2015年度 音楽関連団体共同寄附講座

エンタテインメント・ビジネス産業論

第15回 7月17日  前期総括

三枝 照夫(さえぐさ・てるお)先生

  株式会社フリーダム 代表取締役

  立命館大学 客員教授

 プロフィール

1951年4月 神奈川県横浜市生まれ

1975年3月 早稲田大学商学部卒業

1975年4月 日本ビクター株式会社入社 後 ビクター音楽産業株式会社出向

      (現在は各々、「JVCケンウッド」「ビクターエンタテインメン

       ト」に改称)

1999年6月 取締役に就任     第1制作宣伝本部長

2002年6月 代表取締役に就任  専務取締役に就任

2004年1月 代表取締役専務取締役 兼

      JVCエンタテインメント・ネットワークス株式会社CEO

(代表取締役)

2007年6月 取締役会長就任

2008年4月 取締役会長 担当 邦楽制作統括

2009年1月 取締役会長 兼

ビクターミュージックパブリッシング株式会社 代表取締役社長

2010年1月 アドバイザー(相談役)就任

2010年7月 株式会社フリーダム設立 代表取締役就任~現在に至る

 

担当したアーチスト

松本伊代、小泉今日子、荻野目洋子、酒井法子、SMAP、Kiroro、19、広瀬香美、LOVE PSYCHEDELICO他、現在は石井聖子

 講義概要

 本学客員教授で株式会社フリーダム代表取締役の三枝照夫氏が前期総括を行った。第1回の講義で話したとおり、前期講義では音楽産業の中核を担う方々と、それを取り巻くメディア産業の方々をゲスト講師として招聘した。各講師について、三枝氏より講義の振り返りと要点が話された。

 第2回講師の藤本氏の日本の伝統音楽に始まり、作詞・演者・レコード会社・音楽配信・プロモーター・貸館・ラジオ・新聞・映画など、音楽を取り巻く様々な講師によって、エンタテインメント産業の現状と展望が話された。音楽産業隆盛の起因として、魅力的な新人アーティストの育成を挙げられたが、音楽の違法配信や無料の音楽ばかり流通してしまうと、レコード会社・プロモーター・プロダクションはアーティスト育成へお金をかけることができず、ますますの衰退を招くことになる。また、著作権・著作隣接権・私的録音録画補償金など、音楽に関する法的側面からも講義がされ、アーティスト・クリエイターへの適切な還元は、今後の音楽産業発展のためには必須であることが理解できた。

 講義課題として、「前期講師の中で、自分との関わりやフィット感のあった講師」を挙げ、講義を終えた。受講生からは、各講師の講義を受講して感じたことや、音楽産業について包括的に知ることができたなど、様々な意見が挙がった。

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