Ritsumeikan 立命館大学大学院 先端総合学術研究科
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Graduate School of CoreEthics and Frontier Sciences
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WORKS 遠藤 彰

著書学術論文その他

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著書、学術論文等の名称 単著、共著の別 発行又は発表の年月 発行所、発表雑誌等又は発表学会等の名称 概 要
(著書)
1.ベッコウバチのクモがり 単著 昭和57年10月 岩波書店 クモ狩りをするベッコウバチの生態についての写真と説明。あとがきとして「野外劇」の見方について解説。大学院で研究した内容の一部を盛り込んで、野外で観察するための手引きでもある。いつどこへ出かければこんな蜂と出会えるか。季節とともに狩りをするクモの種類が変化してゆく。地面にはこのような蜂の巣が埋まっている。写真家関戸勇の協力を得ている。(総頁32頁)
2.京都の動物U 魚・淡水魚・昆虫とクモ 共著 昭和63年3月 法律文化社 京都の特徴的な動物を野外研究している若手が中心に紹介。深泥池で発見されたヒメハナアブが、北半球の亜寒帯に生息している種と同一で、氷期以来この池に分布している植物ミツガシワと共存してきたこと。また、丹後の海浜砂丘や京都市北白川にいるハナダカバチという幼虫の世話をする亜社会性アナバチを解説・紹介する。(総頁269頁)
編集:京都の動物編集委員会(責任編集 好廣眞一・石井実・松原至)
分担執筆:石井実、上田哲行 他28名
本人担当部分:「ミツガシワとヒメハナアブ:氷期以来の関係の遺存」(pp.128-133)「ハナダカバチ:灼熱の砂地でハエを狩る」(pp.183-188)
3.京都の昆虫 共著 平成3年8月 京都新聞社 京都の昆虫の写真入り解説書。現況と保護も考える。オニグモ類を狩るベッコウバチ類として数種類を紹介し、丹後の海浜砂丘が狩蜂類の宝庫であること、深泥池とその周辺の興味深い蜂類、さらに恐怖の的になっているスズメバチ、ジガバチの名前の由来などを紹介する。(総頁252頁)
編集:京都昆虫研究会(監修笹川満廣)
分担執筆:武田博清、吉安 裕 他37名
本人担当分:「オニグモ類を狩るベッコウバチたち」「深泥池の奇妙なハチたち」「ハチの恐怖とハチのいない恐怖」「ジガバチとジガバチモドキ」(pp.143〜147)
4.地球共生系と何か 共著 平成4年6月 平凡社 文部省重点領域研究「地球共生系」の成果として刊行された(シリーズ 地球共生1)。細胞から森林、生態系まで、さまざまな共生の仕組みを解読する。そこにおける複雑な相互作用を、とりわけ生態的作用の間接的なネットワークを含めた動態として、巣とか花とか糞や死体など小さな作用中心に成立する生物群集のつながりにおいて捉える試み。(総頁262頁)
監修:川那部浩哉
編集:東 正彦、安部琢哉
分担執筆:石川 統、松本忠夫、安部琢哉、東 正彦・西平守孝、武田博清、遠藤 彰、高林純示、大串隆之
本人分担分:「生物世界のこのうえなく複雑な相互作用:作用中心の相互に散在する生物群集」(pp.152〜183)
5.見えない自然:生態学のポリフォニー 単著 平成5年8月 昭和堂 将来の生態学の方法として、どのように自然を探るのか、を考察した。じつは生態学にかぎらない。ミクロだけでなくマクロな方向も不可視だが、なによりも肉眼的なスケールでも、じつは見えていないことが多い。既発表の論稿7篇を含めて、書き下ろし9篇を含む。重点領域研究「地球共生系」の成果でもあり、部分的には大学の講義「自然科学概論」のいくつかのテーマを基礎にして構成された。科学とは何でありうるかを、理系文系という旧来の枠を大胆に取り払って思考した。いちばんの課題は、世界の複雑性をどう理解するか、単純な還元論はもちろん、全体論的な思考にも限界がある。その狭間でいかに思考を持続するか。私なりの方法の書。(総頁324頁)
(学術論文)
1.カリウドバチの比較習性学への試論 単著 昭和48年10月 『個体群生態学会会報』24号 狩人蜂(カリバチ)の行動習性型を比較して系統などを論じる従来の研究方法を総説し、それらの方法に対して、さまざまな種の生活史やその生命表など個体群パラメータを含めてデータを集積し、さまざまな行動がその生存や繁殖の文脈でもつ意味を具体的にとらえて再検討することが重要であることを論じた。修士論文にあたる。(pp.1〜11)
2.オオシロフベッコウバチ Episyron arrogans の獲物選択とそれに作用する要因について 単著 昭和51年 『生理生態』17巻1-2号 博士主論文第T部。ベッコウバチ類は自重の何倍も大きなクモを狩り、営巣して産卵する。幼虫はクモ1匹で育てられる。オオシロフベッコウは円網性のオニグモ・コガネグモ類を狩る習性がある。個体識別して調べると、特定の個体は同種のクモを続けて狩ることも多いが、獲物として有用なサイズのクモの個体数は季節的に変化し、場所によって異なることが判明した。獲物選択を決める要因は、単純に色や形のサーチ・イメージとは言えず、特定サイズの獲物になるクモの個体数が、各季節に存在していることが重要であることが判明した。(pp.335〜350)
3.ゲンジボタル成虫の野外個体群:京都清滝川の状況と方法 共著 昭和53年6月 『インセクタリウム』15巻6号 天然記念物になっている清滝川のゲンジボタル成虫個体群を、渓谷の数地点で同時に標識再補法で調査して、個体数を推定するとともに、生存期間や移動についての知見を得た。ホタルの個体数を推定したはじめての試み。
共著者:遠藤 彰、堀 道雄、上田哲、伴 浩治、遊麿正秀(pp.4〜11)
(共同執筆につき本人担当部分抽出不可能)
4.The behaviouor of a miltogrammine fly, Metopia sauteri (Townsennd) (Diptera, Sarcophgidae) clepto-parasitizing on a spider-wasp, Episyron arrogans (Smith) (Hymnoptera, Pomipilidae). 単著 昭和55年12月 『Kontyu』(日本昆虫学会誌)48巻4号 博士論文の参考論文。オオシロフベッコウバチの巣に「労働寄生」するタイワンヤドリニクバエの行動を分析した。ハチがクモを狩って運んできてから、地面に巣穴を掘り営巣する過程で、このヤドリバエは巣穴を視覚的に発見し、ハチを確認すると、付近の草などに止まって待機するが、巣穴が掘りあがってハチがクモを巣穴に搬入した直後に、巣穴上空から、あるいは巣穴の縁に止まり、何匹か蛆(幼虫)を産み落とすか、追尾して巣穴に飛び込む。これはハチの防衛上の盲点をみごとに突いている。それ以外のタイミングだと、ハチに気付かれて失敗することが多い。(pp.445〜457)
