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公募研究会「生命倫理研究会」



※2011年度生命倫理研究会はこちら

■研究会主旨

 人の生命(生死)をめぐる問題に関する先行研究を取り上げ、倫理的観点から検討し研究を行うことを目的とする。 
  2008年度は、生命領域院生を対象に、各自の研究に役立つことを目的に「勉強会」として、生命倫理論文の講読会を14回開催した。
  2009年度に、領域をまたがり広く参加者を募り、「生命倫理研究会」として立ち上げた。「ボードリヤールを生命倫理/論に応用すること」、フイリップ・アリエスの『子供の誕生――アンシャン・レジーム期の子供と家庭生活』及び、『死と歴史――西欧中世から現代へ』の講読を行った。2010年3月には、講師を招聘し、『死ぬ権利――カレン・クライアン事件と生命倫理の転回』」の合評会を開催した。このような研究活動を継続することで、参加者各自の研究をより一層深めることにつながった。 他者と論議をかわすことは、新たな方法論の展開につながると考える。ここに、本研究会の存在意義があるといえよう。

■実施要領

・月1回のペースで、創思館416にて、開催しています。
・使用テキスト、レジュメについては、創思館416を入ってすぐ右の書棚、「出生研」の青い箱に準備しています。
・開催予定については、事前に院生MLにて告知をします。

■2010年度メンバー

吉田一史美(立命館大学先端総合学術研究科 一貫制博士課程3年)
池端祐一朗(立命館大学先端総合学術研究科 一貫制博士課程3年)
西沢いづみ(立命館大学先端総合学術研究科 一貫制博士課程3年)(代表)
村田千津子(立命館大学先端総合学術研究科 一貫制博士課程3年)
荻野智加 (立命館大学先端総合学術研究科 一貫制博士課程1年)

■連絡先

西沢いづみ(立命館大学先端総合学術研究科生命領域3回生) 
inchan@(→@)zeus.eonet.ne.jp

■実施概要

■■2010年度

◆第8回生命倫理研究会
日時:2010年11月29日(月) 15:00〜
場所:立命館大学衣笠キャンパス創思館415
テキスト
日本社会事業大学,1967,『戦後日本の社会事業』勁草書房.

報告1
第三章「保護請求権と争訟権の成立」,159-194.
報告者 西沢いづみ

報告2
第四章「保育所制度の変遷をめぐる諸問題」,245-261.
報告者 吉田一史美

内容
第三章「保護請求権と争訟権の成立」小川政亮
  本稿では、現行生活保護法に、保護請求権と争訟権が明記されるまでの歴史的経過を辿る。
  旧生活保護法(1946年制定)の被救済者の法的地位は、法の反射的利益によるものという点においては、これまでの恤救規則、救護法と変わりはなかった.
  1947年以降の経済自立化政策下の状況においては、失業者および低賃金労働者が増加し、失業対策の一環として生活保護が位置づけられ、
  保護抑圧的行政方針が強化された。しかし、当時の軍政部厚生係官のなかには、公的扶助は法的問題であって、扶助を受ける人の権利の問題として解釈する必要があるとする者もあった。
  被保護者の層も失業者・労働者の数が増加し、生活保護要求も盛んになると、保護抑圧をしながらも、厚生省は行政救済制度を考慮せざるを得ない状態となった。
  1949年5月,社会保障審議会で、公的扶助制度があらためて審議され、9月に改善強化に関する勧告として、保護請求権及び争訟権が規定され、現行の生活保護法が成立したとしている。

第四章「保育所制度の変遷をめぐる諸問題」小宮山主計
  児童福祉施設の中で欲しく所の占める比率は戦前戦後を通じて高い。保育所制度が低所得勤労階層を反映しているだけに制度がもつ意義や問題性は重要である。
  ここでは、戦後の保育所制度に焦点を合わせてその変遷を辿りながら、関連の諸問題を探求する。
  まず、施設数からみた変遷を、混乱期(昭和22?22年)、台頭期(昭和23年?30年)、整備期(昭和31年?35年)、充実期(昭和36年以降)に分け、数の増加と保育制度、保母要請制度などとの関わりを整理して いる。また、行政面からみた保育所の動きとして、戦後に、措置費支出制度にともなって、市町村が介入したことをあげている。昭和23年に児童福祉施設最低基準が制定されるが、定着せず、26年の児童福祉法改正により、福祉事務所長の権限が委任され保育所長は積極的に参加できない状態が続いた。保育料徴収問題においては、昭和29年に全国画一の徴収基準が決定されたが、貧困のため保育に欠ける児童のみを措置対象とする財務行政機関と衝突し、翌年改定となった。これは厚生行政機関は、児童福祉の観念から行政機能を発動させるのに対して、労働行政機関は、労働能率や労働者福利の観念から行政機能を発動させているところにズレがあるとしている。行政機関に対する施設側からの突き上げあるいは社会的批判に伴う社会的要求が提示されるようになったが、行政機関外の動きや力は重要であるとしている。

◆第7回生命倫理研究会
日時: 2010年7月27日(火) 10:00〜12:00
場所: 立命館大学衣笠キャンパス創思館416(通称、書庫)
研究会内容:今回は、各個人の現在の研究内容を報告する予定です。
報告者:吉田一史美・生命領域3回生
西沢いづみ・生命領域3回生

