第630号

   中西健治教授退職記念論集



中西健治教授 近影




桂島 宣弘

中西健治教授 略歴・業績目録



『源氏物語』と催馬楽引用、覚え書
  ―夕霧・雲居雁の結婚をめぐって―

小嶋 菜温子

『源氏物語』真木柱巻における「かりのこ」を贈ること
  ―「柑子 橘などやうに紛らはして」―

荻田 みどり

大君と薫の疑似後朝
  ―宇治の暁に注目して―


吉海 直人

『浜松中納言物語』における〈渡唐体験〉考
  ―見聞する主人公中納言にとっての唐后
    『源氏物語』〈引用〉の検討からの視座―


松浦 あゆみ

前田家本「寝覚」脱字考
  ―「こよなく・・・かぎりあれば」について―


中西 健治

「宮の中将の君とは名のりたまふなりけり」考
  ―夜の寝覚における偽りの名のりの意義―

須藤  圭

『夜の寝覚』における女君の人物造型
  ―〈卑しい身分の女〉としての女君―


岸本 悠子

『狭衣物語』飛鳥井と一品の宮母子の物語
  ―『源氏物語』引用を基点に―


野村 倫子

作り物語における「国母」の后宮と女院

藤田 さほ

『更級日記』の構成意識
  ―転生した猫の出現から姉の死まで―


大槻 福子

兼通と兼家の不和
  ―「官位の劣り優り」の背景―


高橋 照美

祇園御霊会と王朝文学

小山 利彦

「琵琶行」の音楽史的考察(続)
  ―平安期の受容をめぐって―


原  豊二

『顔氏家訓』と『和名類聚抄』
  ―『遊仙窟』「師説」注記との比較から―


藏中 しのぶ

『説経才学抄』の荘厳説話
  ―幡・宝蓋・花鬘を中心に―


藤井 佐美

持明院基春による鷹書編纂
  ―『責鷹似鳩拙抄』と持明院家旧蔵書の比較を通して―


大坪  舞

『聯珠詩格』は『新選集』の典拠か
  ―『連集良材』所収、戴復古「子陵釣台」詩を端緒に―


中本  大

『連集良材』所収「上日」の記述をめぐって
  ―「内典」に注目して―


李  増先

高田弥兵衛刊『釈教歌仙』について

本多 潤子

通俗軍書作家馬場信意の方法
  ―『義経勲功記』と『異本義経記』の比較をとおして―


山本  淳

『槐記』山科道安自筆本焼失次第

川崎 佐知子

近世期の画像資料にみる門破り図像の受容と展開

松葉 涼子

日本春画における外来思想の受容と展開

石上 阿希

阪正臣研究(承前)
  ―『樅屋全集』拾遺補正―


八木 意知男

大和国三輪の玄賓僧都伝説

原田 信之

「牛頭天王縁起」に関する基礎的研究

鈴木 耕太郎

石川啄木と徳富蘇峰
  ―<或連絡>について―


田口 道昭

室生犀星「かげろふの日記遺文」の人間像

外村  彰

北総の詩人伊藤和はいかにして一揆の鐘を響かせたか

村田 裕和

大岡昇平『野火』草稿にみる『俘虜記』との分岐、差異化と生成
  ―「動物的」な「恐怖」「愛情」から「社会的感情」、「生物学的感情」へ―


花ア 育代

国語教育解釈学の生成

安  直哉

『航米日録』の外国地名表記

湯浅 彩央

大規模コーパスを活用した外来語表記のゆれの調査

小椋 秀樹

「乾隆四庫全書無板本」所収「江湖集」の
  鮑廷博校宋本識語について


芳村 弘道

翻刻:國學院大学蔵『木舩谷者所持記』(全文)

三浦 俊介

近世中頃の中国地方山間部における尊敬語辞類
  ―『石見方言茶話』の模様と日本語史における位置―


彦坂 佳宣

近代小説における助数詞「回」「度」「遍」の一考察

陶  萍

電子化する書物と文学作品
  ―電子納本制度への道筋―


湯浅 俊彦

平安京北郊における有栖川の流れ

片平 博文

 


2013 年3月
立命館大学人文学会