5.オオシロフベッコウバチとタイワンヤドリニクバエの寄主―寄生関係 単著 昭和55年 『日本生態学会誌』30巻2号 博士主論文第U部。タイワンヤドリニクバエの寄生を、オオシロフベッコウバチはどのように回避するか。多数の営巣事例から分析。ハエに発見されないためには、物陰での営巣、日没の暗闇営巣が有効。ところが、現実には昼間裸地営巣が多い。場所記憶や巣内条件などが制限要因のようで、そこでは、営巣時間の短縮、相対的に高密度での営巣などが効果をもつ。しかし一度発見されてしまうと、場所変更して、再営巣するほかない。ハチとハエの相互に適応的な作用をその限界ともども議論した。(pp.117〜132)
6.動物の子育て:ブンブンブンハチが翔ぶ 単著 昭和55年4月 『発達』1巻2号 狩蜂を含むハチ・アリ類の社会性に至る家族関係のさまざまな段階的進化の歴史を、ワーカーの出現をめぐるハミルトンの血縁淘汰仮説も紹介しながら、母蜂と娘蜂の間になぜこのような利他的関係が生じたのか。ワーカーを生産するに至るまでの母蜂のコストは高く、営巣失敗のリスクを負っている。それ以外にも、さまざまな移行過程の説明はできていないこと。次第に厄介な生き方へ向かわざるをえなくした事情は何かを問う。(pp.56〜65)
7.The nesting success of the spider wasp, Episyron arrogans (Smith) (Hym.Pompi- lidae) and the effect of interactions with other insects around its nesting site. 単著 昭和56年 Physiology and Ecology, Japan Vol.18, No.1 博士主論文第V部。オオシロフベッコウバチの営巣成功はどのように可能か。産卵を出発点とする生命表を基礎にするだけでなく、それ以前の営巣成功を左右する要因から分析することが重要であるとの視点から研究。営巣過程での他種との関係がどのように生じるかが、営巣の成否を左右する。すでに分析したヤドリニクバエだけでなく、アリなどとの関係を含めて総合的に扱った。どのようなサイズのクモを狩り、どのような寄生者・捕食者と出会うか。場所はもちろん、営巣に要する時間は、巣に接近するアリの妨害によって、さらに加速される。それはヤドリバエに寄生される確率を高めてしまう。「孤独な営巣」が理想だが、現実はそうはいかない。(pp.39〜79)
8.深泥池のミツガシワの訪花昆虫相 単著 昭和56年3月 深泥池学術調査団編『深泥池の自然と人』(京都市文化観光局刊行) 氷期遺存植物が浮島という泥炭湿地をともなう京都洛北の深泥池の学術調査論文集。氷期以来分布する植物ミツガシワの訪花昆虫を3年間調べた研究。ニホンミツバチなどの花蜂だけでなく、千島、シベリアでしか知られていなかったハナダカマガリモンヒメハナアブという小型のアブを含む多数のハナアブ類の生息・訪花を確認(総計30種)。とくにこのヒメハナアブがミツガシワの茎などに産卵、幼虫はその腐植を食し、両者は氷期以来の密接な関係を持続していると判明。植物動物を含めて、深泥池生物群集全体の保全が重視される契機にもなった。調査団長は北村四郎、動物班を統括したのは川那部浩哉。(pp.268〜276)
9.だましだまされ,まただます―ハエとベッコウバチの攻防戦 単著 昭和57年 『昆虫と自然』17巻2号 日本昆虫学会のシンポジウム「昆虫における個体性と社会進化」での報告をもとに書かれた論稿。個体の論理で眺めると、寄主−寄生の関係にどのような軋轢が生じているかを博士論文の基本データから展開。「相互適応」の意味する「均衡」がどのように危ういかを示した。社会的な現象というのは、他者とのかかわりの帰結であり、何かのしくみがうまく成立しているとはかぎらない。(pp.7〜12)
10.A preriminary survey on the insects visiting several autumn flowers in the Ozegahara moor, with ecological consideration on the flower preference of insects. 単著 昭和57年 Hara, M. ed. Ozegahara: Scientific Research the Highmoor in Central Japan JSPS 高層湿原尾瀬の総合学術調査に参加した調査報告論文。複数の開花植物が存在している状態で、数種の訪花昆虫の選択性が日周的にかなり大きく変化することを明らかにした。限られた期間での調査であり、予備的な仕事であるが、訪花活動における昆虫の種間の相互作用に注目した試みは、これまでほとんどなされておらず、訪花選択性を理解するにはその状況分析が重要であることを示唆できた。(pp.425〜437)
11.海と砂とハチ 単著 昭和59年 『海洋と生物』6巻5号 海浜砂丘などに生息するニホンハナダカバチが、その繭が耐水性で、なかの幼虫・蛹の呼吸を可能にしている構造をもつことから、長い時間の経過のなかで暖流に乗って分布拡大をしたのではないかという仮説を提唱。日本海側では北海道の石狩浜まで分布しているが、太平洋側ではせいぜい宮城県どまりでそれ以北に分布しない理由を説明できるのではないか。(p.284)
12.カリバチとヤドリニクバエ:adaptationとcounter-adapation 単著 昭和60年 『立命館大学 理工学部紀要』43号 寄主と寄生といった関係では、どちらか一方の論理だけで説明されることが多いが、論文9のテーマを、その相互適応的な現象ををどうとらえるかを、さらに一般的な事例で説明した。(pp.45〜46)
13.ささやかな「虫の道具づくし」 単著 昭和61年11月 『アニマ』14巻11号 昆虫類の道具使用についての総説的論文。「ボディの延長としての道具」という概念で眺めると、道具使用は珍しい昆虫としてリストアップされる。しかし、「延長された表現型」という概念は、さらに包括的にさまざまな行動の新しい解釈を可能にする。(pp.92〜94)
14.作用中心から群集構造へ 単著 昭和64年 『個体群生態学会会報』45号 イギリスの生態学者C.エルトンが提唱した生態的な作用中心、花や巣や糞や死体といった散在的な資源をめぐって成立するエフェメラルな小さな生物群集に焦点をあてて、生物群集生態学を発展させることの可能性と重要性を、さまざまな研究をレヴユーしながら、私自身が展開してきた仕事もその展望のなかに位置づけて示した論稿。これが基礎となって、著書4の論稿が生まれた。群集生態学の特集号への寄稿論文。(pp.65〜75)
15.狩りバチとプルードン主義の泥棒たち 単著 平成2年10月 『別冊宝島』「新釈どうぶつ 読本」 狩りをする蜂の起源は、寄生から捕食寄生への移行ということで、系統的な裏付けが得られていると通説的には了解されているように思われているが、果たしてこれでよいか。泥棒という「労働寄生」が頻繁に生じている事態は、そのことについて何を物語るか。行動のエカール(偏差)という視点を考慮しつつ、考察を試みた。(pp.107〜109)
16.ファーブル、その偏見と真実の狭間で 単著 平成4年 『別冊宝島』「新釈どうぶつ読本」 ファーブル『昆虫記』の仕事は、動物の行動学の歴史のなかでは、R.H.ソープは、その創始者として正当に評価している。しかし、「本能」のしくみについては、N.ティンバーゲンの評価は、きわめて不十分として、一蹴している。それは進化についての疑義をファーブルがあからさまに語ったことに帰因するが、なぜそうなったでか。時代的な制約とともに、ファーブルの説明が、徹底した「物の論理」に立脚しており、関係の論理に踏み込めなかったからではないか。科学史の問題として指摘。(pp.196〜204)
