Ritsumeikan 立命館大学大学院 先端総合学術研究科
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Graduate School of CoreEthics and Frontier Sciences
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WORKS 西川長夫

著書学術論文その他翻訳

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著書、学術論文等の名称 単著、共著の別 発行又は発表の年月 発行所、発表雑誌等又は発表学会等の名称 概 要
(著書)
1.クラウン仏和辞典 共編 昭和53年2月 三省堂 現代の日常生活の中で用いられる頻度数の高い語義、表現を中心に編んだフランス語では最初の辞書。1983年に全面的な改訂を行い、和仏インデックスにを加える。現在フランス語を学ぶ学生にも最も多く用いられている仏和辞典。
共編者:大槻鉄男、佐々木康之、多田道太郎、山田稔
(共同執筆につき本人担当部分抽出不可能)
2.ルソー著作と思想 共編 昭和54年2月 有斐閣 ルソーの思想と文学にかんする入門書。
共編者:吉澤昇、宮島喬、原好男、海老澤敏
本人担当部分:「新エロイーズ」(pp.63〜104)
3.スタンダールの遺書 単著 昭和56年3月 白水社 残された36通の遺書の分析を通じてスタンダールの創作の秘密を明かそうとした「スタンダールの遺書」他「スタンダールの晩年」「アルマンス」論2篇などを含む論文集。(総頁384頁)
4.ミラノ人のスタンダール 単著 昭和56年12月 小学館 スタンダールの小説における『牢獄』の役割と意味を分析した「『パルムの僧院』における『牢獄』」スタンダールの樹木に対する愛着に注目してスタンダールの独自性に照明をあてた「『樹木』のテーマにかんするノート」の他に2篇、偽名にかんする補論なども含む。(総頁222頁)  
5.現代フランス生活情景 共著 昭和58年8月 有斐閣 フランス的個人主義に焦点をあてつつ、フランス現代社会の諸領域の特色を描き出す試み。
共編者:天羽 均 、宮島 喬、木下賢一、大空 博、稲本洋之助
本人担当部分:序章「フランス的個人主義について」第1章「若者たち」第4章「現代の家族」(pp.1〜41、102〜136)
6.フランスの近代とボナパルティズム<博士論文> 単著 昭和59年1月 岩波書店 フランス近代史の特色をボナパルティズム概念の再検討」(「思想」1973年1月)、「ボナパルティズムとデモクラシー」(「思想」1975年10月)、「ボナパルティズムの原理と形態」(河野健二編)『フランス・ブルジョア社会の成立』1977年所収)「反国家主義の思想と論理」(河野健二編「プルードン研究」1974年所収)などの既発表論文のほかに、序論、「ナポレオン伝説の変容」の未発表論文を収めてある。(総頁434頁)
7.「悪の花」注釈(上・下) 共著 昭和61年3月 多田道太郎編、京都大学人文科学研究所 京都大学人文研究所におけるほぼ10年間にわたる共同研究の成果をまとめたもの。ボードレールの『悪の花』の全詩篇にかんするあらゆる文献を検討した上で、それぞれの詩句に綿密な注釈を加える試み。西川が執筆を担当した詩は以下の17篇−「燈台」「病気のミューズ」「身を売るミューズ」「巨大な女」「まぼろし」「夕べの諧調」「旅への誘い」「植民地生まれの婦人に」「パイプ」「ひびわれた鐘」「強迫観念」「風景」「盲人たち」「虚偽を愛す」「朝の薄明」「殉教の女」「キューピッドとどくろ」。
本人担当部分:序章「<戦後価値>再検討のために」(1〜30頁)、第9章「江藤淳における<戦後>と<日本回帰>(pp.210〜234)
8.戦後価値の再検討 共著 昭和61年9月 講座『現代日本社会の構造変化』6
西川長夫・中原章雄編
立命館大学人文研究所における学際的総合研究。「戦後日本社会の構造変化と国際化」の文化・イデオロギー部門の成果をまとめた論文集。
有斐閣 本人担当部分:序章「<戦後価値>再検討のために」(1〜30頁)、第9章「江藤淳における<戦後>と<日本回帰>(pp.210〜234)
9.ボードレール・詩の冥府 共著 昭和63年3月 筑摩書房 京都大学人文学部における共同研究。
編者:多田道太郎
本人担当分:第三章「群集の発見」(pp.97〜164)
10.Le roman japonais depuis1945 単著 昭和63年7月 Presses Univercitaires de France,Paris (内容については<学術論文>の36.Le roman japonaise de l'apres-guerre(1)-(8)(「日本の小説の戦後小説」の項を見よ)
11.日本戦後小説−廃墟の光 単著 昭和63年8月 岩波書店 上記の仏書(Le roman japonais depuis1945)の日本語版。ただし、第一部第五章1「梅崎春生−『桜島』から『幻化』へ」など、かなりの追加と訂正がある。(総頁463頁)
12.80年代日本の危機の構造(下) 共著 昭和63年11月 法律文化社 立命館大人文科学研究所における共同研究
編者:高内俊一 他
本人担当部分:下巻最終章「三島由紀夫におる日本回帰」(pp.271〜296)
13.ロマン主義の比較研究 共編者 平成元年5月 有斐閣『立命館大学人文科学研究所研究叢書』7 松島秀治、末川清との共編で「まえがき」と第1章「ロマン主義を考える三つの視点」を執筆、ナポレオン伝説、現代性(modenite)、日記について論じている。(pp.2〜41)
14.正義論の諸相 共著 平成元年5月 法律文化社 編者:寺崎峻輔、塚崎 智、塩出 彰
本人担当部分:「ルソー−正義・革命・国家」(pp.140〜159)
15.フランス・ロマン主義と現代 共著 平成2年3月 筑摩書房 京都大学人文科学研究所における共同研究
編者:宇佐美 斉
本人担当部分:第・部第5章「フランス革命とロマン主義」(pp.77〜94)
16.国境の越え方−比較文化論序説 単著 平成4年1月 筑摩書房 以下の6章より成る。1.世界地図のイデオロギー、2.「好きな国・嫌いな国」−心理的な世界地図、3.欧化と回帰−日本人の西洋認識、4.ブルーノ・タウトと坂口安吾-二つの「日本文化私観」、5.「オリエンタリズム」再読、6.文明と文化にかんする試論。
