2015年度 音楽関連団体共同寄附講座

エンタテインメント・ビジネス産業論

THEME

 エンタテインメント業界の中で、上り調子の業界もあれば、右肩下がりの業界もある中、それぞれの分野で活躍している方々を講師とし、好況、不況の原因を探っていき、その対策を業界の方々と共に考えていく1年とします。

 日本のエンタテインメント業界で大きなシェアを誇ってきた、音楽業界が苦戦を強いられています。この中でも、レコード業界とコンサート業界では、前者は頭打ち、後者は伸張率が著しい、と対照的です。また、放送市場も2500億弱と伸び悩んでおり、編成されている番組も音楽からバラエティものへと、ここ数年変化しています。音響機器市場は1兆1000億規模とこちらも縮小傾向であり、大きくは家電不況が一因です。映像機器では4K・8Kと巻き返しを図り、音響機器では、ハイリゾルーションコンポ等で再生をかけた戦いが始まっています。演劇業界の産業規模は具体的な数字では不透明ですが、小劇場を中心に活況を呈しています。そして、あらゆるジャンルで、スター不在が叫ばれており、今回は、出役(演者)の方にも講義をお願いし、スター育成についても語ってもらう予定でいます。

 2015年前期は、第1に音楽業界について深く考え、2番目にそれを取り巻くメディア(放送、新聞、雑誌等)との関連、3番目は様々なエンタテインメント・ビジネスについて講師を揃えてゆきたいと考えています。

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