17.ドーキンジアン・アニマルの世界:現代生物学のツイスト・アンド・ターン 単著 平成4年 『現代思想』20巻5号 R.ドーキンスの『利己的遺伝子』から『延長された表現型』への展開を、世の多くの論評が、非生産的な「誤解の山」ばかりを築いている惨状に対して、その核心となる論理が「延長された表現型の相互作用」として生物群集論を展望したという点にこそあるのであって、それは行動生態学の成果としてドーキンスが到達した地点から、群集生態学をはじめることが可能になっていることを指摘。生物をどのように語れるようになるかこそが、新しい概念によってもたらされる成果である。(pp.178〜195)
18.Kinship structure and reproductive success in a popula- tion of the spider wasp, Batozonellus lacerticida Pallas (Hym. Pompilidae) 共著 平成5年9月 Physiology and Ecology, Japan Vol.29, No.1-2 [Published as “Animal Societies:Individuals, Interactionsand Organization”(eds.P.J.Jarman&A.Rossiter). Kyoto University Press.1994(平6)] キスジベッコウバチの個体群の世代を超えて血縁関係を追跡した10年間の野外調査をもとに、個体群の血縁関係、母蜂とその姉妹の間で、多くの蜂はかなり定着的に営巣するが、そこから翌年羽化してくる娘、つまり姉妹のだれか1匹が定着し、他は分散するという構造が明らかになった。この蜂はもちろん社会性ではなく単独性であるが、W.D.ハミルトンの血縁淘汰説との関連で考察すると、社会性は姉妹が同じ巣にとどまることで成立するのに対して、ここではとどまることは激烈なコンフリクトになる。この分散と定着の逆転の理解が社会性進化の説明の鍵になり、娘蜂の不妊性は社会性の前提であるが、その前提の成立を説明する論理の必要性などを論議した。特定研究「生物の適応戦略と社会構造」の成果を含む。
共著者:遠藤 彰、遠藤知二(pp.105〜117)
19.減数分裂と恋愛 単著 平成5年 『imago』4巻13号 性をめぐる現代生物学の到達点は、従来の生物学者の通念をはるかに逸脱しているという認識から、L.マーギュリスの細胞共生説のなかで、スピロヘータ細胞から波動毛が生じて、有糸分裂から減数分裂への可能性が拓けたとする推測を、原理的に考察・検討した。とくにマーギュリスに欠落している遺伝的なコンフリクトの観点を補う筋を立て再構成を試みた。(pp.68〜79)
20.Prey selection by a spider wasp, Batozonellus lacerticida (Pallas) (Hym. Pompilidae): effects on prey species, size and density. 共著 平成6年 Ecological Research Vol.9, No.2(日本生態学会 英文誌) キスジベッコウバチの獲物選択をめぐって、オニグモ類の間でどの種が狩られるかに間接的な効果が検出された。簡単に言うと、季節的に成長の少し早いヤエンオニグモと少し遅れるアカオニグモ、さらに遅れるキバナオニグモの間で、ヤエンの密度が高いときは、キバナが、低いときはアカが狩られやすくなる。間接効果がこのような群集構造の関係を動的に左右している。重点領域「地球共生系」の間接作用と群集構造の研究班における成果を含む。
共著者:遠藤知二、遠藤 彰(pp.225〜235)
(共同執筆につき本人担当部分抽出不可能)
21.内なる時間と外の時間:「時計」の内在化=進化を可能にしたのは何か 単著 平成6年10月 『imago』5巻11号 生物時計の進化は遺伝子の介在も含めて、内なるリズムの問題として、端的に生理学の原理で考えられることが通例だが、生態的な「外の論理」で考察することの重要性を指摘。この生態的な文脈での考察こそが「適応進化」を可能にする条件を理解する核心に触れるはずである。恰好の思考実験として、アンコウの雄と雌をめぐる議論で試みた。(pp.160〜171)
22.メビウスの帯を歩く アリ:カルヴィーノと虫をめぐって 単著 平成7年9月 『ユリイカ』27巻10号 イタリアの作家カルヴィーノの「アルゼンチン蟻」という作品は、このヨーロッパへの侵入種がもたらしたパニックを、世界大戦とからめて、シニカルなパロディ仕立てで描いたものと読める。この作品は、イギリスの生態学者C.エルトンの『侵略の生態学』よりずっと早く書かれているのがすごいが、この大陸を超えた侵入生物の問題は、エイズも含めて、今きわめて深刻な事態をもたらしている。(pp.254〜265)
23.ドリトル先生の幻の普遍言語;めくるめく意識をめぐって 単著 平成7年12月 『imago』6巻13号 動物行動学の展開に、認知心理学などの新たな動向を含めても、「動物の心理」の分析はまだまだ困難であるが、『動物のことば』を書いたティンバーゲン以来、この課題は「永遠のテーマ」であろう。ここでは「動物の心がある」という仮定を立てて進むしかないこと。方法をめぐる議論を試みた。とりわけオーストリアの動物学者ユクスキュルの「環世界Umwelt」の仮説を再評価しつつ、その交錯する世界をいかに理解するかが重要であると指摘した。(pp.122〜133)
24.狩蜂の世界にみる「ものつくり」と「泥棒」 単著 平成8年6月 横山俊夫、川那部浩哉ほか編『安定社会の総合研究―ものをつくる・つかう』(京都大学人文 科学研究所研究論集) 昆虫やクモを狩って営巣するカリバチにおいて、いわゆる「労働寄生」と呼ばれている現象がかなり頻繁に生じる。同種の他個体のつくった巣や獲物や卵を泥棒する行動である。この泥棒が起る状況というのは、獲物不足などの危機から生じるかのように思われるが、果たしてそうか。この泥棒は、過剰になると、卵の共食い的状況を生むので、個体群の減少につながるが、個体にとっては、狩りという危険をともなう生き方よりも、はるかに安全な方法で、条件が許せば、すぐさま泥棒へ走るという傾向をもっている。(pp.82〜116)
25.河川の生物群集と物理的環境との関係 共著 平成8年 『水資源研究センター研究報告』3号(京都大学防災研究所) 河川の川原はもともと狩蜂類の営巣地として好適な場所のひとつであったが、いわゆる河川改修や川砂採取などで、現在ではその生息場所はほとんど失われている。河川のあり方とそこに生息する生物群集との関係を、流域全体として検討する試みの重要性を示唆する。
共著者:渡辺 直、谷田一三、竹門康弘、吉田 真、西野麻知子、遠藤 彰(pp.12〜16)
(共同執筆につき本人担当部分抽出不可能)