17.比較文化キーワード1・2 共編著 平成6年4月 サイマル出版会 比較文化研究会の共同研究の成果。グローバル時代を読み解く(75項目についての記述が収められている。
共編者:竹内 実
本人担当部分:序文「新しい文化モデルの模索」、「人種」、「民族」、「文明と文化」
18.『米欧回覧実記』を読む - 1870年代の世界と日本 共編著 平成7年3月 法律文化社 ヨーロッパ文化研究会の共同研究の成果。久米邦武編『米欧回覧実記』のテクスト分析と岩倉使節団当時の欧米の状況、日本の位置などについての論考を集めた。
共編者:松宮秀治
本人担当部分: 序論、第14章「統合されたヨーロッパ」、第15章「アジアと世界の再発見」
19.幕末・明治期の国民国家形成と文化変容 共編著 平成7年3月 新曜社 国際言語文化研究所におけるプロジェクト研究の成果。26人の筆者からなるこの大著(720頁)は、いわゆる国民国家論の起点となった。
共編者: 松宮秀治
本人担当部分: 序章「日本型国民国家の形成 - 比較史的観点から」(pp.3〜42)
20.ヨーロッパ統合と文化・民族問題 - ポスト国民国家時代の可能性を問う 共編著 平成7年9月 人文書院 国際言語文化研究所における連続講座(多文化社会と国民国家)の第1回のまとめ。ヨーロッパ研究の専門家9人の執筆から成る。
共編者:宮島 喬
本人担当部分 :序章 「序 歴史的過程としてのヨーロッパ」でヨーロッパ統合の歴史的位置づけを試みた。
21.地球時代の民族=文化理論 - 脱「国民文化」のために 単著 平成7年10月 新曜社 I 国家イデオロギーとしての文明と文化、II 地球時代の民族=文化理論、III 日本人論・日本文化論を問う、の三部より構成。国民文化の批判的分析を行った。
22.多言語主義とは何か 共著 平成9年5月 藤原書店 第III部「多言語主義は国民国家を越えるか」に「国民文学の脱構築」(pp.246〜261)を執筆。国民文学を言語と国民形成の観点から分析した。
共編者: 三浦信孝
23.多文化主義・多言語主義の現在 − カナダ・オーストラリア、そして日本 共編著 平成9年10月 人文書院 国際言語文化研究所の連続講座(多文化社会と国民国家)の第2回のまとめで14人のカナダ・オーストラリア研究の専門家による。
共編者: 渡辺公三、ガバン・マコーマック
本人担当部分:序章「多文化主義・多言語主義の現在」(pp.9〜23)
24.国民国家論の射程 − あるいは「国民」という怪物について 単著 平成10年4月 柏書房 国民国家にかんする既発表の論考を集めたもので以下の緒論を含む。「国家理性にかんする一考察」「国民化と時間病」「国民文学の脱構築」「漢字文化圏における文化研究」「国民国家と異文化交流」「国民国家の形成と自由民権運動」「日本におけるフランス革命」「国民国家論から見た「戦後」」、等。
25.アジアの多文化主義と国民国家 共編著 平成10年9月 人文書院 国家言語研究所の連続講座(多文化社会と国民国家)の第3回のまとめ。インドネシア、マレーシア、シンガポール、タイ、ベトナムインド、中国など諸地域の専門家による執筆。さらにこの報告をもとに行われた討論が収められている。
共編者: 山本幸二、渡辺公三
本人担当部分:「序・国民国家とアジアの現在」(pp.11〜21)および総括的な報告「アジアから世界の国民国家を考える」(pp.230〜251)
26.世紀転換期の国際秩序と国民文化の形成 共編著 平成11年2月 柏書房 国際言語文化研究所のプロジェクト研究の成果で、「幕末・明治期の国民国家形成と文化変容」(平成7年)の編にあたる。諸領域の専門家21人による執筆。
共編者: 渡辺公三
本人担当部分:「序・帝国の形成と国民化」(pp.3〜48)
27.フランスの解体? − もうひとつの国民国家論 単著 平成11年10月 人文書院 フランスの言語、文化、フランス・イデオロギー、1968年、フランス革命200年、ヨーロッパ統合、等をテーマにした論考を集めた論集で、第17回渋沢・クローデル賞を与えられた。
28.戦後歴史学再考 − 「国民史」を越えて 共著 平成12年6月 青木書店 1999年度、歴史学研究会全体会「再考・方法としての戦後歴史学」の報告・コメントにかかわる論考を集めたもの。西川の報告のタイトルは「戦後歴史学と国民国家論」であったが、本書所収論文はそれを論文体に直し、大幅な加筆訂正が行われている。内容は戦後歴史学批判としての国民国家論の概要をまとめたもの。(pp.73〜121)(歴史学研究会編)
29.20世紀をいかに越えるか − 多言語・多文化主義を手がかりにして 共編著 平成12年6月 平凡社 立命館大学国際言語文化研究所創設10周年記念の三日にわたる国際シンポジウム「21世紀的世界と多言語・多文化主義 − 周辺からの接近法」をまとめたもので、14人の執筆者からなる論集。
共編者: 姜 尚中・西 成彦
本人担当部分:序「歴史的徴候としての多言語・多文化主義」(pp.3〜10)、および「多言語・多文化主義をアジアから問う」(pp.15〜69)、あとがき(編者からのレスポンス)にあたる「二つの世紀転換期の間で」(pp.484〜494)
30.ラテンアメリカからの問いかけ − ラス・カサス、植民地支配からグローバリゼーションまで 共編著 平成12年11月 人文書院 国際言語文化研究所の連続講座(多文化社会と国民国家)の第4回のまとめ。ラテンアメリカ関係の歴史学者・人類学者・音楽研究者など16人の執筆になる論集。
共編者:原 毅彦
本人担当部分:「序・「向こう岸」からの問いかけ」(pp.13〜40)。第三世界の「独立」と国民国家形成が何を意味するかを改めて問う試みであった。
31.増補 国境の越え方 単著 平成13年2月 平凡社 1992年に出版された『国境の越え方』(筑摩書房)に、1990年代の思想動向の分析を行なった補論「グローバリゼーション・多文化主義・アイデンティティ」(pp.364〜436)を加えて、平凡社ライブラリーに収めたもの。なお本書には上野千鶴子の解説「「国民国家」論の功と罪 − ポスト国民国家の時代に『国境の越え方』を再読する」が収められている。
