FDフォーラム

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2012年度・第2回FDフォーラム報告

2012年11月27日(火)
朱雀キャンパス・205号教室
□ 出席者 21名
テーマ FD活動の視点と還元
報告者 植松 真生 教授
高田 昭正 教授
永井 ユタカ 教授
中山 布紗 准教授

 「FDの視点」というテーマを改めて設定したのは次の理由による。法科大学院開設以来、授業参観やFD活動を積み重ね、授業方法や特に成績評価について取り上げてきた。それにより、かなり定着し、ルーティーン化した部分もあるが、いずれにしてもまだまだ改善の余地もあろう。そこで、本年度着任の経歴専門分野も様々な先生方に前期、後期の授業参観、前期授業アンケートについて率直な意見を述べてもらい、今後のFDの在り方を考える一指針としたいと考えたからである。また、「FD成果の還元」については、授業担当者が個別授業の改善に生かすこととともに、新しく赴任した先生方への承継という面もある。現在のところ、これは科目部門ごとにゆだねられているが、共通化すべき内容、方法がないか、この点についてもあわせて検討してみたいと考えた。

 4名の報告は、そもそも「FDの目的設定をどう考えるか」といったFD制度の大枠に関わる意見から、個別の授業方法にわたるまで、多岐多様にわたった。特に、「アンケート結果や授業参観報告の教員へのフィードバック」「フィードバックされているかどうかのチェックの要否」、「担当者の実感とは異なる授業アンケート結果を改善するためのアンケート内容や方式の一層の見直し」、授業方法については、「受講態度の受働化」「授業時間外での予習、復習の問題」。これらは前回のFDフォーラムでも、双方向授業を行う際に、「予習中心か、復習中心か」をめぐって議論のあったところである。今後のFDの具体的内容については、「大学のFD企画の活用」「他大学、機関との交流」「フォーラムテーマを実践的具体的なものに」といった点が挙げられよう。還元については、授業運営や成績評価などで共通認識となっているものにつては要項化された方が(新任者に限らず)便利だという意見があった。また、FD関連の資料データを教員がいつでも参照できるように保管されている他大学の紹介もあった。

 全体として、授業内容と方法は工夫を重ねられているものの、その結果には厳しい現状認識がある。これを真摯に受けとめ今後のFD活動に活かしていきたい。