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応用人間科学研究科の修了生へのインタビュー

家族機能・社会臨床クラスター

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Tomoko Taniguchi

谷口 知子 さん

対人援助学領域 家族機能・社会臨床クラスター 2005年度修了

現在の仕事と、研究科で行ったことの関連

私は看護師です。大学院在学中に1年間休学し、その1年で看護職が妊産期の女性とパートナーを支援する会社をつくりました。今は、会社と看護師の2足のわらじを履いています。

病院勤務の看護師時代、実践の科学といわれている看護学だけでは、多様な社会のケアは難しいから「越境の知」と言われている社会学を勉強しようと働きながら産業社会学部に入りました。4回生になったとき、もう少し学ぼうと同系列の大学院に進みました。研究科では、対人援助サービスを行う上で大切な、多様な視点を学ばせてもらったと思います。多様な視点を学ぶことと、多様な視点が身につくことはまったく別です。その2つを常に意識できるようになったこと、そして思考の越境は、現在の仕事に役立っています。

修士論文について

休学中につくった会社で行った、分譲マンションの住民向け妊産期支援を軸として、「看護職者のデイケアサービス」というタイトルの論文を書きました。研究職になりたくて大学院に進んだわけではないので、自分の考えを論文書式に当てはめるだけでも苦労しました。

指導教授から「とってもおもしろいわー、でも、ぜんぜん論文になってないけど。」というコメントを頂いたのは11月でした。なんとしてでも年度末で修了したかったので、必死に書き続けました。そして、何度つき返されても書き直し続けた結果、最後は「あなた、ねばるわねー」という御言葉を頂き無事提出、修了することができました。人生においてアクセルを踏んだうちの1つが修士論文であることは、間違いありません。


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