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金靜美 『水平運動史研究―民族差別批判』 現代企画室

金靜美 19940125『水平運動史研究―民族差別批判』 現代企画室 771p ISBN:4-7738-9312-5  [amazon][bk1]

細目次
凡例
 序章 侵略の時代をおわらせるために
  一、侵略の時代はつづいている
  二、天皇(制)・差別・侵略
  三、全国水平社指導部の侵略責任
  四、民衆史研究の意味と役割
第一編 東アジア史における水平運動
 第一章 東アジア史における全国水平社大会
  はじめに
  一、三・一独立運動、五・四運動以後
  (一)日本軍のシベリア・間島侵入
  (二)全国水平社創立大会、一九二二年三月
  (三)「民族自決の晩鐘」
  (四)全国水平社二回大会、一九二三年三月
  二、関東大虐殺以後
  (一)全国水平社三回大会、一九二四年三月
  (二)全国水平社四回大会、一九二五年五月
  (三)全国水平社五回大会、一九二六年五月
    1、「資本主帝国主義との現実的闘争」
    2、「福岡連隊差別糾弾闘争」の質
    3、「福岡連隊爆破陰謀事件」
  (四)全国水平社六回大会、一九二七年一二月
  三、一九二八年から「九・一八事変」まで
  (一)一九二八年という時代
  (二)全国水平社七回大会、一九二八年五月
    1、「朝鮮衡平社提携の件」について
    2、「満蒙における朝鮮民族の追放」について
    3、府県代表者会議
  (三)全国水平社八回大会、一九二九年一一月
  (四)全国水平社九回大会、一九三〇年一二月
  四、「九・一八事変」以後
  (一)全国水平社一〇回大会、一九三一年一二月
  (二)全国水平社一一回大会、一九三三年三月
  (三)全国水平社一二回大会、一九三四年四月
  (四)全国水平社一三回大会、一九三五年五月
  (五)全国水平社一四回大会、一九三七年三月
  五、「七・七事変」以後
  (一)全国水平社一五回大会、一九三八年一一月
    1、「非常時に於ける運動方針」
    2、新「綱領」「運動方針大綱」「実践要綱」
    3、全国水平社一五回大会
    4、全国水平社一五回大会と「部落解放の父」
    5、「地方改善国民融和懇談会」
    6、「日本民族の大陸発展」
  (二)全国水平社一六回大会、一九四〇年八月
    1、全国水平社一六回大会と皇民運動一回大会
    2、奇妙な証言
    3、荊冠旗から「ヒノマル」へ、荊冠から「金鵄」へ
    4、「民族自決」から「東亜協同体」の建設へ
  (三)侵略の「熱と光」
    1、「八紘一宇」「赤子一体」
    2、「大和報国運動」
    3、同和奉公会
    4、皇民奉公会、興南奉公会、ジャワ奉公会
    5、「御国の為には血を流せ」
    6、「部落厚生皇民運動」グループは何をやったか
  六、「八・一五」以後
  おわりに
 第二章 「元号」、水平暦、西暦、「皇紀」
  一、西暦使用開始
  二、西暦、水平暦、「元号」混用
  三、西暦をおもに使用
  四、ふたたび「元号」のみを使用
  五、「皇紀」までをも使用
  六、「皇紀」から「元号」へ
  表 全国水平社大会ポスター等の年表記
 第三章 民族差別と部落差別について
  一、天皇(制)を許容する思想・感性は侵略と差別を許容する
  二、日本人だから差別するな、という論理と心理
  三、部落差別と民族差別を廃絶する運動の理論を構築するために
 第四章 「国民融和」と「大東亜民族協和」
  一、「民族協和」・「国民融和」
  二、「国民融和ニ関スル緊急質問」
  (一)民族差別者・侵略者のことば
  (二)三月三日から三月一四日へ
  (三)「国民融和ニ関スル緊急質問」の流布
  (四)当時の全国水平社指導部の思想
  三、「大東亜民族協和ノ基本国策樹立ニ関スル建議案」
  四、「八・一五」以後
  (一)いつわりの継続
  (ニ)松本治一郎の追従者たち
