラムを紹介しました。プログラムの概要、自分の殻を破って欲しいという研修担当者としての思いをお話ししました。
 総会では同窓会の開催形態について意見交換を行いました。今後に向け、全学または文学部の校友大会と同日開催することを検討していくことになりました。懇親会はGarden Terrace Lionで。デザートには学生、商工会議所、企業の共同プロジェクトで誕生したホップ風味のソフトクリームをいただきました。来年はもっとたくさんの卒業生のみなさんとお目にかかれますことを願っております。
(文責 佐藤 渉)