>HOME >DATABASE

大久保幸夫編著『新卒無業 なぜ、彼らは就職しないのか』 東洋経済



大久保幸夫編著 20020507『新卒無業 なぜ、彼らは就職しないのか』東洋経済 248.p 1470円 ISBN:4-492-26064-1 [bk1]


大久保幸夫…リクルート ワークス研究所所長 http://www.works-i.com/

目次
はじめに―学校は出たけれど……
第1章 新卒神話の崩壊
 1 あまる大卒
    東京大学に忍び寄る「余剰感」/就職率は虚飾の数字?/「就職に強い短大」今どこへ/大学を超えた専門学校/「話せない」大学生/増えすぎたホワ イトカラー志望者/定員増加施策がもたらしたツケ/大学院に行っても職がない

 2 破綻する高卒就職システム
    求人数一〇分の一の衝撃/「金の卵」だった高卒者/かつての高校生は今の大学生/時代遅れの高卒就職システム/学校に期待しない高校生/世間とず れている高校の先生の常識/高校生が高校の犠牲に

 3 ポスト就職協定の光と影
    消えたXデー/オープン・アンド・フェアで得たもの失ったもの/インターネットに振り回される学生/就職活動の早期化はどこまで進むのか/新卒神 話が崩壊する日

第2章 就業観なきままの漂流
 1 会社・仕事を知らない大学生
    志望企業の名前も書けない!?/やりたい仕事は企画・広報・マーケティング/営業職をそこまで嫌う理由

 2 就業観欠如の背後にあるもの
    低下する高校の存在感/フリーターズ・インターンシップ/悩まない進路選択/「居場所」の見つからないキャンパス/将来へのイメージなき選択

 3 フリーター大国ニッポン
    フリーターは欠かせない労働力/一口にフリーターといっても/五割以上は正社員並みに働いている/そんなにフリーターは悪いのか?/フリーターを 許す親の心理

第3章 格闘する現場から
 1 学校の生き残りをかけて
    就職指導からキャリアレポートへ/多様な働き方を知る/あこがれの先輩モデルを見つける/学生主導の進路支援/高校から始まる社会との接点

 2 動き始めた学生たち
    成果にこだわるインターンシップ/「就職=企業への就職」と決める前に/ビジネスプラン・コンテスト/高校生と大学生が一緒に「お仕事人辞典」づ くり

 3 地域ぐるみで取り組む
    大学町「京都」が先陣を切った/身近な経営者は商店街にいる/まちが学校になる

第4章 自分の世界を選ぶ二〇代
 1 狐の木に集まった人々
    自分で何かをやりたかった/コミュニティから学生ネットワークへ/ロールモデルの影響/親との関係と学費・生活費/「社会を変えられる」という効 力感

 2 教育から社会へ―不連続な時間
    大学における気になる状況/「働くこと」と「偏差値」の呪縛/「ダメのスパイラル」の進行/新卒無業の増加における着目点とは?

 3 機会創出と損失を分けるもの
    変化を学習する二〇代/たくさんの支える人々/「今はまだ早い。もうちょっと待て」/大卒フリーターであることで得た時間/このままでいいのか? /チャンスを導く者の責任

第5章 若者たちを襲う難問
 1 大きな危機の予兆
    「雇用の優等生」日本/中高年から破綻した日本の雇用/若年失業に悩む世界の国々/親とフリーターというセーフティネット/これから来るまだ見ぬ 危機

 2 二人に一人が働かない社会が来る
    新卒無業の重い影/就職をしないきっかけは?/敗者復活のきかない日本社会/就業率とあきらめ層

 3 誰が能力開発を支えるのか
    勉強しない学生、勉強しない社会人/企業による人材育成・キャリア支援の論理/大学の限界・公共職業訓練の限界

 4 雇用は生まれるのか
    サービス経済化と雇用創出/プロデューサー人材求めるサービス業/新しい自営業の胎動/知識社会を迎えるために

提言 新卒無業を超えて―新しい社会のしくみ
 提言@ 教育と職場をつなげよう
 提言A 正社員という呼び名を廃止しよう
 提言B 働くことに意欲がわく社会制度にしよう
 提言C コーポレート・ユニバーシティと職業能力基準を作ろう
 提言D 学習の時間と資金を支援するしくみを作ろう
 提言E 自分の能力をマネジメントしよう
 提言F コントラクター市場を作ろう
 提言G お試し機能を作ろう
 提言H 本物のキャリア・カウンセラーを育てよう