32.普遍性か差異か − 共和主義の臨海、フランス 共編 平成13年12月 藤原書店 2000年10月7〜8日に東京の日仏会館で開かれたシンポジウム「模索するフランス(1989−1999) − 共和国・国民・市民権」を出発点として編集された現代フランス論集。
共編者:三浦信孝
本人担当部分:「欧州統合と国民国家の行方」(pp.111〜137)で、共和主義的反動」という新しい概念を提出している。
(学術論文)
1.スタンダールノナポレオン 単著 昭和35年12月 京都大学仏文科教室『フランシア』4号、1960年 スタンダールの作品にあらわれる様々な形のナポレオン像を分析し、スタンダールの「ナポレオン崇拝」と呼ばれているもののなかにある、大革命をなつかしむ感情、イタリアニスム、民族感情につながる民衆的視点などを指摘した。
2.『アルマンス』における性的不能の解釈について 単著 昭和36年11月 『視界』2号、1961年 スタンダールの最初の小説『アルマンス』の主人公オクターブの性的不能が意味する歴史的社会的な側面の分析。
3.疑問文の諸形式 単著 昭和36年 『フランス語研究』27号、1961年 フランス語の疑問文を主として語順によって分類し、それがどのような環境によって使われどのような違いを持ってくるかを、映画のシナリオをもとに分析した。
4.スタンダールの『イタリア絵画史』 単著 昭和36年 『フランシア』5号、1962年 スタンダールの文学理論の形式の一つの段階を示すものとして『イタリア絵画史』に現れる説明原理を18世紀の風土理論の側から射照した試み。
5.深沢文学批判の批判 単著 昭和37年1月 『思想の科学』1962年1月号 「楢山節考」で衝撃を与えた深沢七郎野作品に対するさまざまな評価を分析整理した上で、それらに対する反論として深沢の生活の論理の土着的に見えるものがラジカルな近代性と裏腹になっていることに注目した。
6.ラクロ試論 単著 昭和38年 『フランシア』7号、1963年 ラクロの『危険な関係』をラクロのほとんど知られていない『女性論』とを照らし合わせて読む。この試みはラクロをルソーとスタンダールのあいだに歴史的に位置付けて、『危険な関係』はフランス大革命を説明するというボードレールの考えの正しさを再確認することになった。
7.エルヴェシウスにおける《人間学》の構造 単著 昭和39年 『フランシア』8号、1964年 「人間学」(Science de L'homme)という用語はエルヴェシウスの晩年の作品である『人間論』においてはじめて明確な概念が与えられているが、エルヴェシウスの全著作の中心にある概念であった。本論では、人類の「幸福」追求の学である「人間学」を、自然的感性、利害の関心、社会的環境、情念、教育などの諸側面から考察してその全体的な構造を明らかにする。
8.日本におけるフランス−マチネ・ポエティク論 単著 昭和42年12月 桑原武夫編『文学理論の研究』岩波書店  1967年所収 戦時下ひそかにマラルメやボードレールなどにならって日本語で定型詩を作る実験を行い(「マチネ・ポエティク詩集」)、戦後は西欧的な教養と感性によって注目された中村真一郎、福永武彦、加藤周一らのグループの作品にあらわれた「フランス」のイメージを分析史、近代日本における準拠集団としてノ「フランス」のもちえた意味を考察した。
9.『ナポレオン伝』の作者としてのスタンダール 単著 昭和45年6月 『スタンダール全集(11)評伝集』人文書院 所収1970年 スタンダールは単なる歴史ではなく同時代人の証言として二冊の「ナポレオン伝」を書いた。「ナポレオン伝」の分析からスタンダールの小説は「ナポレオン伝」の延長であり、「ナポレオン伝」の余白に記された「夢想」であることを論証した。
10.ルソーにおける革命概念と革命志向 単著 昭和45年8月 桑原武夫編『ルソー論集』岩波書店、1970年所収 ルソーの著作に用いられたrevolutionという用語の分析から、ルソーの歴史観における「革命」概念、さらにはルソーの「自己革命」に秘められた「革命」志向を明らかにする試み。ルソーの思想が後世に与えた衝撃力の大きさは、ルソーの革命概念と革命志向志によって説明されるであろう。
11.サルトルからアルチュセールへ−マルクス主義とヒューマニズム(上)(下) 単著 昭和46年 『思想』1971年 8、9月号 ヒューマニズムからマルクス主義を引き離すことによってマルクス主義の本質を明らかにしようと試みるアルチュセールと、ヒューマニズムの中心にマルクス主義を位置づけるサルトルと理論的な対立を明らかにするとによって現代フランスにおける思想的なドラマの中心に照明をあてる試み。(上)はアルチュセールのヒューマニズム批判、(下)はサルトルにおける反ヒューマニズムからヒューマニズムへの転向を論じた。
12.ボナペティズム概念の再検討 単著 昭和48年1月 『思想』1973年1月号 わが国の政治、歴史学におけるマルクス主義導入に際して重要な役割を担った「ボナパルティズム」概念をマルクス、エンゲルスの原点に即して再検討し、さらに新しい国家理論との関連で再考した。後に加筆して『フランス近代とボナパルティズム』に収める。
13.反国家主義の思想と論理−プルードンとボナパルティズム 単著 昭和49年9月 河野健二編『プルードン研究』岩波書店、1974年 所収 二月革命とルイ・ナポレオンのクーデタに対するプルードンの反応を分析し、プルードンの反国家主義理論の形成の歴史的文脈を明らかにするとともに、同時代人であるマルクス=プルードンの国家をめぐる類似と対立の意味を再考した。後に『フランス近代とボナパルティズム』に再録。
14.ボードレールとプルードン−形成期における「科学的」社会主義と「現代」文学− 単著 昭和50年10月 『思想』1975年10月号 1848年の2月革命において共通の夢を抱いた社会主義者と詩人との交渉をたどり、「科学的」社会主義と「現代」文学は、同じ歴史の母胎から、同じイデオロギーの地平に生まれ出た、背中合わせの双生児のような関係にあることを論証した。
15.ボナパルティズムとデモクラシー−第二帝政研究の視覚から− 単著 昭和50年10月 『思想』1975年10月号 最近ようやく盛んになってきた第二帝政期の実証的研究の成果と動向をふまえて、第三共和制的な第二帝政像の転換を提案した。ルイ・ボナパルトの帝政は、労働者や下層民から見れば議会的デモクラシーよりもデモクラティックでありえたという歴史の矛盾を正視しなければ第二帝政の問題は解けない。後に『フランスの近代とボナパルティズム』に再録。