26.湿地とはどういう自然か―深泥池保全の基礎研究を踏まえて 共著 平成9年 『水と湿地の生きものたち 1996 Ramsar Symposiam Niigata』 深泥池の水生植物を含めた生物群集の特性について、「浮島」という湿地がその遷移において、通常のパタンとは異なった様相を示しており、とりわけ水質の悪化にきわめて敏感に反応し、ミズゴケ類への悪影響をうけやすいこと。それにともない、浮島に成立しているクモや昆虫類を含む生物群集の変容につながることを述べた。
共著者:藤田 昇、田端英雄、遠藤 彰(pp.159〜161)
(共同執筆につき本人担当部分抽出不可能)
27.カリバチから見た流域環境 単著 平成10年 『水資源研究センター研究報告』5号(京都大学防災科学研究所) 25の論文の個別篇である。カリバチ類の生息場所の特性から、流域全体を概括すると、里山などの森林、河川の川原、扇状地、海浜砂丘など随所にカリバチに好適な場所が形成されている。それらの生息場所が、互いに関連しながら分布していることが、それぞれの場所での本来の生物群集を成立させていたと考えられるが、現在はその基本パターンが崩壊しつつある。
28.生態的断片に成立する小さな生物群集にみる「揺らぎ」あるいは「再帰性」:生態学的事件群からさまざまな生態遷移へ 単著 平成10年 横山俊夫・川那部浩哉ほか編『安定社会の総合研究―ことがゆらぐ・もどる/なかだちをめぐって』(京都大学人文科学研究所論集) 遍在するが断片的な小さな生物群集、カリバチの巣とか花とかを中心に成立する生物群集はエフェメラルであるが、それなりの再帰性をもって再現される。そのような断片的な事象も、大きな生態遷移のなかで変容しつつ持続する。しかし、そのような生態的な断片的事件が、さまざまな媒介になり、間接作用を引き起こし、逆に大きな遷移に関与している可能性を論じた。(pp.53〜85)
29.里山と川原と海浜砂丘からの風景:砂地の喪失の意味すること 単著 平成12年3月 『立命館大学国際平和ミュージアムだより』7巻3号 生息場所としての砂地をキーワードにして27の論文の内容をさらに展開。自然の流域が水とともに大量の砂を運搬していること(いたこと)。歴史的に人間がその砂の流れを止めたり、別の場所へ運び利用して、現代のコンクリートの都市が形成されていること。あまりに当然のことながら、自然環境を破壊した20世紀への保全生態学からの「警鐘」の論。(pp.14〜17)
30.木津川川原の狩蜂と花蜂:生息場所と訪花植物 単著 平成14年3月 『河川学術研究木津川班年次報告』(CD-ROM) 現在も大量の砂を運搬している木津川において、川原・中州・堤防などで開花植物の花蜂などの訪花昆虫ならびに砂地に営巣している狩蜂の現況を調査した報告論文。最終報告論文にも収録の予定。
(その他)
<翻訳>
1.延長された表現型:自然淘汰の単位としての遺伝子 共訳 昭和62年7月 紀伊國屋書店 原著者、ドーキンス(R.Dawkins)の遺伝子の表現型の概念を延長・拡張した、動物行動学の理論的な展望と達成の書を翻訳。原著 The Extended Phenotype.1982遠藤彰が全14章のうち1、2、5−7、12−14章を、遠藤知二が残り6章をそれぞれ分担訳し、相互に検討した後、日高敏隆と3人で全体を通して検討した。(総頁555頁)
共訳者:遠藤 彰、遠藤知二、日高敏隆
2.動物群集の様式 共訳 平成2年12月 思索社 原著者、エルトン(C.Elton)がイギリスのワイタムの森を中心に長年にわたって行われた生態調査を集大成し、動物群集の存在構造の基本パターンを論じた書の翻訳。原著 The Pattern of Animal Communities. 1966 全19章。
監訳:川那部浩哉
共訳者:小野山敬一(1-2、19章)、竹門康弘(3)、島崎茂実(4)、宮沢望(5)、和田岳(6)、竹市悟己(7)、岩崎敬二(8、14)、高桑正樹(9)、遊麿正秀(10-11)、中井克樹(12)、遠藤 彰(13、15-16)、片野 修(17)、清水伸幸(18)
さらに遠藤彰が原注を訳し、遠藤彰と江崎保男と川那部浩哉が全体を検討した。(総頁710頁)
3.ブラインド・ウォッチメイカー:自然淘汰は偶然か? 共訳 平成5年10月 早川書房 原著者、ドーキンス(R.Dawkins)が、生物の進化は何の目的もなく、ただ盲目の時計職人が一歩一歩自然淘汰を累積した結果によって生成した過程であることを、巧みな思考実験(コンピュータ・シミュレーションも含む)とみごとなレトリックで理論的に説明した書の翻訳。全11章。上下2分冊。原著 The Blind Watchmaker 1988 全11章。
監修:日高敏隆
共訳者:遠藤彰(1-4章)、中嶋康裕(5-6章)、遠藤知二(7-9、11章)、 疋田務(10章)
遠藤彰が全体を検討し、さらに中嶋康裕が修正し、最終的に日高敏隆が検討した。(総頁280+254頁)
<解説・評論など>
1.京都府のハチ類 単著 昭和49年3月 京都野生生物研究会編『京都府の野生動物』京都府公害対策室刊行 森下正明が中心に京都府の野生生物の生息分布の状況を過去の文献を渉猟することを含めて整理したなかで、アリ類を除く膜翅目に関する部分を担当してまとめた。(pp.19〜30)
2.クマバチの追いかけっこ 単著 昭和51年5月7月 京都自然観察会会報 Nos.34, 35 クマバチの雄が初夏に空中にホヴァリングして「なわばり」をもち、付近を通過する昆虫や雌を追尾する配偶行動を報告した。(pp.1〜2、pp.2〜3)
3.深泥池のカルテ 単著 昭和56年12月 『自然保護』(日本自然保護協会)235号 深泥池学術調査の結果から、天然記念物に指定されている水生植物群落だけでなく、浮島のミズグモやヒメアブやプランクトンにも氷期遺存種が生息することが確認されたが、道路で分断された周水域の減少から水質の悪化や侵入植物の分布拡大が進行し、池の生物群集が重篤状態になっていること。(pp.12〜13)
4.始祖鳥の鳴き声? 単著 昭和59年6月 『立命館大学 広報』154号 ジュラ紀の始祖鳥が鳴いたかどうか。生物学者なら、その化石に鳥にあるような鳴管の有無を論じる。ところが、作家カルヴィーノは、もし鳴いたとして、その鳴き声まで再現して見せた。「学問的禁欲」とは何か。(総頁56頁)
5.シカゴの指令をもった仕掛人と消化不良の“hopping” monster 単著 昭和59年12月 『日本動物行動学会 News-letter』5号 日本動物行動学会のラウンドテーブル2「生活史戦略と現代進化論」における粕谷報告と河田報告についてのコメント。(pp.8〜9)
6.絶滅−愚考 単著 昭和60年4月 『立命評論』80号 ポール・アーリックが著書『絶滅』のなかで、地球上の種の絶滅が、飛行機のリベットを抜いているようなものであるという喩で語ったことを紹介しつつ、われわれの周囲で起っている大量絶滅の原因である人間の活動をどう考えるべきか、それが環境改変を旨とする人間の本性であるなら、不可避なのかどうか。(pp.59〜69)
7.深泥池の動物;絶滅と背中合わせに生きる珍しい動物たち 単著 平成2年8月 『京都 TOMORROW』12号 深泥池の動物には、植物と同様、浮島中心に北方性の珍しい種がいるが、それらは水生植物と「運命共同体」のようなものであり、水質の悪化などで、危機的な状況にある。保全の具体策が緊急に必要であることを論じた。(pp.27〜34)
