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第2回 NHKオンデマンド 公共のVODサービス

 

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第2回

  第二回目の講義では、NHKオンデマンド室室長の小原正光さんにお越しいただき、NHKが展開する新たなサービス「NHKオンデマンド」についてお話しいただいた。

 

〈講義の概要〉
  まず、現在のNHKオンデマンドの会員の性別や年齢層からわかることや、放送とオンデマンドとの違いについて解説。そして、オンデマンド配信の基本的な事柄や、現在の動画配信サービスにはどのようなものがあるかということを、実際にスマートフォンやiPadを使って説明された。NHKオンデマンドの特徴は、スマートフォンやタブレット端末さえあれば見逃してしまった番組や、過去に放送された名作をいつでも好きなときに視聴できることだ。なので、朝に放送していた番組を、その日の夜に視聴することもできる。わざわざ放送時間に合わせて行動する必要がなくなったのだ。

 

  また、3Gや4Gなどのインターネット回線の普及で20代と30代の1日のインターネット利用時間が大幅に増えたことや、近年、スマートフォンやタブレット端末の利用者が急速に増えたことを受けて、「ネットを使ってこれから何をするか」ということが模索されていく時代だと語る。その一つがオンデマンド配信だという。

 最後に、オンデマンド配信と切っても切れないのが著作権処理の問題だ。日本の著作権法では、放送と通信は別の権利である。そのため、オンデマンド配信をするためには権利者に対して新たに許諾を得なければならないのだ。このことで起こる苦労話を、ユーモアを交えながらお話しされた。

 

〈感想〉
  最近のデジタルサービスや機器には目を見張るものがある。私が高校生のときは「ガラケー」や「フィーチャー・フォン」と呼ばれる、折りたたみ式の携帯電話を持つ人が過半数を占めていた。しかし、近年急速に普及していったスマートフォンは、私の生活をガラッと変えた。メールや電話はもちろん、ゲームをしたり、書籍を読んだり、ラジオを聴くこともできる。スマートフォンさえあれば何でもできる時代になった。オンデマンド配信も、そのうちの一つである。

 「オンデマンド」と聞けば、恥ずかしながらどこぞの予備校のイメージが強かった私だが、インターネット回線、スマートフォンやタブレット端末の普及なくしてはオンデマンドの時代は来なかったのかと思うと、なんだか不思議な気持ちになる。普及し始めたのは最近であるのに、「持ってて当たり前」という考えを植え付けたスマートフォンには、こわささえも感じる。

 

  携帯電話で動画を見るなんて、数年前は思いもしなかったことが現在では当たり前になっている。そうなると、今後はどんな機器が発達して、どんなサービスが展開されていくか考えるだけでもおもしろい。デジタルサービスの未来に向けての期待が募った講義だった。

 

記者 立命館大学産業社会学部 中美咲

 
 
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