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『福祉資本主義の三つの世界──比較福祉国家の理論と動態』
エスピン=アンデルセン 2001 岡沢 憲芙・宮本 太郎 監訳,ミネルヴァ書房

Esping-Andersen, Gosta 1990 The There Worlds of Welfare Capitalism, Cambridge: Polity Press



<目次>

・日本語版への序文

 日本型福祉国家の特殊性 独自の「日本型福祉国家レジーム」は存在するのか? 福祉ミックスと国家 福祉ミックスと市場 福祉ミックスと家族 結論

・はしがき

・序

第T部 三つの福祉国家レジーム

第1章 福祉国家をめぐる三つの政治経済学

1 古典的政治経済学の遺産
2 福祉国家の政治経済学
   システム/構造論的アプローチ 制度的アプローチ
3 政治的エージェントとしての社会階級
4 福祉国家とは何か
5 福祉国家の再定義
   諸権利と脱商品化
6 階層化のシステムとしての福祉国家
7 福祉国家レジーム
8 福祉国家レジームの諸要因
9 結論

第2章 脱商品化と社会政策

1 商品化以前と保守主義の遺制
2 商品化のジレンマに対する自由主義的対応
3 社会主義政治と脱商品化
4 現実世界における福祉国家と脱商品化
   受給資格を得る条件
付録 脱商品化指数の測定手続き
    年金 疾病、失業給付

第3章 階層化システムとしての福祉国家

1 保守主義的社会政策における階層化
2 自由主義的社会政策における階層化
3 社会主義的社会政策における階層化
4 福祉国家の階層化に関する比較次元
付録 階層化指標に関する数量化手順

第4章 年金レジームの形成における国家と市場

1 公私ミックスへの視点
2 国家と市場との関係における福祉国家レジーム
3 先進資本主義の民主主義体制における社会的供給の公私ミックス
4 国家と市場による年金供給
5 年金構造の歴史的起源
6 公私ミックスの歴史的展開
7 戦後期における構造再編
8 結論

第5章 権力構造における分配体制

1 資本主義の社会民主主義化
2 権力の影響力を測定する
3 福祉国家レジームを測定する
4 方法論的デザイン
5 総体としての福祉国家
   社会的賃金 年金
6 年金体制
   「自由主義」市場バイアス 年金給付における国家主義バイアス 社会保障年金におけるコーポラティズム 年金における法廷社会保障バイアス
7 福祉国家の構造関係
   ミーンズテストの重要性 福祉国家における脱商品化 完全雇用達成 完全雇用へのコミットメント
8 福祉国家レジームを説明する
   保守的福祉国家レジーム 自由主義レジーム 社会主義レジーム
9 結論

第U部 雇用構造における福祉国家

第6章 福祉国家と労働市場のレジーム

1 三つの忍び寄る革命
2 労働市場からの退出と労働供給
3 欠勤に対する補償
4 雇用主としての福祉国家
5 レジーム・クラスターの出現

第7章 完全雇用のための制度調整

1 完全雇用をめぐる制度上の諸問題
2 戦後の制度モデルと政策レジーム
3 戦後期の制度形成
4 完全雇用への国際的収斂化
5 完全雇用の維持をめぐる矛盾
6 賃金抑制に代わるものとしての雇用の再登場
7 結論

第8章 ポスト工業化と雇用の三つの軌跡

1 ポスト工業化の意味
2 サービス雇用の増大をめぐる諸説
   サービス活動の分類
3 サービス雇用拡大の三つの軌跡
   雇用増大の職種別傾向 ドイツのサービス雇用「ギャップ」 政府の役割 新しい管理者革命
4 ポスト工業化の諸構造
   産業部門からみたポスト工業化の構造 職種から見たポスト工業化構造
5 三つのポスト工業化経済と社会階層化
   ポスト工業化段階における雇用の質的構造 三つのポスト工業的レジームにおける職種移動

第V部 結論

第9章 ポスト工業化構造の下における福祉国家レジーム

1 ポスト工業化雇用における福祉国家
2 ポスト工業化社会における階層化とコンフリクト

・引用参考文献

・訳者解説

・索引


<概要=序のまとめ>
・国家:夜警国家→軍事国家→福祉国家
・福祉国家研究:資本主義社会の歴史の新しい現象を理解するための手段
〜広義のアプローチ:経済を組織化し管理する国家のより広範な役割に注目(雇用問題、賃金、マクロ経済統制全般)
・レジーム:国家と経済の間には法的組織的な関係が体系的に張り巡らされている
・従来の福祉国家研究は不適切→脱商品化、社会的階層化、雇用がポイント

T部:福祉国家比較の諸次元を明らかにし、先進的な資本主義的民主主義諸国が三つの異なるレジームにクラスター化されることを示す。

1章:福祉国家論争を政治経済学の知的伝統と結合
2章:「脱商品化」能力の観点から社会権を検討(これまでの社会政策のエッセンス=社会権の拡大)cf:ポランニー
3章:社会的階層化〜福祉国家はそれ自体が階層化システム
4章:分配システムにおける国家と市場の関係→社会権、社会的階層化
5章:福祉国家の形成〜政治勢力(労働者階級に限らない)の果たした役割の重要性

U部:福祉国家の経済に及ぼす影響

6章:福祉国家と労働市場の一体性
7章:福祉国家による完全雇用への関与
8章:ポスト工業化による雇用構造の変容

V部:結論

9章:三つの軌跡→それぞれ固有の階層化のあり方、社会的帰結、異なる社会的コンフリクト


cf.Esping-Andersen, Gosta 1996 Welfare States in Transition, London : SAGE Publications.


作成:小林勇人
UP:20030718 http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsce/db1990/9000eg.htm
Esping-Andersen, Gosta  ◇BIBLIO.  ◇WHO 

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