8.砂漠の動物たちの生活 単著 平成3年 『生物の生態』(ワイドX)4巻 学習研究社/タイムライフ 小野勇一・大島康行編を分担執筆。砂漠に棲息する動物たちの生活の乾燥へのさまざまな適応的特性を解説。(pp.88〜93)
9.個体淘汰VS群淘汰:隠喩としてのミミズ 単著 平成3年8月 『週刊朝日百科―動物たちの地球』1巻 自然淘汰がどのように作用するかについては、その作用単位をめぐって個体か群(グループ)かとの論争がある。ダーウィンからウィン=エドワーズとハミルトン、G.C.ウィリアムス,ドーキンスそしてD.S.ウィルソンの議論を、ミミズを喩えとして解説した。(pp.294〜295)
10.狩りバチたちのテクニック 単著 平成5年4月 『週刊朝日百科―動物たちの地球』3巻 狩りバチの狩猟行動が、その獲物となる昆虫やクモによって著しく異なる。狩りバチはその技法をより洗練し、また相手の昆虫やクモはこの天敵をいかに回避するかという、相互エスカレーションの関係にある。しかし一方は「ご馳走」他方は「命懸け」である。(pp.264〜266)
11.深泥池の動物群集;交錯する北と南の動物 単著 平成5年9月 『週刊朝日百科−動物たちの地球』10巻 深泥池の生物群集の特性として、氷期以来の北方性の要素と現在の京都の暖温帯の南の要素が、浮島という泥炭湿地の上あるいは周囲で交錯した関係を成立させている。この関係の特異性こそが貴重であり、それが歴史ある都市近郊に今も存在していることは、人間と自然の関係のあり方について深い示唆を与える。(pp.283〜284)
12.再び「地球共生系とは何か?」 共著 平成7年9月 第9回「大学と科学」公開シンポジウム組織委員会編『地球共生系:多様な生物の共存する仕組み』クバプロ 同シンポジウムの報告者、井上民二、高林純二、東正彦、安部琢哉で行なったパネルディスカッションの記録。遠藤彰はその総合司会をつとめ、論議をまとめた。(pp.162〜174)
(共同執筆につき本人担当部分抽出不可能)
13.歴史的な存在としての深泥池生物群集:その生態的な病は「われわれの病」 単著 平成10年3月 『京都SANZAN』(京都自然史研究所)69号 深泥池の生物群集が、水質の悪化から変容し、いわば「生態的な病」に陥っていると診断できるが、じつはこのような状態に陥らせたのは、端的に言って、われわれ人間の社会的文化的な病そのものの反映ではないか。保全生態学の視点からの考察。(pp.1〜2)
14.ベッコウバチ対ヤドリニクバエ 単著 平成10年9月 日高敏隆監修『日本動物大百科 昆虫T』平凡社 オオシロフベッコウバチとヤドリニクバエの寄主―寄生関係の行動学的ならびに生態学的な攻防を紹介する。(pp.34〜35)
15.動物版「逆工学」リヴァース・エンジニアリング? 単著 平成11年1月 『Aster News』(立命館大学理工学振興会)5号 R.ドーキンスの“The Climbing Mount Improbable”の紹介も兼ねて、生物のしくみの理解と工学機械のしくみの関連を述べた。(コラム記事)
16.追悼 井上民二さん 単著 平成11年6月 井上民二追悼集 刊行委員会編『未知なる大地をめざして―追悼井上民二』 ランヴィルの航空機事故で死亡した井上民二(京都大学生態学研究センター教授)の追悼文。彼のめざしていた熱帯のハナバチ類の進化とその群集生態学の展望についてのコメント。(pp.381〜385)
17.狩蜂たちの京都:今も棲息の楽園たるか 単著 平成12年5月 『京都新聞』5月17日 京都の社寺の庭や境内は、かつて鴨川など河川の川原や扇状地にいた砂地に好んで営巣する狩蜂や軒下などを利用する狩蜂に恰好の避難場所であった。本来の生息地を失っても、人工的ではあるがそれなりの手入れをされ「安定」した場所であったからである。いわば避難場所でもあった。コラム『風の散歩道』
18.水辺の小さな生き物たちとの対話と共生:創造的な水辺と不毛の砂地? 単著 平成12年5月 『土曜講座だより』(立命館大学人文科学研究所)285号 川原や海浜砂丘などの狩蜂たちの生態を紹介し、水辺に近い砂地も不毛ではないし、なによりも水の作用が生物たちの活動に基本的に重要な条件を与えていることを述べた。「水辺と生物」の3回連続講演を組織した。(pp.1〜3)
19.海浜砂丘と失われた川原の狩蜂たち 単著 平成12年 『立命館大学校友会報』202号 河川改修と川砂採取によって河川から川原が失われ、砂地に営巣する多くの狩蜂の棲息場所が失われてきた。砂地を通してその意味を考える。(pp.10〜11)
<辞典の分担執筆>
1.岩波生物学辞典(第3版) 共著 昭和58年3月 岩波書店 生態学に関連した新項目ならびに改訂綱目のうち「最適戦略」「生活史戦略」「群淘汰」「共進化」「血縁淘汰」「繁殖価」など16項目を分担執筆。川那部浩哉とともに検討した。
編:山田常雄、前川文夫、江上不二夫、八杉竜一、小関治男、古谷雅樹、日高敏隆
2.科学の事典(第3版) 共著 昭和60年3月 岩波書店 飯野徹雄編の大項目事典『科学の事典』(第3版)において、「行動と社会」を上田哲行・川那部浩哉・遠藤彰が共同執筆。動物行動学と動物社会学の解説的総説(pp.339〜349)。「動物の生態」を遠藤彰・川那部浩哉・上田哲行が共同執筆。動物生態学の解説的総説(pp.930〜941)。
3.日本大百科全書 Encyclopedia Nipponica 2001 共著 昭和61年 小学館 分担執筆。12巻の「進化」の項目を上田哲行・遠藤彰が分担共同執筆(pp.445〜453)。「進化論」の項目を遠藤彰が単独執筆(pp.468〜470)。その他「失われた環」など20項目を分担執筆。
4.広辞苑(第4版) 共著 平成3年11月 岩波書店 新村出編。生態学・生物学に関する項目を遠藤彰・川那部浩哉・原田英司と分担共同執筆。
(共同執筆につき本人担当部分抽出不可能)
5.ミツバチのコミュニケーション 共著 平成14年5月 弘文堂 北川高嗣ほか編『情報学事典』の項目を分担執筆。
<書評>
1.中村禎里(編著)『20世紀自然科学史』(6-7巻生物学) 単著 昭和58年 『海洋と生物』6巻4号 20世紀生物学の現代史として、とくに分子生物学以外の領域についての貴重な試みの評価。(p.284)
2.W.M.ホイラー『昆虫の社会生活』(新版) 単著 昭和61年5月 『アニマ』159号 渋谷寿夫訳の旧著の改訂新訳版。古典的な名著に、現代的な評価を盛り込んだ点を評価。(p.106)
3.J.Kikkawa&D.J.Anderson(eds)“Community Ecology:Pattern and Process” 単著 昭和62年 『Networks in Evolutionary Biology』No.5 群集生態学の研究方法をめぐる新しい試みの評価。『生態学のポリフォニー』に加筆修正して収録。(p.64)
4.河田雅圭『進化論の見方』 単著 平成2年1月 『日本動物行動学会News-letter』15号 進化生物学の新たな潮流についてのタイムリーな紹介・解説の書。(pp.36〜38)
5.社会性昆虫をめぐる「ポスト・ハミルトン革命」を模索する大冊 単著 平成5年6月 『日経サイエンス』23巻6号 東正剛・松本忠夫編著『社会性昆虫の進化生物学』および井上民二・山根爽一編著『昆虫社会の進化』の書評。(pp.114〜145)
