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2011年度 研究会一覧

グローバル化とアジアの観光

2011年度の総括

この年度の研究課題を「アジアにおけるツーリズムとホームスティプログラムの展開」と設定した。21世紀アジア諸地域に生きる「周辺的社会集団」をめぐる諸課題(「貧困問題」「他者認識」「異文化理解」「多文化共生」など)を解消するのに適正な方途と考えられる「持続可能なツーリズム」のあり方を検討するうえ、エコツーリズムとともにホームスティプログラムを伴うコミュニティ・ベースト・ツーリズムが有効な手段であると考えられるからである。そこで、マレーシア、フィリピン、インドネシアに焦点を定め、ホームスティプログラムがコミュニティ・ベース・ツーリズムにとってどのように有用なのか、どのような問題に直面しているのかについて、現地研究者との協力を得て現地調査を行うこととした。その研究成果が、『立命館大学人文科学研究所紀要』98号の本研究プロジェクト特集号に掲載された3件の論考である。当初構想した他地域のフィールド研究および地域間比較研究、そして、ホームスティプログラムを軸としたコミュニティ・ベースのツーリズムの有効性あるいは将来的可能性についての包括的研究は次年度以降の課題として残された。

こうした研究課題に加えて、本研究プロジェクトでは「3.11」東日本大震災を契機に、研究年度の後半期では、新たに自然災害被災地における「ダークツーリズム」、「ボランティアツーリズム」に関する基礎的研究に着手することとなった。これらの研究については、新たな課題として次年度以降、本格的に取り組むこととする。

開催日時 2012年1月28日(土)15:00~18:00 第3研究会室(学而館2F)
テーマ ①Policy on Community Tourism Development in Thailand
②ダークツーリズムとその研究動向
③東日本大震災後の地域再生に果たす観光の役割
―石巻市小渕浜集落の事例を通して―
④ボランティアツーリズムにかんする研究動向
報告者(所属) ①Niti Wirudchawong
(Director Investigation Bureau 1, Office of the Ombudsman)
②江口 信清(立命館大学文学部教授)
③山田 耕生(帝京大学経済学部)
④中根 智子(龍谷大学国際文化学部)

報告要旨

開催日時 2011年10月1日(土)15:00~18:00 第3研究会室(学而館2F)
テーマ ①「タイにおけるバックパッカー観光客の行動に関する諸問題
 ―観光倫理からの考察―」
②「体制移行期カンボジアの自文化をめぐる教育の変容(1979-2005)
 ―<踊り>の教育の政治化から非政治化へ―」
報告者(所属) ①薬師寺 浩之(立命館大学地理学専攻実習助手)
②羽谷 沙織(立命館大学国際教育推進機構・准教授)

報告要旨

開催日時 2011年7月23日(土)15:00~18:00 第3研究会室(学而館2F)
テーマ ①「中国雲南省ペー族村落の観光化と村人意識の変容」
②「コミュニティ・ツーリズムへの期待とその実態―インドネシア・バリ州の事例―」
③「The Characteristics of Hawkers in Rizal Park, Manila, Philippines: Findings Obtained from the 2007 Interview Survey and the 2008 Follow-Up Study 」
報告者(所属) ①雨森 直也(立命館大学大学院 文学研究科 後期課程)
②井澤 友美(立命館大学大学院 国際関係学研究科 後期課程)
③Yukio Yotsumoto(ollege of Asia Pacific Studies, Ritsumeikan Asia Pacific University)

報告要旨

開催日時 2011年4月23日(土)15:00~18:00 第2研究会室(学而館2F)
テーマ ①「マレーシアのペナンでのネパール人労働者探し」
②「サバ州のホームステイ事業―クンダサン・ラナウ地区の1村落の事例―」
報告者(所属) ①山本 勇次(大阪国際大学現代社会学部)
②江口 信清(文学部教授)

報告要旨

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