おわりに―これまでの価値観と常識の破綻


*「提言」についてのメモ
提言@ 教育と職場をつなげよう
「大卒者の無業者比率が高いのは、大卒者の求人が少ないからというだけではなく、大学生に、なぜ仕事をするのか、どんな仕事をしたいのかという職業観や キャリア意識が弱いことも影響している。」(p.206)

・ドイツの学校制度の例。
ハウプトシューレか、ギムナジウムか、という選択を10歳でする
・アメリカの例
 ジョブ・シャドウイング、レッツ・ゲット・リアルといったプログラム
〈資料〉
・国際教育交流促進協会 (AIEE)「各国情報(ドイツ)」:ドイツの教育制度の概要
 http://www.aiee.gr.jp/image/countries/germany.htm
・琉球朝日放送「総合学習 動いて 見て 実践して」(2004年3月3日):ジョブ・シャドウイングの実例
 http://www.qab.co.jp/01nw/04-03-03/index6.html
・リクルート ワークス研究所「アメリカ カリフォルニア州の 労働市場サービス ワンストップキャリアセンターと職業教育プログラム事例」
 http://www.works-i.com/article/db/aid863.html

提言A 正社員という呼び名を廃止しよう
「正社員がどれほど偉いのか。正社員の何が「正しい」のか。
日本が多様就業型の社会を目指すなら、まず「正社員」という呼び方からやめてはどうだろうか。雇用形態や年齢や性別で差別されることなく、個人の意向や能 力によって多様な中から自分にあった働き方が選べる「モザイク型の社会」こそ目指す姿ではないだろうか。」(p.210〜211)

〈資料〉
・労務安全情報センター「労働の統計 (リンク集)」
 http://www.campus.ne.jp/~labor/toukei/toukei_link.html
・産政研フォーラム48号「特集:ワークシェアリング」
 http://sanseiken.com/forum/40/index_48.html
・厚生労働省発表「ワークシェアリングに関する調査研究報告書」(平成13年4月26日)
 http://www.mhlw.go.jp/houdou/0104/h0426-4.html
・厚生労働省発表「ワークシェアリングに関する政労使合意」(平成14年3月29日)
 http://www.mhlw.go.jp/houdou/2002/03/h0329-1.html

提言B 働くことに意欲がわく社会制度にしよう
「二人に一人が働かない社会とは、働くことの動機づけが弱い社会になっている可能性がある。仕事を一生懸命しても報われない、仕事をしなくてもそこそこの 生活ができるということなら、働かないほうがいい、と思う人も多いだろう。」

〈資料〉
・国税庁・タックスアンサー「パート収入はいくらまで税金がかからないか」
 http://www.taxanser.nta.go.jp/1800.htm#pageup
・男女共同参画推進本部ニュース「えがりて」
 http://www.gender.go.jp/egarite/142/index.html
・老人党
 http://www.6410.jp/index.html
・中央労働委員会
 http://www2.mhlw.go.jp/churoi/index.htm
・ハローワーク・インターネットサービス
 http://www.hellowork.go.jp/

提言C コーポレート・ユニバーシティと職業能力基準を作ろう
「(今後の職業教育の)仕組みの中核になるものとして期待しているのは、コーポレート・ユニバーシティというものである。日本語に訳せば「企業大学」にな る。いわゆる大学とは異なり、企業の総合教育センターを高度化させたものといったものである。」(p.214)

〈資料〉
・マクドナルドのハンバーガー大学
 http://www.mcdonalds.co.jp/company/outline_h_f.html
・中央職業能力開発協会
 http://www.javada.or.jp/
・イギリス政府によるNVQのサイト
 http://www.dfes.gov.uk/nvq/index.shtml
・アメリカ労務省のOccupational Outlook Handbookのサイト
 http://www.bls.gov/oco/home.htm
 http://www.bls.gov/oco/ocoiab.htm