16.思想の秋−ボードレールとフロベール 単著 昭和50年11月 『展望』1975年11号 「思想の秋」という言葉はボードレールの14行詩「敵」のなかにあって詩人の不毛性の意識を表している。ともに1821年生まれの詩人と小説家は、いずれも1857年代表作の『悪い花』と『ボヴァリー夫人』が裁判にかけられるという共通点をもった。不毛性の意識から現代的な文学の思考が生まれる過程を共通の時代性の中にたどる試み。
17.ボナパルティズムの原理と形態 単著 昭和52年11月 河野健二編『フランス・ブルジョア社会の成立』岩波書店、1977年  いわゆる「ナポレオン的観念」を構成する主要な原理が第二帝政の下でいかなる形態で実現され、あるいは実現されなかったかを、次の三つの側面から考察した。(1)「自由」「人民主権」-人民投票=普通選挙、(2)「秩序」「権威」-官僚制度、(3)「繁栄」「栄光」-経済的発展とナショナリズム。後に『フランスの近代とボナパルティズム』に収める。
18.スタンダールの晩年 単著 昭和53年3月 『展望』1978年3月号 晩年のスタンダールが病気と孤独に苦しみながら「幸福」と「青春」を描くことに徹していたことに注目し、スタンダールの「晩年」からスタンダールのロマネスク世界を射照する。晩年において「青春」を演出することは、スタンダールにあってはフランス大革命の幻想と可能性をそれが不可能な時代において追求し続けることに等しい意味をもっていたが、スタンダールはそれを笑いながら実行したのであった。後に『スタンダールの遺書』に再録。
19.歴史研究の方法と文学 単著 昭和53年6月 『歴史学研究』1978年6月号 歴史学においては仮に「底辺」の民衆を扱う場合でも彼らがいつか社会的に重要な役割を果たすという前提の下にであって、常に「頂点」への志向をもつ。これに対して文学はいかなる個人も等価であり、むしろ社会の「くず」や「歴史」に対する本質的な批判としての「文学」の観点を設定する試み。
20.旅の思想−森有正における<日本回帰>について 単著 昭和53年8月 『展望』1978年8月号 わが国におけるフランス文化の代表的な探求者であった森有正の晩年の日本回帰に照明をあて、西欧文明の圧倒的な影響下で外国語を学ぶことによって知的形式を行ってきた近代日本の知識人が直面する困難と可能性の問題を考察した。
21.歴史叙述−文学叙述の理論のために 単著 昭和53年12月 『歴史学研究』1978年12月号 歴史叙述と文学叙述の安易な混同を排して、言語の科学的−情報的な役割を第一義とする歴史叙述と、言語の価値的・非情報的な役割を重視する文学叙述との違い、さらには歴史叙述の諸形態による叙述の違いを指摘した。「歴史研究の方法と文学」の続篇。
22.フランス・ファシズムの一視点 単著 昭和54年7月 『思想』 ドリュ・ラ・ロッシェルの「ファシスト社会主義」の分析。
23.河上肇の『自叙伝』−河上肇における「没落」と「文学」 単著 昭和54年10月 『思想』1979年10月号 『自叙伝』を思想史の資料としてではなく一箇の完結した作品として読むために、テクスト・構成・意図から始めて、主題・思想の分析を行い、河上肇が最後に「私的価値」と「私的人間」の発見に至る経過を明らかにする。
24.フランス的明晰とは何か。 単著 昭和55年6月 饗庭孝男編 『フランス六章』所収 有斐閣 フランス語の特色とされる”明晰”性を言語史的−社会史的観点から分析している。(pp.26〜74)
25.戦後日本の社会意識の変化−1960年代日常生活・風俗・文学を中心に− 単著 昭和55年6月 立命館大学人文科学研究所『第1回日ソ学術シンポジウム報告書』1980年6月 「戦後日本の社会構造の変化」のテーマとする日ソ学術シンポジウムでの報告。60年代の転換期における日常生活、風俗、文学の変化を通して社会意識の変化を読み取る試み。
26.<30年代精神>と文学 単著 昭和55年8月 河野健二『ヨーロッパ1930年代』所収 岩波書店 ドリュ・ラ・ロッシェルの文学と思想を中心にフランス30年代の特色を分析した。(pp.24〜79)
27.Milano,l'epitaphe et les testaments de Stendhal(スタンダールにおけるミラノ、墓碑銘、遺書) 単著 昭和55年 Stendhal e Milano,1980 Milano,所収 スタンダールの書いた遺書のいくつかに記されてた墓碑銘に「ミラノ人アンリ・ベール」という表現が出てくる。スタンダールがあえてミラノ人を名乗り「非国民」としての死を求めた理由の考察。1980年ミラノで開かれた国際スタンダール学会の報告をまとめたもの(フランス語)
28.遺書小説としての『アルマンス』 単著 昭和55年12月 『立命館文学』1980年10〜12月号 スタンダールの最初の小説『アルマンス』をスタンダールの一種の遺書として読む試み。後に『スタンダールの遺書』に再録。
29.マルクス、エンゲルスの革命理論とボナパルティズム論−淡路賢治氏の所説にこたえて 単著 昭和57年3月 『立命館文学』1982年1〜3月号 淡路憲治氏の著書『西欧改革とマルクス・エンゲルス』におけるボナパルティズム論の批判に答えて、マルクス、エンゲルスの革命理論の進展とボナパルティズム論の関連、ボナパルティズム概念における均衡論、例外国家論、等についての論考を含む。
30.Les arbres et le romantisme chez Stendhal(スタンダールにおける樹木とロマン主義) 単著 昭和57年5月 Stendhal et le Romantisme actes du XV congres international Stendhalien,Mayence 1982 同じヨーロッパでもドイツやロシアなど他の諸国にくらべてフランス文学における自然への関心は概して低いが、そのなかでスタンダールの樹木への関心の強さは際立っている。現在のエコロジーに通じるスタンダールの樹木への関心を指摘し、それが小説の中でどのような形で表現されているかを分析した。「スタンダールとロマン主義」をテーマにマインツで行われた第15回国際スタンダール学会における報告に手を加えたもの。(フランス語)
