2009年度 司法試験合格者発表を受けて
2009年度 司法試験合格者発表を受けて
立命館大学
法務研究科(法科大学院)
元研究科長(2009年度まで)
市川正人
研究科長メッセージ

 立命館大学法科大学院は、「地球市民法曹」の養成を理念とし、「理論と実務」の架橋を意識した法学教育に教員、学生とも真摯に取り組んできました。私たちは、新しい法曹養成制度の理念に忠実な教育を行ってきたと自負しております。

 

 そして、このたび第4回の新司法試験においては、全国第10位となる、60名の修了者が合格しました。合格された皆さんは、これまでの努力が報われたわけであり、心よりお祝い申し上げます。充実した司法修習を経て「地球市民法曹」として法曹界などにおいて大いに活躍されることを祈念しております。今回惜しくも不合格に終わった皆さんには、来年度の合格に向け奮闘されることを期待いたします。もちろん立命館大学法科大学院としても全面的な支援を行います。

 

 新司法試験は、法科大学院での教育の成果を試すものであり、小手先の「受験対策」が通用するものではありません。最大の新司法試験対策は、法科大学院からすれば法科大学院での教育の充実であり、学生からすれば法科大学院での学習に打ち込むことです。そうした考えから、立命館大学法科大学院は、法科大学院での教育内容・方法の改善を進めてきており、また、より一層丁寧で行き届いた教育・指導を行うよう努めてきました。授業においてレポートや中間テストに対する添削指導がなされ、全教員がオフィスアワーで学生の質問に答えるなど、精力的に指導にあたりました。クラス担任が全ての最終学年生に面談して助言することもしました。さらに、協力講師である弁護士の先生方による自主ゼミも多数開かれました。こうした取り組みが全体として、学生・修了生の意欲と学力を高め、学生・修了生の努力と相まって、今回の結果、特に15名を超す法学未修者コース出身者の合格につながったのだと思います。

 

 ただ、今回の新司法試験においても、合格率が課題として残っています。立命館大学法科大学院では、来年度の第5回新司法試験に向けて、こうした課題の解決を目指して法科大学院での教育をより充実させる努力を続ける所存です。それはまた、新しい法曹養成制度の理念に忠実な教育をより推進し、名実ともに「法曹養成に特化したプロフェッショナル・スクール」と言えることを目指すということでもあります。

 

 関係各位の変わらぬご支援をお願いいたします。

 

2009年9月10日

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