  (三)「部落解放」に「民族協和」がまぎれこんでいる
 第五章 アイヌモシリ植民地化と部落「解放」運動
  一、ことばと責任
  二、「挙国一致の完成」から「日本民族の独立」へ
   日本はいつから独立したのか 日帝はいつ復活したのか
  (一)「挙国一致」にかんして
  (二)「世界の未解放部落」のなかの「植民地」
  三、日本帝国主義の根拠
  (一)「日本人の活力」とアジア太平洋侵略
  (二)アイヌモシリ侵略
  (三)帝国主義規定
  四、「八・一五」以前、以後
  五、シロカニペ ランラン
第二編 民族差別を内包した部落「解放」運動批判
 第六章 「反部落差別・アジア侵略」批判
  はじめに
  一、「解放の父」の戦争責任
  (一)松本治一郎の戦争協力の実態
  (二)「八・一五」以後の松本治一郎自身による戯言
    1、「私はいつも反戦的な思想を表明していたわけであった」
    2、「一体、私が何で戦争に協力しよう」
     T、朝鮮人青年徴兵に加担
     U、朝鮮人、中国人強制連行・強制労働に加担
    3、「私は断乎これを拒否した」
    4、「荊冠旗の下に一日の休みもなく」
    5、「われわれ社会主義者はこの戦争に対して反対した」
    6、「ひとしく解放戦の戦友であります」
    7、「常に強く正しく進まねばならない」
    8、民族差別妄言を反差別発言に
  (三)松本治一郎にかんする謬論あるいは虚論
    1、「皇軍慰問団」の一員の中国進入にかんする虚論
    2、「民族協和」の反民族差別へのすりかえ
    3、松本が、一九四〇年に、中国侵略戦争を批判したとするこじつけ
    4、「解放運動の本家のような方」の「暖かい言葉」
    5、「私は断乎これを拒否した」という虚言の追認あるいは補強
    6、松本が最後まで戦争に反対したという虚論
    7、荊冠旗をしまいこんでおいたという話にかかわる空論
    8、松本の翼賛議員としての過去をけしさるこころみ
    9、松本の責任を他に転嫁するごまかし
    10、松本の戦争協力の事実とその責任を無化する極端な表現
  (四)日本で松本治一郎が「解放の父」でありえているのはどうしてなのか
  二、「反アジア侵略・反部落差別」か「反部落差別・アジア侵略」か
  三、あの時代に何をなし、何をなすべきではなかったのか!
    あの時代に何をなしえ、何をしないでいることができたのか!
  四、全国水平社、被差別部落民の戦争協力にかかわって探求されるべきこと
  (一)全国水平社中央委員であった人びとの戦争責任にかかわって
    1、戦争協力しないではいられなかったのか
    2、松本治一郎の戦争協力は全国水平社の歴史と無関係か
  (二)戦争協力の事実は、全国水平社の「伝統」から排除できるのか
    1、戦争協力の事実を抜きさっている、一九八〇年代のいくつかの文例
    2、戦争協力の実態をはっきりさせる必要
    3、現部落解放同盟委員長らは、かつて何をやっていたか
  (三)被差別部落民衆の侵略責任(植民地支配責任・戦争責任・戦後責任)
    1、日本の被差別部落民は、アジア太平洋で何をやったのか
    2、「解放の父」という宣伝を信じた日本民衆の歴史的・現在的責任
    3、日本民衆が「解放の父」の実像を知るとき
    4、アジア太平洋の民衆にとって
  おわりに
 第七章 だれが、かつての「大日本国一等軍医監」を「解放の父」としたのか
  一、「日ロ戦争」からロシア革命まで
  (一)「第一次満蒙独立策動」
  (二)「第二次満蒙独立策動」
  二、この時期に松本治一郎は中国で何をやったか
  (一)松本治一郎自身の証言
  (二)伝聞あるいはつくり話
  三、「天鬼」「白竜」は何をやったか
  (一)「大日本一等軍医監」と「天鬼」「白竜」
  (二)「第一次満蒙独立策動」前後
  (三)「第二次満蒙独立策動」前後
  四、松本治一郎のごまかし
  (一)松本治一郎はつじつまのあわない説明をくりかえす
  (二)松本治一郎が日本にもどらされた理由は?