31.ナポレオン伝説とロマン主義 単著 昭和57年9月 『立命館大学』446、447号 1982年8、9月号 ナポレオン伝説の形成をその誕生から1848年までたどり、それがヨーロッパのロマン主義にいかに合体してゆくかを論じた。後に「ナポレオン伝説の変容」と題して『フランスの近代とボナパルティズム』に収められた論文の前半部分にあたる。
32.日本回帰とネオ・ナショナリズム−支配のイデオロギー 単著 昭和58年3月 立命館大学人文科学研究所『第2回日ソ学術シンポジウム報告書 』1983年3月 「現代社会の支配構造」のテーマでレニングラードにおいて1982年7月13−16日に行われた日ソ学術シンポジウムでの報告。明治以降の欧化主義と日本回帰(ナショナリズム)の相剋と緊張関係に注目をうながした上で、第三の日本回帰現象について論じた。
33.Les pseudonymes et la creation romanesque chez Stendhal(スタンダールにおける偽名とロマネスクの創造) 単著 昭和58年4月 actes du congres Stendhalien en 1983 Paris 350以上の偽名を用いたスタンダールの心理と社会的背景に照明を当て、偽名を用いることと作品を書く事との関連、さらには作品における偽名の役割とそれにこめられたスタンダールの主張を明らかにした。具体的な例としては『パルムの僧院』における偽パスポーのテーマの分析。スタンダール生誕二百年を記念して開かれた国際学会(パリ)での報告。
34.偽名とロマネスク 単著 昭和59年7月 佐田啓一編『自尊と懐疑−文芸社会学をめざして』所収 筑摩書房 350をこえる偽名を使ったスタンダールの偽名と創作の関連を明らかにし、創作とは何かについての理論的考察を進める。
35.Occidentalisation et Reaction Japonaise (1)〜(4)(日本的西欧化とその反応) 単著 昭和59年7月〜9月 昭和60年9月〜10月 『立命館大学』469〜471、472〜474、481〜482、483〜484号 モントリオール大学(カナダ)政治学部における1984年冬学期(1〜4月)の講義「日本の戦後史」(フランス語)に手を加えてまとめたもの。日本の戦後思想を明治以降の西欧化とそれに対する反動というコンテクストのなかで再検討「する試み。第一部「戦後と第二の開国」では戦後の5年間の憲法をはじめとする諸改革を扱い(「立命館大学」1984年7〜9月、10〜12月)第二部「60年代の転換と高度成長期の政治的イデオロギー的状況」では60年代の政治的経済的転換に伴う生活とイデオロギーの変化を扱う(「立命館大学」1985年7〜8月、1985年9月〜10月)。
36.Le roman japoneise de l'apres−guerre(1)〜(8)(日本の戦後小説) 単著 昭和59年10月 『外国文学研究』(立命館大学外国語科連絡協議会)63、64、65、70、71、73、74、76号 モントリオール大学(カナダ)東アジア研究センターにおける1984年冬学期(1月〜4月)、夏期(7月〜8月)集中講義(いずれもフランス語)に手を加えてまとめたもの。第一部は戦後5年間に出版された小説を中心に、日本の戦後文学の特色を比較文学、比較社会史的観点から考察し、その普遍性と特殊性を明らかにする試み。第二部は1960年代の小説を中心に高度成長期における戦後文学の成長と変質を、文学の国際化と伝統回帰の両面に照明をあてつつ分析する。構成は以下のとおり−「日本の戦後小説」第一部廃墟からの出発、T「序章」、U「新しいジャーナリズム」、V「戦争孤児と石川淳の『焼跡のイエス』」、W「坂口安吾の『墜落論』と『白痴』」、(「外国語研究」63号、1984年10月)、X「売春婦と田村泰次郎の『肉体の門』」、Y「太宰治と『冬の花火』」、Z「林扶美子の『下町』」、[「原民善と『夏の花』」(「外国文学研究」第64号、1985年1月)、T]「大岡昇平における『野火』と戦争体験」、]「野間宏の『暗い絵』あるいはコミュニケーションの困難について」、]T「泥にまみれたキリストと全体小説」、]U「暫定的な結論」(「外国文学研究」65号、1985年4月):第二部高度成長期の小説、T「1960年代の転換(1)」(「外国文学研究」70号1986年4月)、U「1960念第の転換(2)」、V「テロリスムを前にした三人の小説家」(「外国文学研究」71号、1986年6月)、W「川端康成と三島由紀夫あるいは神話的な日本像」(「外国文学研究」第73号、1986年10月)、X「アメリカの影」−(1)日本人のアメリカに対する複雑な感情を表現した三つの小説、(2)小島信夫の『抱擁家族』あるいは家の崩壊(「外国文学研究」75号、1987年3月)、Y「大江健三郎と戦後」、補論(1)「織田作之助あるいは廃墟におけるジュリアン・ソレル」、(2)武田泰淳の『審判』(「外国文学研究」第76号、1987年5月) 〔なお、この論文はフランスのPresses Universitaires de France社、日本語版は岩波書店から出版した。〕
37.1848年革命とフランス農民 単著 昭和60年9月 坂上孝編『1948−国家装置と民衆』所収 ミネルヴァ書房 48年革命時におけるフランス農民の現実と政治意識の分析。(pp.287〜325)
38.Occidentalisation et《Retour au Japon》(西欧化と日本回帰) 単著 昭和61年3月 1986年3月 Corps Ecrit No.17 明治以降現在に至る欧化主義と日本回帰の葛藤を文学作品に現れた「黒船」のイメージを中心にたどり、強いられた近代化の傷跡を明らかにする試み。Presses Universitaires de France(Paris)社から出ている。Corps Ecrit誌の日本特集号17号 Representation du Japon所収。  
39.自伝と小説のあいだ−『アンリ・ブリュラールの生涯』におるJ.=J.ルソーの問題をめぐって− 単著 昭和61年4月 桑原武夫、鈴木昭一郎編『スタンダール研究』 白水社、1986年4月所収 スタンダールの自伝的作品『アンリ・ブリュラールの生涯』はルソーの『告白』を否定的モデルとして「脱ルソー化」を目指して書かれている。その結果としてこの作品の現代の反小説(アンチロマン)の先駆としてみなされることになるのであるが、スタンダールのこの自伝的「真実」の徹底した追究は、作品を未完に終わらせ、逆に虚構的「真実」のより深い認識へと進ませる皮肉な結果となったことを論証し、自伝的と小説の類似と差異の問題に照明をあてる。