6.『はなだか蜂研究記』の高い峰 単著 平成8年 遺稿集出版委員会編『常木勝次博士を偲んで』同刊行会 故常木勝次の昆虫の行動・心理学分野の「幻の名著」を再評価する。(pp.138〜142)
<放送メディア>
1.ベッコウバチの野外観察 単独 昭和62年7月〜8月 NHKラジオ第1 「私の自然」(馬場象三構成)
野外観察の仕方についてエピソードを交えて解説した。
2.ベッコウバチ―狩り蜂の巧みな戦術 単独 昭和63年10月12日 NHKTV 日本動物記」(辰巳宏構成)
京都の瓜生山を中心に、オオシロフベッコウバチのジョロウグモ狩りやヤドリニクバエの産卵[=蛆]などのシーンを同行撮影。ベッコウバチのTV初登場。
3.空中の狩人・ハチ―狩と子育ての進化史 単独 平成2年6月11日 NHKTV 地球ファミリー」(辰巳宏構成)
後にカナダのCNTVでも放映。資料映像も含めて、狩蜂の進化を解説。
<報告書>
1.キスジベッコウ Bato-zonellus lacerticida の社会構造―性比・血縁関係を含めた分析 単著 昭和59年3月 特定研究「生物の適応戦略と社会構造」昭和58年度報告書 単独性のハチであるが、母親は営巣場所を集中させるので、次世代の姉妹間には営巣場所をめぐってコンフリクトがある。羽化場所で営巣できる娘は1匹だけで、他は分散を強いられる。学術論文19にまとめられた。(pp.52〜53)
2.孤独性カリバチからみた社会性進化への遠い道―キスジベッコウとクロアナバチの社会構造 単著 昭和60年3月 特定研究「生物の適応戦略と社会構造」昭和59年度報告書 単独性における娘蜂間での利他的契機を検討すると、キスベッコウでは分散が、クロアナバチでは巣の共用が起る。社会性進化を可能にするのは、営巣過程の複雑化と並行して発揮される利他性の条件である。(pp.52〜53)
3.カリバチ類の社会進化―単独性からの出発:キスジベッコウとクロアナバチの社会構造 単著 昭和61年3月 特定研究「生物の適応戦略と社会構造」昭和60年度報告書 同じ場所から羽化した娘蜂たちは、狩りが造巣に先行するベッコウバチでは、餌不足になると泥棒か分散に帰結する。造巣先行のアナバチでも同様の事情を誘発するが、他者へ巣を提供できる条件がある点で共同の契機、コロニアルな社会構造が生じる。(pp.56〜57)
4.生物群集における作用中心の動態と間接的相互作用の分析 単著 平成3年3月 「地球共生系:生物の多種共存を促進する相互作用機構」研究成果報告書 カリバチ類の営巣場所を中心とした相互作用と狩猟をめぐる種間関係から、多種の共存のしくみを探る。(p.8)
研究代表者川那部浩哉。平成2年度科学研究費補助金(総合研究B)
5.生物群集構造論の新しい試み:作用中心散在論の展開 単著 平成3年7月 重点領域「地球共生系」A02班研究資料集 生態的作用の集中する場に成立する小さな生物群集とその散在分布のパタンと相互連関に注目して生物群集の重層的構造を探る。(pp.59〜62)
6.もっと無謀に[第1回研究会に参加してのやや長めの感想] 単著 平成3年 重点領域「地球共生系」総括班資料集 共生のしくみを探るために、活発な議論と創造的なアイデアを出し、大胆な方向性を探るべしとの趣旨。(pp.4〜5)
7.共通の敵をもつ餌間の間接相互作用 共著 平成4年6月 重点領域「地球共生系」全体合宿研究報告会レジメ集 追加分冊
遠藤知二・遠藤彰の共同発表報告。
キスベッコウバチに狩られるオニグモ3種において、特定の1種の狩猟圧が高いとクモの種間に「見かけの競争」が起る可能性がある。学術論文20としてまとめられた。(pp.1〜6)
8.(生態的作用中心論) 単著 平成8年3月 「地球共生系:生物の多種共存を促進する相互作用機構」研究成果報告書 報告はタイトルがないが、カリバチ類の狩猟場所や営巣地や訪花場所などの散在する作用中心の動態解析から小さな生物群集を再構成する試み。(pp.11〜12)
9.岩倉上賀茂線道路改良計画に係わる深泥池と周辺の動物類現況調査資料集 共編 平成9年2月 京都市建設局刊 深泥池と周辺の動物の現況調査報告書。遠藤彰・竹門康弘の共同編集(総頁148頁)
「深泥池浮島と周辺二次林の訪花昆虫群集の特性」は遠藤彰・松井淳・丑丸敦史・藤田昇と共著。深泥池の浮島と周辺の開花植物を季節的にどのような昆虫類が訪花するかのフェノロジー(pp.66〜96)。
「深泥池水域に生息する陸上昆虫」は環境科学KK乾風肇・北山昭・森正人らの協力を得て遠藤彰がまとめた(pp.97〜127)
「深泥池の鳥類とくにカモ類の生息状況・利用空間」は環境科学KKの熊谷直生らの協力を得て遠藤彰がまとめた(pp.127〜148)
<学会発表など>
1.ジガバチモドキ Trypoxylon属3種の営巣行動と非成虫期死亡 単独 昭和49年3月 『第21回日本生態学会大会講演要旨集』(千葉) 竹筒トラップに営巣したジガバチモドキの比較生命表分析(p.184:C203)
2.オオシロフベッコウの営巣行動と他種との諸関係 単独 昭和50年3月 『第22回日本生態学会大会講演要旨集』(京都) 「行動の意味を探る」ミニシンポジウムを組織。営巣過程における他種との関係を分析するなかで行動の生存価を理解できる。(p.1C18)
3.オオシロフベッコウバチの獲物選択の営巣過程への影響 単独 昭和51年3月 『第23回日本生態学会大会講演要旨集』(名古屋) 狩られた獲物のクモの種類や大きさが営巣場所や営巣時間に影響し、結果的にそこで生じる他種との関係の差となること。(p.3E33)
4.ゲンジボタル個体群の研究T 成虫個体数の季節消長と移動 共同 昭和51年3月 『第23回日本生態学会大会講演要旨集』(名古屋) 京都清滝川のゲンジボタル(天然記念物)の個体数を標識再捕法で推定し、その動態を明らかにした。
堀道雄らと共同発表(p.1E05)
5.ゲンジボタル個体群の研究U 成虫の遡上と産卵集団の形成 共同 昭和51年3月 『第23回日本生態学会大会講演要旨集』(名古屋) 同じくゲンジボタルの雌の深夜移動を探り、集団的な産卵場所の存在を明らかにした。
伴浩治らと共同発表(p.1E06)
6.オオシロフベッコウバチとヤドリニクバエの相互関係について 単独 昭和52年3月 『第24回日本生態学会大会講演要旨集』(広島) 営巣過程において寄生バエが飛来する段階とその寄生の成否を分析して、ハチの寄生回避のいくつかの効果を明らかにした。(p.118)
7.オオシロフベッコウバチ(非成虫期)の死亡要因の分析 単独 昭和53年3月 『第25回日本生態学会大会講演要旨集』(福岡) オオシロフベッコウバチの巣内における非成虫期の生命表分析。(p.178)
8.Episyron属ベッコウバチの餌選択についての比較検討―餌種の生存条件をめぐって 単独 昭和54年3月 『第26回日本生態学会大会講演要旨集』(横浜) 狩られたクモの種の判明している北米のロフベッコウ属を含めて、季節的に変化するその種類構成から、ベッコウバチの狩猟条件の安定条件を推察した。(p.262)
9.ミツガシワの開花現象と訪花昆虫の関係 単独 昭和55年7月 『第27回日本生態学会大会講演要旨集』(弘前) 京都深泥池のミツガシワの訪花昆虫を調べ、その送紛にはミツバチなどのハナバチ類のほかハナアブ類の関与が大きいことを示した。(p.120)