◆第6回生命倫理研究会
日時: 2010年5月25日(火) 10:00〜12:00
場所: 立命館大学衣笠キャンパス創思館416(通称、書庫)
テキスト:
・Colton, M. J. and W. Hellinckx, 1993, Child Care in the EC: A
Country-Specific Guide to Foster and Resident, Aldershot: Arena. (=1995,
飯田進・小坂和夫監訳『EC諸国における児童ケア――里親養護・施設養護に関する各国別紹介』学文社.
  第11章の「イギリス」220-241.
  第12章の「EC諸国における施設および里親ケア」242-267.
・津崎哲雄,2004,「イギリスの里親制度(T)」湯沢雍彦編『里親制度の国際比較』ミネルヴァ書房,1-29.
・許末恵,2004,「 イギリスの里親制度(U)」湯沢雍彦編『里親制度の国際比較』ミネルヴァ書房,30-49.
報告者:村田千津子・生命領域3回生

◆第5回生命倫理研究会
日時 2010年4月20日(火) 10:00から12:00
場所 立命館大学衣笠キャンパス創思館416(通称、書庫)
テキスト:
・佐口和郎・中川清,2005,『福祉社会の歴史――伝統と変容』ミネルヴァ書房.
報告@
第T部第1章「近代日本医療史に置ける開業医の意義」,23-57.
  報告者 西沢いづみ(立命館大学先端総合学術研究科生命領域3回生)
報告A
第U部第7章「『保護される子ども』の近代」,199-226.
  報告者 吉田一史美(立命館大学先端総合学術研究科生命領域3回生)

■■2009年度

◆第4回生命倫理研究会
「『死ぬ権利――カレン・クライラン事件と生命倫理の転回』合評会――香川知晶先生をお迎えして」
日時:2010年3月1日(月)14:00から17:00
会場:立命館大学衣笠キャンパス創思館401&402教室
交通アクセス http://www.ritsumei.jp/accessmap/accessmap_kinugasa_j.html
衣笠キャンパス http://www.ritsumei.jp/campusmap/index_j.html
招聘講師:香川知晶教授(山梨大学大学院医学工学総合研究部教授)
司会・コメント:櫻井浩子(立命館大学大学院先端総合学術研究科院生)&大谷いづみ(立命館大学産業社会学部教授)
参加費無料、事前申し込み不要
テキスト(お手数ですが、テキストは各自ご用意ください)
香川知晶,2006,『死ぬ権利――カレン・クライラン事件と生命倫理の転回』勁草書房.
香川知晶,2009,「バイオエシックスにおけるモンスター神話」高橋隆雄・粂和彦編『生命という価値――その本質を問う』九州大学出版会,218-233.
タイムスケジュール
14:00        開会
14:05  挨拶および講師の紹介 大谷いづみ(立命館大学産業社会学部教授)
14:10〜14:40    香川先生からのお話
14:40〜17:00   指定質問&全体ディスカッション
17:00        閉会
指定質問者
有馬斉(東京大学大学院医学系研究科特任助教)
堀田義太郎(日本学術振興会特別研究員)
櫻井浩子(立命館大学大学院先端総合学術研究科院生)
合評会終了後、懇親会を予定しています。あわせてご参加をお願い致します。

◇共催
2009年度立命館大学大学院先端総合学術研究科公募研究会「生命倫理研究会」
立命館大学グローバルCOEプログラム「生存学」創成拠点
立命館大学生存学研究センター
文部科学省科学研究費補助金基盤(C) 「生命倫理学における安楽死・尊厳死論のキリスト教的基盤に関する歴史的社会的研究」(代表:大谷 いづみ)

◆第3回生命倫理研究会
日程:2009年11月22日(日) 14:00-17:00
場所:立命館大学衣笠キャンパス学而館202(通称、生命部屋)
テキスト:
・フィリップ・アリエス『死と歴史ーー西欧中世から現代へ』伊藤晃・成瀬駒男訳 みすず書房、1983年(Philippe Aries “ESSAIS SUR L’HISTOIRE DE LA MORT EN OCCIDENT―DU MOYEN AGE A NOS JOURS“, Editions du Seuil, Paris 1975)
報告者:白居弘佳(先端総合学術研究科生命領域3回生)

◆第2回生命倫理研究会
日程:2009年10月4日(日) 14:00-17:00
場所:立命館大学衣笠キャンパス学而館202(通称、生命部屋)
テキスト:
・フィリップ・アリエス著,杉山光信・杉山恵美子訳,1980,『「子供」の誕生ーーアンシァン・レジーム期の子供と家族生活』みすず書房.
報告者:吉田一史美(先端総合学術研究科生命領域2回生)

◆第1回生命倫理研究会
テーマ:「ボードリヤールを生命倫理/論に応用する」
日時:2009年7月12日(日) 14:00-17:00
場所:立命館大学衣笠キャンパス学而館202(通称、生命部屋)
報告:
白居弘佳 「『象徴交換と死』「第五部 経済学と死」を使って」
安部 彰 「『不可能な交換』を使って」
小泉義之 「『消費社会の神話と構造』を使って」

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2009年度メンバー
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研究会連絡先:櫻井浩子(先端総合学術研究科生命領域5回生) piyopiyo@tt.rim.or.jp
研究会メンバー:櫻井浩子(研究会代表)、白居弘佳、池端祐一朗、吉田一史美、西沢いづみ




UP:20091016 REV:20100201, 20110902, 20120121 http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsce/k/koubo2009-2.htm

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