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[GP]プログラム概要
「平和構築と開発」の実践と有機的に連携する大学院教育の創造

グローバル化の進行で国際政治経済の構造が変容し、各地の地域統合の推進で地域協力が進化するなかで、平和と開発のための国際協力のあり方は急速に多様化・複雑化しつつあります。そのため、日本もこれまで以上に、専門的で実践的な知識を有し国際協力の現場で即戦力として活躍できる人材や、平和構築や開発支援など国際協力の具体的政策分野における高度の知識を備えた研究者の育成が求められています。このような時代に対応する人材を育成するため、本研究科では2008年度に「国際協力の即戦力となる人材育成プログラム」(文部科学省大学院GP教育改革プログラム)を立ち上げました。

 

本プログラムは、大学院生の国際的発信能力や実践的コミュニケーション能力の強化を通じて、国際協力のなかでも、特に平和構築や開発支援の分野で即戦力として活躍できる専門的人材をより多く排出することを目的としています。このプログラムは、本研究科の既存のプログラムの強化・充実と新規の取り組みを含む以下の5つの柱からなります。

 

 

1

 

平和構築や開発支援に関連した英語による専門科目の拡充。

 

 

 

2

 

現役の国連機関職員やOB、国連出身などの実務家教員によって運営される国際機関ワークショップの強化。およびJICAやJETROなどの公的機関から派遣される客員教員による実践的な講義・演習プログラムの拡充。

 

 

 

3

 

国際的発信能力強化のための、国際的にリクルートされたポスドク(PD)研究員との研究協力や専門チューターの配置を通じた、大学院生の英語論文作成や海外での学会報告・国際ジャーナル投稿の支援。

 

 

 

4

 

DMDP(共同修士学位プログラム)提携大学の拡大やDDDP(共同博士学位プログラム)の締結などを通じた大学院生の海外留学支援体制の拡充。および実務経験と実践的スキルの習得を目的とした海外インターシップの機会の一層の開拓とニーズに応じた普段の改編、大学院生の国際機関への就職支援。

 

 

 

5

 

途上国(平和と開発の現場)における短期フィールドリサーチの制度化。

 

 
Message
国際協力に求められるのは
「開発」と「平和」を同時並行的に見据える力
国際関係研究科 教授
専門は「東南アジアの政治と安全保障」、特に東南アジアの民主化と紛争
本名 純

今、国際協力の現場というものがとても流動的に動いています。グローバリゼーションと言われる中で、国境を越えて物やお金、人が動くようになり、自国をコントロールするのが難しくなってきていることと、東アジアの地域協力やEUなど、地域ごとの連携「地域化」が加速的に進んでいることが大きな原因です。

 

このふたつに影響され、国際協力の即戦力となる人材のニーズも大きく変わってきています。今までは「開発援助」と「紛争問題」の二種類の国際協力がありましたが、これからはそれぞれを、ひとつの有機的な援助として捉えなければいけない時代。平和がなければ開発援助はできないし、開発援助が進まなければ平和にならないということを理解できる人が、国際協力の場に求められています。

 

「国際協力の即戦力となる人材育成プログラム」は、開発を専門に学びつつ、平和のロジックも学べる仕組み。「開発と平和は別のもの」という伝統的な概念を乗り越え、同時並行的に双方を見据え、考えられる人材を育てる事を目標としています。

 

プログラムでは、人材育成に必要な「地域」・「開発」・「平和」の三つを融合的に学ぶことができるのですが、これはいろんな専門分野の人間がワンパッケージになっている国際関係研究科ならではのメリット。またフィールド・スタディに重点を置き、現地の人たちと密接に働く機会も用意しています。今年はインドネシアに拠点を置く研究者たちと連携し、来年はフィリピンやインドという具合に少しずつ拠点を広げ、バランスの取れた“現場力”と“思考力”を養います。

 

世界の各地で起きている様々な問題に対して、何か主体的に関わっていきたいという人はもちろん、日常の中の、例えば「ガスや電気はどこの国から来ているのか?」と関心を持てる人にはぜひ、このプログラムに参加して欲しい。“無関心”から脱却する人が増え、関心事がいずれ世論となり、いつか国の政策を変えることができれば嬉しいです。

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