40.織田作之助とスタンダール(上)(下) 単著 昭和61年4月〜6月 昭和61年7月〜9月 『立命館大学』490〜492号  『立命館大学』493〜495 わが国におけるスタンダール受容のケース・スタディとして。(上)では織田作之助がどのようにしてスタンダール作品を読み、自分の作品にとりいれたか、またスタンダールを読むことによって西鶴再発見に至る過程を明らかにし、(下)では戦後の「世界文学」の同人たちとの交流や戦後の思想的混乱のなかでスタンダールがもちえた影響力や意味を織田作之助の小説や評論活動を通じて分析した。
41.Quelques Reflexions sur l'Historiographie japonaise de la Revolution francaise, 単著 平成元年7月 L'image de la Revolution francaise Pergamon Press t.・Paris. 日本におけるフランス革命研究の現状にかんする報告(フランス革命200年世界学会における)
42.近代の群れ−シャルル・ボードレールと萩原朔太郎の「群れ」 単著 平成元年9月 『群れの情景』(ポーラ文化研究所) ボードレールと朔太郎における「群集」のちがいを分析することによって、日仏の近代都市の美学と個我のちがいを解明した。(pp.170〜207)
43.フランス革命と国民統合−比較史の観点から 単著 平成2年3月 『思想』 3月号 フランス革命と明治維新を国民統合の観点から比較検討した。
44.フランス革命の変容 単著 平成2年3月 『立命館言語文化研究』 1巻2号 フランスと日本におけるフランス革命像の変遷をたどり、フランス革命とは何であったかを国民国家形成の観点から再検討した。
45.L'illegitimite romanesque dans la chartreuse de parme 単著 平成2年4月 Stendhal Club,No.127,Grenoble 『パルムの僧院』における、偽名、変装、偽パスポート、暗号の意味を問い、偽物のなかに正統性が表われる小説の構造と時代性との関連を解明した。
46.La Revolution francaise et l'Unite Nationale−une etude histrique comparative 単著 平成2年12月 『立命館国際研究』 3巻3号 上記『思想』所収の論文(「フランス革命と国民統合」)を整理、展開させてフランス語で書き直したもの。
47.近代社会における文化受容の諸問題−その基礎的考察 単著 平成3年3月 『立命館言語文化研究』 2巻5・6合併号 以下の4章より成る。1国民統合と文化受容、2欧化主義と日本回帰、3「文明」と「文化」−概念の形成、4「文化」の「受容」と「変容」。
48.国民(Nation)再考−フランス革命における国民創出をめぐって− 単著 平成4年3月 『人文学報』70号(京都大学人文科学研究所) 国民(Nation)概念の形成を、フランス革命期を一つのモデル―スとして、歴史的にたどると同時に、その空間的な特色を明らかにし、虚構あるいはイデオロギーとしての国民概念を論証した。
49.Concept de civilisation et mirage italian-Guizot et Standhal 単著 平成4年3月 Stendhal,Paris le Mirage italien, Bibliotheque historique de la ville de Paris 文化概念をめぐるスタンダールとギゾーの対立に焦点をあて、フランス19世紀前半における文明概念の形成と可能性について論じた。スタンダール没後150年を記念する国際会議におけるフランスの報告。
50.Revolution Francaise revecue paer Stendhal 単著 平成4年 京都大学学術出版会(La Revolution francaise et la litterature,presentee par Hisayasu Nakagawa) フランス革命の第二世代であるスタンダールが大革命を文学の次元でどのように受けとめ表現したかを明らかにした。京都で1989年に開催された国際学会におけるフランス語の報告。
51.国民総合と文化変容 単著 平成4年10月 『立命館言語文化研究』 4巻1号 幕末・明治期における外国文化受容の問題を国民統合との関連から論じた。
52.国家イデオロギーとしての文明と文化 単著 平成5年5月 『思想』5月No.828 文明と文化の概念の形成史を国民国家形成との関連でたどり、一見非政治的概念の政治性を明らかにした。
53.スタンダールとフランス革命・序 − 再び生きられた革命 単著 平成5年6月 『立命館産業社会論集』29巻1号 革命後の新世代に属するスタンダールの革命受容が、ナポレオンという形象をとる過程の分析。
54.『米欧回覧実記』と「脱亜入欧」 単著 平成5年10月 『立命館言語文化研究』10月、5巻1号 田中彰・高田誠二編著『「米欧回覧実記」の学際的研究』(1993年)の書評の形を借りて、この書物が決して「脱亜入欧」や「富国強兵」のイデオロギーで記述されていないことを分析・論証した。
55.Two Interpretation of Japanese Culture 単著 平成5年10月 『立命館言語文化研究』10月、5巻1号 ブルーノ・タウトと坂口安吾の二つの「日本文化私観」に注目して日本文化論の原型と批判の可能性を考察した。これはオーストラリア国立大学で行なわれた日本の多文化をテーマにした国際シンポジウムの報告をもとにしているが、後に次の書物に収められる。Multicultural Japan, Edited by Donald Denoon, Mark Hudson, Gavan McCormack and Tessa Morris-Suzuki, Cambridge University Press 1996.
