言語情報コミュニケーションコース

言語情報コミュニケーションコースは、英語あるいは日本語を研究対象にして、社会言語学的視点からの談話の分析ができ、また言語情報科学的な視点からは、(1)言語学的素養、(2)英語・日本語に関する鋭い言語感覚、(3)コーパスの正確な利用の3つを兼ね備えた人材の養成を目指します。 このコースでは、またマルチメディア教材やE-Learning教材の開発、社会言語学の視点からのことばの研究などを行うことができます。

言語情報コミュニケーションコースの特徴

言語情報コミュニケーションコースでは、(1)英語及び日本語を対象に、伝統的文法研究や理論言語学を基礎としつつ、コーパスを利用した言語研究の厳密な方法論の修得を目指すと共に、(2)社会言語学・言語コミュニケーション学の視点から、英語や日本語の談話を分析することなどを行います。東照二教授による社会言語学分野の科目の中には、「教室内での生徒と先生のディスコース、英語あるいは日本語の非母語話者が使う丁寧ストラテジー、バイリンガリズム、変化する日本語、さまざまな地域方言や社会方言の研究、言語政策」などが入ります。

言語情報分野:コーパスを使った言語分析

言語研究の基盤となるのは、伝統文法・理論言語学などをコアとした伝統的な学問の修得ですが、最近の言語学は認知科学や情報科学など隣接学問分野と連携した言語科学として大きな発展をとげています。言語分析のために用いられるコンピュータ処理が可能なものをコーパスと呼びます。大量の言語データをコンピュータで処理すると様々な新しい事実が浮かび上がってきます。本研究科の特徴として、既存のコーパス専用ツールを使う前に、できるだけコーパス利用に特化されない一般的なソフトを用いることで、コーパス処理をブラックボックス化しないことを重視します。それによって言語テキストを自由自在にコンピュータで処理できる力を習得し、それを言語研究・言語教育研究に役立てます。またコーパス利用の前提として、伝統文法、記述文法、言語理論を重視することも特徴に挙げられます。コ-パスの応用の仕方を学ぶ科目もありますし、コーパスに基づく現代英語の分析科目もあります。

本研究科で利用できる英語コーパスとしては、BNC WorldEdition, BNC XML Edition, ICAME Corpus Collection, Project Gutenberg などがあります。 この他に、言語情報コミュニケーションコースでは、コンピュータなどの情報機器やネットワーク技術を応用したマルチメディア利用のCALL教材開発の研究も重視しています。

中日新聞記事データを基にしたXML版のコーパスなどを使って現代日本語の分析を行います。ChasenやMeCabといったフリーの検索ソフトや形態素解析ソフトの利用に習熟します。本研究科の修了生が 日本語テキスト処理のための使いやすいコンコーダンサーを作成したこともあります。

言語コミュニケーション分野:社会、文化、言語

社会言語学や異文化コミュニケーション分野の研究を目指す人は、この分野の科目を中心に履修します。この中には、教室内での生徒と先生のディスコース、英語あるいは日本語の非母語話者が使う丁寧ストラテジー、バイリンガリズム、変化する日本語、さまざまな地域方言や社会方言の研究、言語政策などが入るでしょう。また最近では、政治言語の研究、マンガなどのいわゆるサブ・カルチャー、そして法廷の中でのことば研究というものもあり、その対象は新しい開拓分野へと、どんどん広がっています。ことばとはどのように社会的、対人的に機能し、また変化していくのか、個人の中のことば、そして社会の中のことばを理解し、各自の言語観を確立することは、言語教育に携わる者として極めて大切になるのではないでしょうか。