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Rorty, Richard
リチャード・ローティ

★よりくわしいファイル → http://www.arsvi.com/w/rr01.htm

○ Rorty のHomepage
http://www.stanford.edu/~rrorty/
このpageに網羅的な文献表(〜2002.12)がありますので、以下には日本語訳のある文献のみを掲げます。

○ 動画を見てみる
http://ethics.acusd.edu/video/APA/Pacific/2001/Pippin/index.html
からどうぞ。American Philosophical Association, Pacific Division Meeting [March 29, 2001]でのRorty。

☆ 日本語訳のある著作
1976 “Overcoming the Tradition: Heidegger and Dewey.” Review of Metaphysics 30: 2 (Dec, 1976), 280-305.
reprinted in [1982].
=1984 (伊藤 徹 訳)「伝統の克服――ハイデッガ-とデュ-イ」(現象学・解釈学の現在<特集>) "理想" 612 (1984年5月) pp. 260-286.

1978 “Epistemological Behaviorism and the De-Transcendentalization of Analytic Philosophy.” Neue Hefte Fur Philosophie 14 (1978), 117-42.
reprinted as portions of chapter 4 of [1979].
=1985 (冨田 恭彦・野村 直正 訳)「認識論的行動主義と分析哲学の脱超越論化」(竹市 明弘 編訳)『分析哲学の根本問題』(『現代哲学の根本問題』第9巻) 晃洋書房 pp. 360-401.
[同書には冨田恭彦によるRortyの解説が付されている]

1979a Philosophy and the Mirror of Nature. Princeton University Press.
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=1993 (野家 啓一 監訳, 伊藤 春樹・須藤 訓任・野家 伸也・柴田 正良 訳)『哲学と自然の鏡』 産業図書

1979b “Transcendental Argument, Self-reference, and Pragmatism.” in Transcendental Arguments and Science eds. Peter Bieri, Rolf-P. Hortsman, Lorenz Kruger, D. Reidel, pp. 77-103.
=1992 (冨田 恭彦・望月 俊孝 訳)「超越論的論証・自己関係・プラグマティズム」(竹市 明弘 編)『超越論哲学と分析哲学: ドイツ哲学と英米哲学の対決と対話』 産業図書 pp. 23-67.

1982 Consequences of Pragmatism. University of Minnesota Press.
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=1985 (室井 尚 ほか訳) 『哲学の脱構築: プラグマティズムの帰結』 御茶の水書房

1984a “Habermas and Lyotard on Post-Modernity.” Praxis International 4: 1 (Apr, 1984), 32-44.
reprinted in [1991b].
=1986 (冨田 恭彦 訳)「ポストモダンについて――ハーバーマスとリオタール」"思想" 744 (1986年6月) pp. 126-143.

1984b “The Historiography of Philosophy: four genres.”in Philosophy in History eds. R. Rorty, J.B. Schneewind, Q. Skinner. Cambridge University Press. pp. 49-75.
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reprinted in [1998b].
=1988 (冨田 恭彦 訳)「哲学史の記述法―4つのジャンル」『連帯と自由の哲学: 二元論の幻想を超えて』 岩波書店

1984c “Deconstruction and Circumvention.” Critical Inquiry 11: 1 (Sep, 1984): 1-23.
reprinted in [1991b].
=1985 (篠沢 和久・大河内 昌 訳)「ディコンストラクションと迂回」"現代思想" 13(9) (1985年8月) pp. 42-68.

1988a "Taking Philosophy Seriously." review of Heidegger et le Nazisme by Victor Farias. The New Republic 198: 15 (Apr 11, 1988): 31-34.
=(吉岡 洋 訳)「哲学をクソ真面目にうけとること――ヴィクト-ル・ファリアス「ハイデガ-とナチズム」」(ファシズム<特集>) 『現代思想』17(5) (1989年4月) pp. 84-90.

1988b “That Old-Time Philosophy.” [a review-article on Allan Bloom’s The Closing of the American Mind.] The New Republic (Apr 4, 1988), 28-33.
=1989 (新井 英永・高田 康成 訳)「あの昔懐しき哲学」(消費される<大学><特集>) "現代思想" 17(8) (1989年7月) pp. 98-109.

1989 Contingency, Irony, and Solidarity, Cambridge University Press.
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=2000 (斎藤 純一・山岡 龍一・大川 正彦 訳)『偶然性・アイロニー・連帯──リベラル・ユートピアの可能性』 岩波書店
[詳細は下記]

◆1991a Objectivity, Relativism, and Truth. (Philosophical Papers, Volume 1), Cambridge University Press.
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=1988 (冨田 恭彦 訳)『連帯と自由の哲学: 二元論の幻想を超えて』 岩波書店
・目次
1. 連帯としての科学
2. テクストとかたまり
3. 方法を持たないプラグマティズム
4. 哲学史の記述法―4つのジャンル
5. 哲学に対する民主主義の優先 [163-216頁]
6. プラグマティズム・デイヴィドソン・真理
(4. 以外は[1991a]に収録されている論文。4.の出典は[1984b])