提言D 学習の時間と資金を支援するしくみを作ろう
「冒頭に、時間がない、忙しいというのは本質ではないと書いた。しかし、学校に通学して学習しようというのであれば、完全フレックスタイムの会社でもなけ れば、なかなか困難であろう。」(p.218)

〈資料〉
・国際労働機構(ILO)
R148 Paid Educational Leave Recommendation, 1974
  http://www.ilo.org/public/english/employment/skills/recomm/instr/r_148.htm
 C140 Paid Educational Leave Convention, 1974
  http://www.ilo.org/public/english/employment/skills/recomm/instr/c_140.htm
 Paid Education Leave (Congé-éducation payé) - Belgium
  http://www.logos-net.net/ilo/150_base/en/init/bel_10.htm
・厚生労働省
「第2回職業生活活性化のための年単位の長期休暇制度等に関する研究会」
  http://www.mhlw.go.jp/shingi/2003/11/s1121-4.html
 「「キャリア形成を支援する労働市場政策研究会」報告書について」
  http://www.mhlw.go.jp/houdou/2002/07/h0731-3.html
 「教育訓練給付制度[検索システム]」
  http://www.kyufu.javada.or.jp/kyuufu/jsp/index.jsp

提言E 自分の能力をマネジメントしよう
「自分の能力は自分自身で計画的に育成する。自分の能力に責任を持つ。自分のキャリアは自分でマネジメントする。そんな自律的な発想が、より強い個人を築 き上げていくはずだ。」(p.223)

〈資料〉
・ダイヤモンド社「ドラッカー塾」
  http://drucker.diamond.co.jp/

提言F コントラクター市場を作ろう
「現在は開業率が廃業率を下回っている。この状態を打破し、若年層でも独立・開業に踏み切れるようにするための提言である。」(p.224)

〈資料〉
・総務省「平成14年就業構造基本調査 結果の要約」
  http://www.stat.go.jp/data/shugyou/2002/kakuhou/youyaku.htm
・経済産業省「人的資産を活用する新しい組織形態に関する提案 -日本版LLC制度の創設に向けて-」
  http://www.meti.go.jp/feedback/downloadfiles/i31117dj2.pdf
・NPO団体・ワーキング・トゥデイ
  http://www.workingtoday.org/

提言G お試し機能を作ろう
(1)新卒紹介予定派遣/新卒契約社員
〈資料〉
・厚生労働省「平成16年3月1日から、改正職業安定法及び改正労働者派遣法が施行されます。」
  http://www.mhlw.go.jp/general/seido/anteikyoku/kaisei/
・民主法律協会派遣労働研究会「派遣労働者の悩み110番」
  http://www.asahi-net.or.jp/~RB1S-WKT/indexhkn.htm

(2)パートタイム学生
・中央教育審議会大学分科会制度部会(第3回)議事要旨
  http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/gijiroku/003/011001.htm#4
・文部科学省「「教育指標の国際比較」(平成16年版)について」
  http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/16/01/04011901.htm#top
・宇部フロンティア大学
  http://www.frontier-u.jp/shakaijin.html

(3)副業の解禁
・TKC全国会・Q&A経営相談室「社員の副業を認める際の留意点は…」
  http://www.tkcnf.or.jp/08keieisha/qa0207_2.html

提言H 本物のキャリア・カウンセラーを育てよう
「十分な就業観やキャリア意識を持ちえていない若年層にとって、キャリア・プランニングを支援してくれる専門職の存在は欠かせない。現在、政府では「キャ リア・カウンセラー五万人養成計画」を打ち出しているが、単に職業紹介をするだけの人ではなく、きちんとした知識やスキルを持った真のキャリア・カウンセ ラーを養成することが重要である。」(p.229)

・厚生労働省「キャリア形成促進助成金(職業能力評価推進給付金)対象 キャリア・コンサルタント能力評価試験の指定について」
  http://www.mhlw.go.jp/topics/2002/11/tp1125-1.html
・法政大学キャリアデザイン学部
  http://www.hosei.ac.jp/career/index.html


製作:橋口昌治  20041102
http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsce/db2000/0205oy.htm

労働  

TOP HOME(http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsce/)