10.Nesting success of the spider wasp, Episyron arrogans (Hymenoptera Pompilidae) 単独 昭和55年8月 XVI. International Congress of Entomology, Abstract (Kyoto) オオシロフベッコウバチの営巣成否の要因を、その営巣過程における他種との関係の生起との関係で分析した。(p.127)
11.訪花性昆虫の相互関係の予備的検討―尾瀬ヶ原での観察から 単独 昭和56年8月 『第28回日本生態学会大会講演要旨集』(札幌) 尾瀬ヶ原の秋の開花植物数種の訪花昆虫を調べ、それらの選好性が日周的に大きく異なることなどを確認した。(p.95)
12.カリバチ類の寄生回避の問題をめぐって―営巣行動の拘束性と修飾性 単独 昭和56年9月 『日本昆虫学会第41回大会講演要旨集』(神戸) 寄生回避を行動上の特性だけでなく、個別のコンテクストにおいてとらえることの意義を、オオシロフベッコウなどの例で紹介した。
シンポジウム「昆虫における個体性と社会進化」における講演。(p.34)
13.「寄生戦略」と「寄生回避戦略」の抗争 単独 昭和57年12月 日本動物行動学会第1回大会(京都) ポスターセッション。
寄生と寄生回避を双方の論理でとらえ、そのコンフリクトの動態として分析することを、オオシロフベッコウとヤドリニクバエの例で示した。
14.キスジベッコウ Batozonellus lacerticida の社会構造−血縁と個体差をめぐって 単独 昭和59年3月 『第31回日本生態学会大会講演要旨集』(東京) 札幌のキスジベッコウ個体群において経代の個体識別で血縁を追跡し、営巣成功や営巣過程において、とくに姉妹間の関係を含めた社会構造を明らかにした。(p.259)
15.クロアナバチとヤドリニクバエ;労働寄生をめぐる相互関係 単独 昭和60年4月 『第32回日本生態学会大会講演要旨集』(広島) アナバチヤドリニクバエがクロアナバチにどのように労働寄生するかを、営巣密度、ハチのフリージングの効果や、複合営巣の影響などを通して分析した。(p.54)
16.クロアナバチの対寄生者「適応」:アナバチヤドリニクバエ 単独 昭和60年12月 日本動物行動学会第4回大会(東京) ポスターセッション。
アナバチとヤドリニクバエの寄生/寄生回避を行動的側面から量的に分析した。
17.クロアナバチのアナーキズム:営巣をめぐる個体間関係 単独 昭和61年3月 『第33回日本生態学会大会講演要旨集』(京都) アナバチの営巣において同種の他個体が侵入してくる、Joint-nestingの頻度を調べ、それがアナバチヤドリニクバエによる寄生発見率を高めていることを示唆する結果を得た。(p.204)
18.キスジベッコウ Batozonellus lacerticida の社会構造・再論 単独 昭和62年3月 『第34回日本生態学会大会講演要旨集』(沖縄) キスジベッコウの社会構造を血縁・配偶関係を含めて、場所的な条件との関連で再論した。(p.228)
19.間接作用の立場から 単独 昭和63年3月 『第35回日本生態学会大会講演要旨集』(仙台) 従来ほとんど無視されてきた間接作用の重要性を、自身の仕事とD.S.Wilsonのシデムシとイソウロウダニの仕事などを紹介しながら議論した。
シンポジウム「生物間相互作用と種の形質変化」における講演。(pp.40〜41)
20.Reading out “the program”of behaviour in hunting wasp. 単独 昭和63年6月 The proceedings of the 10th congress of the society of Animal Physiology of Japan. (Kyoto) 動物行動の意味は生理機能のみではなく、他者との関係のなかで理解できることを、自身の仕事などを紹介しながら議論した。
動物生理学会のシンポジウム「動物行動学の視点から」において講演。(p.x)
21.カリバチの行動を読む 単独 平成元年6月 基礎心理学フォーラム(立命館大学) 動物の行動・心理を理解するうえで、とりわけ他者との相互関係を通して分析することの重要性をカリバチ類の例を挙げて議論した。
フォーラム「新しい行動研究への展望」において講演。
22.Kinship structure and reproductive success in a local population of the spider wasp, Batozonellus lacerticida 共同 平成2年8月 V International Congress of Ecology Abstract (Yokohama) キスジベッコウの血縁関係を含めた社会構造について、定着的営巣と移動の分析。
遠藤彰・遠藤知二で共同発表。学術論文19にまとめる。(p.8)
23.Indirect interactions between and within prey species with dissimilar defenses against a common predator 共同 平成2年8月 V International Congress of Ecology Abstract (Yokohama) 捕食者キスジベッコウと餌種オニグモ属3種の間の間接作用について遠藤知二・遠藤彰で共同発表。学術論文20にまとめる。(p.17)
24.カリバチ類のギルド構造:オニグモ狩りのギルドの分析 単独 平成3年3月 『第38回日本生態学会大会講演要旨集』(奈良) 円網を張るオニグモ類を狩るベッコウバチ5種の獲物の種類構成を地域比較して、共通資源を利用するギルド(同業者)間での共存のしくみを探る。(p.264)
25.When and how does a hunter become a thief? :An analysis on kleptoparasitism in a spider wasp, Batozonellus lacerticida 共同 平成3年8月 Abstracts 22nd International Ethological Conference (Kyoto) キスジベッコウがどのような状況で「泥棒」になるか?営巣密度や個別状況、体のサイズなどとの関係を分析した。
遠藤知二と共同発表。(p.80)
26.「狩猟/泥棒」のコンテクストを分析する:キスジベッコウの場合 共同 平成4年3月 『第39回日本生態学会大会講演要旨集』(名古屋) 営巣過程で生じる同種の他個体による労働寄生(泥棒)がどのようなコンテクストで起るのかを分析した。(p.181)
27.陸上生物群集の複雑さを探る:相互散在する作用中心から 単独 平成4年11月 京都大学生態学研究センター『公開講座「生態学と地球環境」要旨集』 陸上における生態的な作用中心が形成されるエフェメラルではあるがそこそこに生じる普遍的な事件も含めて、生物群集を、従来から問題にされてきている大きな構造だけに帰着させずに、その複雑な様相を捉える試み。(p.11〜12)
28.作用関係としての群集の時空構造 単独 平成5年3月 『第40回日本生態学会大会講演要旨集』(松江) 狩蜂とその獲物に焦点をあてて、そのリンキング・ネットワークを、札幌の豊平川の川原をモデルに構築する試み。(p.229)