1991b Essays on Heidegger and Others. (Philosophical Papers, Volume 2), Cambridge University Press.
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*◆1993 "Human Rights, Rationality, and Sentimentality." In Stephen Shute and Susan Hurley eds. On Human Rights: The Oxford Amnesty Lectures 1993, Basic Books.
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=1998 「人権、理性、感情」(中島 吉弘・松田まゆみ 訳)『人権について──オックスフォード・アムネスティ・レクチャーズ』 みすず書房,pp.137-165

1996 “Remarks on Deconstruction and Pragmatism” (13-18), “Response to Simon Critchley” (41-46), “Response to Ernesto Laclau” (69-76) in Deconstruction and Pragmatism. ed. Chantal Mouffe, Routledge.
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=2002 (青木 隆嘉 訳)『脱構築とプラグマティズム: 来たるべき民主主義』 法政大学出版局 (叢書・ウニベルシタス: 741)
[J. デリダ, R.ローティ, S.クリッチリー, E.ラクラウが寄稿]

*◆1998a Achieving Our Country, Harvard University Press.
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=20001020 小澤 照彦 訳 1998 『アメリカ 未完のプロジェクト──20世紀アメリカにおける左翼思想』,晃洋書房,209+8p. 1900 ※

1998b Truth and Progress. (Philosophical Papers, Volume 3), Cambridge University Press.
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 谷口功一 書評論文「Richard Rorty, Achieving Our Country-Leftist Thought in 20th Century America」
 (一部抜粋)『国家学会雑誌』第114巻3・4号 <学界展望>
 http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Labo/7593/Rorty.html
 参考:同書をめぐる、著者 Rorty 自身への インタビュー 記事  http://www.theatlantic.com/unbound/bookauth/ba980423.htm


◆1999 "Is there a Conflict between Religion and Science ?" [1999年9月上旬に大谷大学で行われた公開講演会]
=20000305 須藤訓任訳,「宗教と科学は敵対するものなのか?」,『思想』909(2000-03):004-024

*◆1999 Philosophy and Social Hope, Penguin Books.
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[抄訳]=20020725 須藤 訓任・渡辺 啓真 訳,『リベラル・ユートピアという希望』,岩波書店,334p. 3200 ※

 「まず、「アイデンティティ」と「差異」が政治的熟慮にとって重要な意味をもちうる概念だとは思わない理由をてみじかに説明したいと思う。[…]」(Rorty[1989=2000:291])
 「ヤングは、リベラルな伝統、ミルとデューイの伝統が、差異の「均質化」という企てに力を注いできたとみなしている。この見方はわたしには間違っていると思われる。ミルとデューイは、多元主義のために──個人が多様化し、また、自己を再創造する個人の能力を育成してくれるものである限りにおいて集団も多様化する、そういう機会を最大化することに──献身したのだとわたしなら考えただろう。リベラルな伝統が要求する均一化とは、多元主義を最大限拡大するために作られ(p.295)た諸制度のサポートを目的として、互いに強調しようという、グループ間の合意だけであるとわたしは思う。差異の政治というものが、議会制民主主義の歴史を通じてつねに存在してきた通常の利益集団の政治と、何か興味を惹くような点において異なっているとは思えない。」(Rorty[1999=2002:295-296])

◆『偶然性・アイロニー・連帯──リベラル・ユートピアの可能性』
 斎藤純一・山岡龍一・大川正彦 訳
 岩波書店,2000年10月発行,429,9P 20c,ISBN:4-00-000449-2,3,600円
 Rorty, Richard 1989 Contingency, Irony, and Solidarity, Cambridge University Press.

目次
第1部 偶然性(言語の偶然性
自己の偶然性
リベラルな共同体の偶然性)
第2部 アイロニズムと理論(私的なアイロニーとリベラルな希望
自己創造と自己を超えたものへのつながり―プルースト、ニーチェ、ハイデガー
アイロニストの理論から私的な引喩へ―デリダ)
第3部 残酷さと連帯(カスビームの床屋―残酷さを論じるナボコフ
ヨーロッパ最後の知識人―残酷さを論じるオーウェル
連帯)
 「人間の連帯は、真理の哲学的な探求によっては不可能である。他者が被る残酷さに対する私たちの感性を拡張することによって、連帯は達成されるのだ。20世紀後半を代表する哲学者が、ありうべき社会はいかに構想されるかという課題を、永遠に自由を実現してゆく終わりなき過程である「リベラル・ユートピア」として描き直す。世界中に大きなセンセーションを巻き起こした「哲学と自然の鏡」の政治哲学的帰結―衝撃の問題作。」

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◆Rorty[1993=1998]

