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生命科学部 教員お薦め本

2018.05.10 

応用化学科 折笠 有基先生

折笠 有基先生の研究概要
   


『サピエンス全史(上・下)文明の構造と人類の幸福』
  ユヴァル ・ ノア ・ ハラリ 著 ; 柴田裕之訳著(河出書房新社、2016年)

 今日では、我々サピエンスは世界人口70億人を遙かに超え、世界中で居住をし、多くの場合では「社会」を構成して、生活を営んでいます。これは他の旧人類や、哺乳類動物とは、大きく異なる結果です。サピエンスがなぜ、これほどまで人口を増加させ、今日に至ったかを古代から近代までの時間系列にそって、詳細に、しかも「可能な限り」客観的な視点から説明されています。普段何気にしている今の行動についても、思慮を与えてくれる内容です。


『電池はどこまで軽くなる?』
   電気化学会 編 ; 立間 徹  [ほか]  著(丸善出版、2013年)

 身の回りには「イオン」が関連する様々なデバイスが存在し、「電気化学」を基盤にした製品開発が進められています。題名にある電池は、あくまでその一例であり、太陽エネルギー、腐食、めっき、電気分解、センサー、生体などへの適用例について、解説しています。本書では、専門分野でない大学生にも理解できるように、可能な限り平易に書かれた内容であり、現象を考えながらゆっくり読むことがおすすめの本です。


 生物工学科 : 松村 浩由先生

松村 浩由先生の研究概要
   


『ちくま日本文学全集 寺田寅彦:1878-1935』
  寺田 寅彦 著(筑摩書房、1992年)

 著者の寺田寅彦先生は、地球物理学者であり随筆家です。日本で初めてX線と結晶の研究をはじめられNatureに発表されています。今ではその原理が、薬の開発や生き物の機能を調べることにも使われています(私も用いています)。このように研究者として抜群の業績をあげられた著者が、本著では、鳶に油揚げをさらわれるということわざにあることは起きうるのか?金平糖の角がなぜできるのか?など身近な現象に対して様々な角度から考察しています。「天災は忘れた頃にやってくる」などの名言を残し、夏目漱石の最も信頼した弟子とも言われ、随筆家としても一流の著者。このような日本の誇る天才が書いた本を是非手にとって欲しいと思います。


『イギリスはおいしい』
  林 望 著(文春文庫、1995年)

 「イギリスは風景が綺麗でジェントルマンがいて良いところだけど料理はちょっとね」という感じのことを耳にしたことがある人もいると思います。でもイギリスの料理は実はすばらしいのです。私はこの本を読んでイギリスに興味を持ち、イギリス留学を決意しました(もちろんそれだけが理由ではないですが)。本のはじめは、評判どおりのイギリスの料理の悪い点が列記されていて、「いいとこなしでこのまま終わるのでは?」と感じると思いますが、途中からちゃんとイギリス料理のすばらしさが書かれています。大学の先生でもあった著者の林望(はやし のぞむ)先生の文章は軽快でとても読みやすく、料理だけでなくイギリスの文化にも触れられる本です。


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 生命情報学科 : 菊地 武司先生

菊地 武司先生の研究概要
   


『微生物が地球をつくった』
  ポール ・ G ・ フォーコウスキー 著; 松浦 俊輔 訳(青土社、2015年)

 私たちはつい自分の目に見えるものによって世界が回っていると思いがちです。私たちが生きていくのに必須の酸素。酸素を作ってくれているのは目に見える木や草などの植物だけだと思っていませんか? 実は、20数億年も前から目には見えない微生物がせっせと酸素をつくっています。そして、その末裔は植物の細胞に入って今も酸素を作り続けてくれています。光合成という視点を踏まえた本格的な生物進化の物語です。


『はじめてのバイオインフォマティクス』
  藤 博幸 編 (講談社サイエンティフィク、2006年)

 本図書はバイオインフォマティクスの分野で著名な藤博幸氏が編集し、藤氏を含む8名が分担執筆を行っているものです。内容は、バイオインフォマティクスへ誘う基本的なものから始まり、バイオインフォマティクスにおける解析、ゲノム解析、システム生物学へと進んでいきます。生命情報学の初学者にはわかりやすい入門書となっています。


 生命医科学科 : 堀  利行先生

堀 利行先生の研究概要
   


『生物の世界』
   今西 錦司 著(講談社、1972年)

 大学1年のとき、一般教養科目の生物学を担当された先生が、学生たちにぜひ読んでほしいと紹介されたのが、「生物の世界」(講談社文庫)でした。その年の夏休みに本屋で見つけて読んだのですが、生物学の入門書という予想に反して、書かれている内容の深さに驚かされた記憶があります。著者が「自画像」あるいは「遺書」のつもりで書いたと言うだけのことはあって、誰もが分かったつもりでいるこの世界の成り立ちについて、よくここまで徹底して考えたものだと感心しました。今読み返してもその感想は変わらないでしょう。


『知の構築とその呪縛』
  大森 荘蔵 著(筑摩書房、1994年)

 大学の理系学部に入学し、本格的に物理学、化学、生物学(とくに分子生物学)を学ぶようになれば、この世界が原子(あるいは素粒子)という「もの」からできていると教えられます。この考え方を「こころ」にまで広げると、それは実体ではなく、非常に複雑ではあっても脳内の電気的興奮(荷電粒子の移動)の伝達に過ぎないという推論になります。しかし、本当に「こころ」は最終的に「もの」で置き換えることができるのでしょうか。本書には、そういった難しい問題を批判的に考えるための手がかりが沢山用意されています。


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