  (三)松本治一郎は山東省の「奥地」で、ほんとうは何をやっていたのか
  (四)松本治一郎の「日支親善」と「日中友好」
    1、「八・一五」以前
    2、「八・一五」以後
  (付)阪本清一郎、松本吉之助のばあい
  五、松本治一郎のごまかしの追認者たち
  (一)鶴嶋雪嶺のばあい
  (二)谷口修太郎のばあい
  (三)日本民衆をあざむいた人たち
  (四)日本人研究者の社会的責任
  (五)アジア人差別者を、「解放の父」とする心理
  六、民族差別者を「解放の父」とするものたちがヒロヒトの死を「哀悼」した
  (一)「吾等の慈父」が「解放の父」になった
  (二)「民族協和」「君民一如」と「哀悼」
 第八章 だれが、なぜ、いつわりからの再出発を許しつづけたのか
  一、いつわりからの再出発
  二、「貴族あれば賎族あり」の意味
  三、いつわりのつみかさね
  (一)侵略民族から被侵略民族への変身
  (二)松本治一郎自身による経歴の偽造、事実のいんぺい
  (三)社会主義者松本治一郎?
     被圧迫民族解放の指導者松本治一郎?
  (四)差別者、松本治一郎
  四、「オールロマンス闘争」について
  (一)小説「特殊部落」の内容
  (二)「オールロマンス闘争」の正体
  (三)朝鮮戦争さなかの朝鮮人差別・弾圧
  (四)「オールロマンス闘争」にかかわる虚偽
  (五)「血刀」をさげてさらに朝鮮人にむかう日本人
  (六)民族差別者による差別行政反対「闘争」
  五、「BC級戦犯」と「全世界の人民解放の偉大な指導者」
  六、「世界ノ水平運動」から「世界の水平運動」へ
    「世界の水平運動」から反差別国際運動へ
  (一)「世界ノ水平運動」=「日支対米英ノ戦ヒ」=「東亜ヲ救フ道」
  (二)「八千万日本人民の水平運動」と「世界の水平運動」
  七、民族差別を内包した部落「解放」運動から何を継承するのか
第三編 水平運動史研究批判(批判にいつこたえるのか)
 第九章 「侵略戦争そのものをあるがままに受容する」とはどういうことなのか
  一、史実の確認と歴史的原因の探求について
  二、批判の姿勢と歴史研究・叙述の方法について
  三、「大東亜戦争」のさなかに
  四、「大東亜戦争」ののちに
  五、日本人のアジア侵略史総括の現在的意味
  六、ヒロヒトの死を「哀悼」して部落解放は可能か
 おわりに
 第一〇章 「告発の限界性を止揚する」という日本人があらわれた
  一、告発は告発である
  二、「日本近現代史研究の水準」
  三、アジア侵略煽動者・民族差別者どもの「対立」について
  (一)「戦略のレベル」での「対立」
  (二)「ファシズム国家の構想」のあるなし
  (三)侵略にたいする侵略者の「現実主義的対応」
  (四)「「被差別者」という立場に固執する運動」といういつわり
  四、何を研究しなければならないのか
  (一)つぎの課題
  (二)こたえるべきことに、まずこたえよ
  (三)くりかえし問う
  五、歴史認識・歴史研究の意味と目的
  六、単純明快に語ることについて
  七、侵略責任(植民地支配責任・戦争責任・戦後責任)の主体について
 第一一章 民族差別者・戦争協力者をいつまで「解放の父」としておくのか
  一、『事実を明らかにし怒りをとき放つ』発表後
  二、『松本治一郎・小伝』のいつわり
  三、「偽装の戦争協力」という妄言の土壌
  四、変化のきざし
 結章 ことば・存在・関係
  一、ことば
  二、存在・思想・感性
  三、歴史叙述とフィクションのリアリティ
  四、歴史認識・想像力・行為
  五、解放とは
 補章 われわれが知らなければならない日本近現代史
  一、ヒロヒトは生きのこった
  二、「平和国家日本」という虚構
  三、「廃墟からの出発」という虚構
  四、過去を洗い流すことはできない
  五、天皇(制)と侵略企業について
あとがき



製作:山本崇記(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
UP:20050812 http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsce/db1990/9401ck.htm

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