 「ベイヤーの忠告に従えば、道徳教育者の使命は「なぜ私は道徳的でなければならないのか」という道徳的利己主義者の問いに答えることではなく、「どうして私は親戚でもない、不愉快な習慣を持つ、あかの他人のことを心配しなければならないのか」という、もっとしばしば発せられる問いに答えることだ、ということがわかるでしょう。後者の問いに対する伝統的な答えは、「親戚関係とか習慣とかいうものは道徳的に見て的はずれであり、同じ種の一員であるという認識から生ずる義務には関係ないことだから」というものでした。このような答えは説得力を持ったためしがありません。なぜなら、それは質問の論点を巧みにかわしているからです。単に同じ種の一員であるということが、本当により近しい親戚関係の代用になるのか、という疑問です。そのうえこの答えはニーチェの人の虚をつく反論に対してまったく無防御なのです。そのような普遍主義的な考えは奴隷の心にしか浮かばない、とニーチェ(p.163)は冷笑するでしょう。または、自分たちの自尊心と生活の糧が、神聖な、議論の余地のない、異論を受け付けないパラドックスを他人に受け入れさせることにかかっているインテリや聖職者の心をよぎるかもしれないと。
 より妥当な答え方は、次のように始まる長い、悲しい、感情を揺さぶる種類の物語を語ることです。すなわち「家から遠く離れて、見知らぬ人のあいだにいる彼女の立場になってみると、現状はこのようなものなのだから」あるいは「彼女はあなたの義理の娘になる可能性もあるのだから」あるいは「彼女の母親が彼女のために嘆き悲しむだろうから。」」 (Rorty[1993=1998:163-164])


◆伊藤 邦武 1993 「哲学と民主主義──ローティーの「政治としての哲学」をめぐって」『理想』651
◆野家 啓一 1993 「哲学の終焉と終焉の哲学」『無根拠からの出発』勁草書房〔※初出は『理想』608号1984年01月〕
◆冨田 恭彦 1994 「基礎づけか連帯か──アーペルに対するローティ擁護の試み」,『クワインと現代アメリカ哲学』世界思想社〔※初出は『思想』第743号1986年〕
◆冨田 恭彦 1994 「直観・語彙・自己形成----ローティの「希望の哲学」」『クワインと現代アメリカ哲学』世界思想社〔※初出は『理想』第634号1987年〕
◆Bradley, George V. 1994 「社会理論家としてのリチャード・ローティ──やむをえず自由主義者」 Wolfe ; Hittinger eds.[1994=1999:207-232]*
*Wolfe, Christopher ; Hittinger, John 1994 Liberalism at the Crossroads Rowman & Littlefield=19990420 菊池理夫・石川晃司・有賀誠・向山恭一訳,『岐路に立つ自由主義──現代自由主義理論とその批判』 ナカニシヤ出版,297 3400
◆スチュアート・シム 1999 「リチャード・ローティ」,スチュアート・シム編〔杉野健太郎/丸山修一監訳〕1999『現代文学・文化理論家事典』松柏社(原著、1995)
◆冨田 恭彦 1996 「反表象主義と自己形成──もう一つの人間像」,『アメリカ言語哲学の視点』世界思想社〔※初出は『理想』第651号1993年〕
渡辺 幹雄 199912 『リチャード・ローティ──ポストモダンの魔術師』,春秋社
◆須藤 訓任 20000305 『対立の転換──ユートピアン=ローティ』
 『思想』909(2000-03):025-045
◆浜野 研三 20000305 「トロツキーと野性の蘭?──ローティのポストモダニスト・ブルジュア・リベラリズムの問題点」
 『思想』909(2000-03):046-070
◆北田 暁大 20010515 「政治と/の哲学、そして正義──ローティの文化左翼批判を「真剣に受け止め」、ローティを埋葬する」
 馬場靖雄編[2001:039-076]*
*馬場 靖雄 編 20010515 『反=理論のアクチュアリティー』
 ナカニシヤ出版,244p. 2500 ※

■言及

◆立岩 真也 2004 『自由の平等』,岩波書店

 「[…]Rorty[1999=2002:291-296][…]」(立岩[2004:295])
 「☆21「道徳教育者の使命は[…]「どうして私は親戚でもない、不愉快な習慣を持つ、あかの他人のことを心配しなければならないのか」という、もっとしばしば発せられる問いに答えることだ、ということがわかるでしょう。[…]次のように始まる長い、悲しい、感情を揺さぶる種類の物語を語ることです。すなわち「家から遠く離れて、見知らぬ人のあいだにいる彼女の立場になってみると、現状はこのようなものなのだから」あるいは「彼女はあなたの義理の娘になる可能性もあるのだから」あるいは「彼女の母親が彼女のために嘆き悲しむだろうから。」」(Rorty[1993=1998:163-164]、略した部分にはまたしてもニーチェへの言及がある)このような論に似ているところもあることを本文で述べたのだが、そのローティはやがて「アメリカ」「国民の誇り」を持ち出すことになる(Rorty[1998=2000]等、このことについて北田[2001]、齊藤[2001:42])。」(立岩[2004:327])



http://www.arsvi.com > ◇哲学/政治哲学/倫理学  ◇Core Ethics? /Core Sociology?
 
製作:立岩真也北本潮  UP:http://www.arsvi.com REV:.....20030216,26
200304- http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsce/dw/rorty.htm REV:20030930,1125
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