29.キスジバッコウの営巣成功に影響する諸条件 共同 平成5年3月 『第40回日本生態学会大会講演要旨集』(松江) キスジベッコウの営巣成功にどのような要因が関与しているかを分析。ここではヤドリバエのような寄生者がほとんど回避されている。
遠藤知二・遠藤彰の共同発表。(p.235)
30.「オニグモ狩り」ベッコウバチ類のギルド構造:地域比較から 共同 平成6年3月 『第41回日本生態学会大会講演要旨集』(福岡) オニグモ類を狩るベッコウバチ類4種の共存機構として、その地域のクモの種類と大きさ、とくに成長の季節的推移との関連が重要であることを推察した。
遠藤彰・遠藤知二の共同発表。(p.162)
31.キスジベッコウを介したオニグモ種間の apparent competition の検討 共同 平成6年3月 『第41回日本生態学会大会講演要旨集』(福岡) キスジベッコウの狩るオニグモ3種の間で、季節のはじめに狩られるヤエンオニグモへの依存度が、後期のアカオニグモやキバナオニグモへの依存度と関連して、オニグモ類の間に「見かけの競争」「間接作用」が生じることになっている。
遠藤知二・遠藤彰の共同発表。(p.162)
32.キオビベッコウの種内寄生:寄生過程における個体間の相互作用 共同 平成6年12月 『日本動物行動学会代13回大会講演要旨集』(大阪) 丹後箱石浜の海岸砂丘においてキオビベッコウの種内労働寄生が営巣後に巣穴を掘り返すかたちで頻発していることを明らかにした。
遠藤知二・遠藤彰・大谷剛の共同研究発表ポスターセッション(p.19)
33.海岸砂丘におけるベッコウバチ・ギルドの特性について 共同 平成7年3月 『第42回日本生態学会大会講演要旨集』(盛岡) 丹後の海岸砂丘において海辺から内陸に向けて水盤トラップを仕掛けて、ベッコウバチ類の種類構成がどのように推移するかを調べた。
遠藤知二・遠藤彰の共同研究発表(p.44)
34.泥棒する蜂 される蜂、とかくこの世はままならぬ:キオビベッコウ Batozonellus annulatus の種内寄生のタイミング 共同 平成7年12月 『日本動物行動学会第14回大会講演要旨』集(三田) キオビベッコウにおいて同種の他個体の巣に労働寄生するには、さまざまなタイミングが重要になる。泥棒する頻度は個体によって差があるが、泥棒する頻度は泥棒される頻度で差し引きになる。
遠藤彰・遠藤知二・大谷剛の共同研究発表ポスターセッション(p.32)
35.深泥池浮島湿原と周辺二次林における開花フェノロジーと訪花昆虫 共同 平成8年3月 『第43回日本生態学会大会講演要旨集』(東京) 深泥池の開花の季節的フェノロジーとそれへの訪花昆虫類の総合調査。湿地の特性として、通常は花枯れの起る、夏季にも水生植物の花がありハナアブ類が豊富に存在する。
松井淳・遠藤彰・丑丸敦史・藤田昇の共同研究発表。(p.30)
36.キオビベッコウの営巣行動と個体の履歴 共同 平成8年11月 『日本動物行動学会第15回大会講演要旨集』(東京) 前日の営巣成否をおさえて、その個体が翌日の早朝に泥棒するかどうかを調べた。狩猟ないし営巣に失敗した個体が泥棒する傾向を示すが、それは小型個体であること多いことがかなり明確になった。
遠藤彰・遠藤知二・大谷剛の共同発表。ポスターセッション(p.31)
37.キオビベッコウの種内寄生:その時空間動態 共同 平成9年3月 『第44回日本生態学会大会講演要旨集』(札幌) 種内寄生の起る特徴として、空間的には営巣の集中するパッチで起り、時間的には営巣季節の初期に多い。
遠藤知二・遠藤彰の共同発表。ポスターセッション
38.キオビベッコウの種内寄生:誰が「泥棒」になるか 共同 平成9年12月 『日本動物行動学会第16回大会講演要旨集』(京都) 労働寄生(泥棒)する頻度にかなり個体差がある。狩猟に失敗しやすい小型個体は労働寄生することで営巣におけるハンディをいくらか取り戻している。
遠藤彰・遠藤知二の共同発表。ポスターセッション(p.26)
39.キオビベッコウによるナガコガネグモ利用の空間パターン 共同 平成10年3月 『第45回日本生態学会大会講演要旨集』(京都) 営巣場所の周辺の獲物となるクモの密度は季節が進むにつれ減少し「ドーナツ」現象が起る。しかし営巣場所は毎年安定しており、その背景にはクモのソース個体群から分散するクモの供給が継続するからとみられる。
遠藤知二・遠藤彰・藤永由美子の共同発表。ポスターセッション
40.カリバチの世界:さまざまな虫たちとの相互作用を通して 単独 平成10年10月 第27回びわ科学懇談会(大津) カリバチ類の営巣行動を通して起る、さまざまな他種とのかかわりをVTRを交えて解説。
41.キオビベッコウは群集構造に影響を与えるか? 共同 平成11年3月 『第46回日本生態学会大会講演要旨集』(松本) 狩猟によってナガコガネグモの』網の密度が急減するが、網の密度が減ると周辺の飛翔昆虫の動きに変化が生じるかどうか。操作実験も含めて検討した。
遠藤知二・遠藤彰の共同発表。ポスターセッション(p.237)
42.生物学と工学の狭間へ:「逆工学」と「生態系工学」の温故知新 単独 平成11年5月 立命館大学理工学振興会講演会 ミクロとマクロの生物学と工学の論理のかみ合わせによる将来の展望を語る。
43.キオビベッコウの種内寄生の起る条件 共同 平成12年3月 『第47回日本生態学会大会講演要旨集』(東広島) キオビベッコウにおける種内寄生の起る条件について総合的モデルの提唱。
遠藤彰・遠藤知二の共同発表。
44.砂丘の上の food web:ベッコウバチとクモをとりまく生物群集 共同 平成12年3月 第47回日本生態学会大会(東広島) 自由集会「第7回生物群集を考える」での講演。
遠藤知二・遠藤彰の共同発表。
45.動物生態学のことば―狩蜂をどう語るか:ファーブルから現代生態学をかすめる低空飛行 単独 平成12年6月 「安定社会と言語」研究会(京都) 京都大学人文科学研究所の横山俊夫班長のもとで、研究発表。科学のことばを活性化するために。
46.Natural History (博物学)のエピステーメ:M.Foucaultの『言葉と物』をめぐって 単独 平成12年10月 「争点としての生命」研究会(京都) 立命館大学衣笠研究機構の遠藤彰代表の研究会における研究発表。博物学と近代生物学の切断と連続を議論。現代生物学の歴史的な位相をとらえるために。
47.「ファーブル・昆虫記」の伝播と日本の自然=文化の諸相:翻訳と読者あるいは観察と言葉 単独 平成13年1月 「自然観」研究会(金沢) 石川県立農業短期大学の上田哲行代表の研究会での研究発表。世界的にみても希な文化的現象として日本の「ファーブル好き」の背景を探る。
48.ファーブル『昆虫記』という言説を可能にしたもの 単独 平成13年7月 「安定社会と言語」研究会(京都) 京都大学人文科学研究所の横山俊夫班長のもとで、研究発表。
49.「秋草の美学」から「虫の図譜」 単独 平成14年1月 「自然観」研究会(京都) 石川県立農業短期大学の上田哲行代表の研究会での研究発表。
50.有機体概念の変遷と生態学の周辺 単独 平成14年3月 「争点としての生命」研究会(京都) 立命館大学衣笠研究機構の遠藤彰代表の研究会における研究発表。



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