56.「日本文化」にかんする二つの解釈 単著 平成5年12月 『立命館国際研究』12月、6巻3号 上記論文の日本語バージョン
57.地球時代の民族=文化理論 単著 平成6年3月 『立命館国際研究』3月、6巻4号 後に同名の単行本に収録。
58.18世紀フランス 単著 平成6年5月 青木書店 歴史学研究会編「国民国家を問う」の第二章。フランスの国民国家形成の過程と特色を記述。
59.新しい文化モデルの模索 − 世界システムと文明/文化の概念をめぐって 単著 平成6年10月 『立命館国際研究』7巻2号  
60.「国民国家」再考 − 国民国家を克服するとはどういうことなのか 単著 平成7年5月 『新しい歴史学のために』
No.218
 
61.ギゾーとスタンダール − 文明概念をめぐって 単著 平成8年3月 『政策科学』別刷 Concept de Civilization et mirage italien - Guizot et Stendhalに加筆した日本語訳。
62.「国民理性」に関する考察 − ヴァイツゼッカー批判 単著 平成8年7月 『江戸の思想』4号 ヴァイツゼッガーの言説における「国家理性」の働きの分析。
63.大岡昇平以前の大岡昇平 単著 平成8年 筑摩書房 大岡昇平全集第1巻の解説、初期作品の分析
64.国民化と時間病 単著 平成9年 『文学』1997年春 後に『国民国家論の射程』に収録。身体化された近代の時間についての考察。
65.ナショナリズムとインターナショナリズム − フランス革命からナポレオンへ 単著 平成9年5月 勁草書房 札幌日仏協会編『フランス革命の光と闇』所収。
66.漢字文化圏における文化交流 単著 平成9年5月 『文化交流史研究』創刊号(大阪大学) 後に『国民国家論の射程』に収める。文明・文化・国民・民族などの用語を中心に近代の日中文化交流を考察。
67.ナショナリティ概念を越えて − 欧州連合とポスト国民国家時代の可能性 単著 平成9年6月 『立命館産業社会論集』33巻1号  
68.フランスの19世紀 単著 平成9年11月 『江戸の思想』7号 思想史における19世紀フランスの特色の分析。
69.国民国家と異文化交流 単著 平成10年2月 『立命館経済学』46巻6号 国民国家における異文化交流を推進するものど抑圧する要素の分析。後に『国民国家論の射程』に収める。
70.1968年5月−消えない言葉 単著 平成10年2月 『立命館言語文化研究』9巻4号 壁に書かれた言葉の分析からいわゆる「5月革命」の新しい特色を考察した。後に『フランスの解体?』に収める。
71.「多言語主義」の背景 単著 平成10年8月 『月刊言語』27巻8号 多言語主義の歴史的背景と現状についての記述。
72.フランスを知りフランスを越える − 「フランス・イデオロギー」をめぐって 単著 平成10年8月 世界思想社 田辺保編『フランス学を学ぶ人のために』所収。後に加筆して『フランスの解体?』に収める。
73.戦後50年を考える 単著 平成10年 人文書院 末川清他編『戦後50年をどう見るか』下に所収。国民国家論の観点から戦後の社会史的分析。
74.現代における「翻訳」の問題 単著 平成11年2月 『立命言語文化研究』10巻5−6合併号 フランス(パリ)における翻訳にかんするシンポジウムでの報告論文を日本語に直し加筆したもので、原文はProbleme actuels de la traduction - De quelle maniere concervoir et rediger de nos jours un dictionnaire francais-japonais.後に『フランスの解体?』に収めた。
75.マルクスは国民国家をどう見ていたか 単著 平成11年9月 アエラムック『マルクスが分かる』所収 「共産党宣言」から「ルイ・ボナパルトのブリュメール18日」に至るマルクスの国家論の分析。(pp.38〜39)
76.戦後歴史学と国民国家論 単著 平成11年10月 『歴史学研究』特別号 1999年度歴史学研究大会報告
77.国民国家論の余白に 単著 平成11年10月 KEIO SFC REVIEW 
No.5
慶應義塾大学(藤沢)におけるシンポジウム『国家の中の個人、個人の中の国家」における報告。
78.国家論の現在と国民国家論の行方 − 「国民国家論」 単著 平成11年11月 神奈川大学評論34号 後に『国家を読む』(状況出版、2000年6月)に再録。
79.多文化主義・多言語主義をアジアから問う 単著 平成11年12月 立命館言語文化研究
11巻4号
アジアの多言語・多文化状況の指摘とそれがなぜ多文化主義にかんする言説のなかで無視されているかを問題にした。
80.EUと文化摩擦 − 地域と移民の問題を中心に 単著 平成12年 『神戸大学国際文化学部第3回シンポジウム報告書』 EUにおける文化摩擦の問題を、地域と移民の視点から分析する。(pp.32〜45)
81.廃墟と検閲 単著 平成12年8月 『占領期の言論・出版と文化 − <プランゲ文庫>展・シンポジウムの記録』(早稲田大学・立命館大学) 左記のシンポジウムにおける報告をまとめたもの。
82.多文化主義とアイデンティティ概念をめぐる二三の考察 単著 平成12年11月 『立命館言語文化研究』12巻3号 多文化主義とアイデンティティ論の相関的な展開を分析した。(pp.23〜35)
83.日本にとってヨーロッパとは何か 単著 平成13年3月 『学鐙』93巻3号 ポルトガル人の種子島漂着以来現代に至るまでのヨーロッパとの遭遇を5期に分けて考察した。(pp.24〜27)
84.フランス「革命」史 単著 平成13年5月 アルク地球人ムック『フランス語をものにするためのカタログ』 フランス革命とそれ以後のフランスにおける」革命の歴史の特色を考察した。(pp.43〜47)
85.戦後歴史学と国民国家論、その後 単著 平成13年11月 『歴史の理論と教育』第110号 1999年度の歴史学研究大会報告以後の国民国家論の展開をめぐる考察。(pp.1〜20)
86.戦争と文学 − 文学者たちの12月8日をめぐって 単著 平成13年11月 『立命館文学』573号 坂口安吾研究会の第1回研究集会における基調報告。開戦の日の文学者の挙国一致的反応の分析を中心に、戦争と文学の関連を考察した。(pp.14〜34)
87.久米邦武『米欧回覧実記』におけるヨーロッパ像 単著 平成14年3月 『立命館経済学』第50巻第5号 『米欧回覧実記』に描かれたヨーロッパ像の分析から、明治初年におけるヨーロッパ認識とありえたもう一つの近代の可能性を考える。「文明の再定義としての貿易」など。(pp.66〜82)
(その他:研究ノート、書評、紹介など)
1.「ロベール・モージ著『18世紀における幸福の観念』 単著 昭和42年 『フランシア』 10号  
2.「《ヴァンセンヌ体験》の語るもの−ルソー研究ノート(1)」「《ヴァンセンヌ体験》再論−ルソー研究ノート(2)」 単著 昭和42年10月 『立命館文学』  
3.「パリ・5月の記録」 単著 昭和43年8月 『展望』  
4.「ルイ・アルチュセールについて−フランスの思想状況にかんするレポート(1)「アンリ・ルフェーヴルについて−フランスの思想状況にかんするレポート(2) 単著   『立命館文学』  
5.「仏左翼連合政権への夢と現実」 単著 昭和53年1月 『展望』  
6.「スタンダールの遺書」 単著 昭和54年11月 『創造の世界』  
7.「サルトルとアルチュセール」 単著 昭和58年2月 別冊経済セミナー  
8.「ナポレオン伝説−近代を考える視座」 単著 昭和61年2月 『創造の世界』  
9.「フランス人に日本語を教えて」 単著 昭和61年11月 『海外広報文庫@フランス』  
10.国家とナショナリズムをめぐる三つの断章 単著 昭和62年7,8,9月 『歴史学研究』  
11.日記論 単著 昭和63年6月 『文学』Vol.56  
12.革命がナポレオンをつくった 対談 平成元年7月 『歴史読本』特別増刊 河野健二との対談。
13.革命200年のパリ。そして日本 単著 平成元年10月 『大学時報』 後に『フランスの解体?』に所収。
14.生島遼一先生追悼 単著 平成3年10月 『海燕』  
15.帰航日程 単著 平成5年8月 「17・8世紀大旅行記叢書日報」9号  
16.『米欧回覧実記』と「観光」 単著 平成5年2月4日 『京都新聞』夕刊  
17.私のゼミ自慢 − 国際関係学の脱構築と再構築をめざすゲリラ戦 単著 平成6年10月 アエラムック『国際関係学がわかる』  
18.書籍礼賛 − スタンダール『赤と黒』 単著 平成6年12月3日 『京都新聞』夕刊  
19.文学のひろば − 戦後50年と、ある非国民のつぶやき 単著 平成7年春 『文学』  
20.ナポレオン − 近代を演じた名優 単著 平成7年7月27日 『京都新聞』  
21.思想の言葉 − 1995年8月の幻影、あるいは「国民」という怪物ついて 単著 平成7年10月 『思想』 後に『国民国家論の射程』に収める。
22.日本のミシュレ 単著 平成7年11月   『色川大吉著作集』筑摩書房、第2巻月報
23.国民国家を越えて 対談 平成8年3月 『インパクション』No.96 松葉祥一によるインタビュー。
24.「暗殺の天使」または安達政勝のフェミニズムについて 単著 平成8月3月   安達正勝『マラーを称した女 − 暗殺の天使シャルロット・コルデ』の解説
25.死せる革命とナポレオンの復讐、フランスとボナパルティリズム 単著 平成8年10月 『歴史群像シリーズ』47 「ナポレオン」  
26.不断に動く世界への感覚 − E・H・カー『歴史とは何か』 単著 平成9年4月 『図書』 特集 岩波新書を読む − 創刊2000点
27.フランス社会党の勝利と欧州連合の未来 単著 平成9年6月13日 『読売新聞』 後に『フランスの解体?』に収める。
28.河野健二氏を悼む 単著 平成9年8月14日 『読売新聞』夕刊  
29.国境 単著 平成10年9月 『AERA』  
30.書評 − 的場昭弘・高草木光一編『1848年革命の射程』 単著 平成10年3月 『神奈川大学評論』32  
31.資料 −消えない言葉− パリ、5月の記憶 単著 平成10年5月 ミシェル・セルトー著、佐藤和生訳『パロールの奪取』(法政大学出版局)の解説。 (pp.121〜161)
32.書評 − 阪上孝『近代統治技術の誕生』 単著 平成11年7月 『図書新聞』2446  
33.日本語教育の再構築 − さまざまな文化の形 対談 平成11年12月 『月刊日本語』 田中望との対談。後に田中望『日本語教育のかなたに』(アルク 2000年11月)に収められた。(pp.74〜79)
34.思想の言葉 − 国民と非国民のあいだ、あるいは「民族浄化」について 単著 平成13年8月 『思想』927号  
35.書評 − 危機的な時代の最前線で、 尚中氏の新著三冊を読む 単著 平成14年2月1日 『週刊 読書人』  尚中『ナショナリズム』『東北アジア共同の家をめざして』『ポストコロニアリズム』(編)の書評。
(翻訳)
1.マドリーヌ・リフォー『解放戦争の20年』 共訳 昭和40年11月 理論社、1965年  
2.J.プルセック「中国と西欧における歴史と叙事詩」 単訳 昭和42年 『ディオゲネス』2号、河出出版、1967年  
3.スタンダール「ユダヤ人」「フイリベール・レスカル」 単訳 昭和43年12月 『スタンダール全集』第5巻、人文書院、1968年  
4.スタンダール『ナポレオンにかんする覚え書』 単訳 昭和45年6月 『スタンダール全集』11巻 1970年  
5.ルイ・アルチュセール『レーニンと哲学』 単訳 昭和45年9月 人文書院、1970年  
6.ジャン・シェノー「東洋における平等主義とユートピアの伝統」 単訳 昭和46年 『ディオゲネス』5号、1971年  
7.ルイ―ズ・ミッシェル『パリ・コミューン』(上・下) 共訳 昭和46年3月 人文書院、1971年  
8.ルイ・アルチュセール「イデオロギーと国家のイデオロギー装置(上・下)」 単訳 昭和47年 『思想』 1972年7月〜8月号  
9.スタンダール『ラシーヌとシェイクスピア』(第一部および補論)、『文学日記抄』 単訳 昭和48年7月 『スタンダール全集』10巻、1973年  
10.ルイ・アチュセール『政治と歴史−モンテスキュー・ルソー・ヘーゲルとマルクス』 共訳 昭和49年4月 紀伊国屋書店、1974年  
11.モーリス・デュベルジェ『ヨーロッパの政治構造−人民なき民主主義』 共訳 昭和49年10月 合同出版、1974年  
12.ルイ・アルチュセール『歴史・階級・過去』 単訳 昭和49年10月 福村出版、1974年  
13.ルイ・アルチュセール『国家とイデオロギー』 単訳 昭和50年1月 福村出版、1975年  
14.アンリ・ルフェーヴル『革命的ロマン主義』 共訳 昭和51年2月 福村出版、1976年  
15.アンリ・ルフェーヴル『構造主義をこえて』 共訳 昭和52年4月 福村出版、1977年  
16.ルイ・アルチュセール『科学者のための哲学講義』 共訳 昭和52年2月 福村出版、1977年  
17.ルイ・アルチュセール『自己批判』 単訳 昭和53年10月 福村出版、1978年  
18.J=J.ルソー『演劇にかんするダランベール氏への手紙』 単訳 昭和54年5月 『ルソー全集』八巻、白水社、1979年  
19.J=J.ルソー『クリストフ・ド・ボーモンへの手紙』 単訳 昭和57年10月 『ルソー全集』七巻、白水社、1982年  
20.ジャック・ソレ『性愛の社会史−近代西欧における愛』 共訳 昭和60年10月 人文書院、1985年  
21.ジュゼッペ・ピントルノ編『スタンダール・スカラ座にて』 単訳 平成5年1月 音楽之友社、1933年  
22 ルイ・アルチュセール『マルクスのために』 共訳 平成7年6月 平凡社ライブラリー 共訳者:河野健二・田村 俶
23 リン・ハント『フランス革命と家族ロマンス』 共訳 平成11年6月 平凡社 共訳者:平野千果子・天野知恵子



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