研究会報告 2007年度
貧困の文化と観光研究会
2007年度の総括
上記のように5回の研究会を催し、「社会的弱者の自立と観光のグローバライゼーションの地域間比較研究」(科学研究費補助金基盤研究A)に沿った研究を実施した。 当初予定していたように、特定の社会的弱者のコミュニティで、社会的弱者の観光に関連した活動、政府の観光政策と社会的弱者対策・貧困に関する資料の収集、社会的弱者と観光客との関係、観光関連産業と社会的弱者の関係を調べ、実態にのっとって社会的弱者、観光関連産業、観光客、そして政府の関係の構図を描き出すように調査・研究を進めた。
フィールドワークで収集した資料の整理や研究会での議論を通じて、社会的弱者の観光を通じての自立(経済的にだけではなく、誇りと自信を回復するという意味も含むが)は可能であり、とくに女性の役割や彼女たちの組織するマイクロ・ファシナンス・プロジェクトが非常に重要な貢献をすることも分かってきた。
研究代表者:文学部教授 江口 信清
開催日 | 2007年4月28日 |
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テーマ | 生活環境主義と父島のエコツーリズム |
報告者(所属) | 古村学(龍谷大学社会学部) |
開催日 | 2007年7月7日 |
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テーマ | Homestays for Poverty Alleviation: Runa Tupari, Ecuador |
報告者(所属) | David Peaty (文学部教授) |
開催日 | 2007年10月6日 |
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テーマ |
(1)国籍と山地民:「規定」と運用 (2)夏の調査-ガイアナでの調査 (3)夏のジャワ調査 (4)キャメロンハイランドのツーリズムとオランアスリ社会 (5)インド社会の変化と宗教的芸能集団の適応戦略 (6)夏のラサール公園での調査 |
報告者(所属) |
(1)石井 香世子 (2)江口 信清 (3)瀬川 真平 (4)藤巻 正己 (5)村瀬 智 (6)四本 幸夫 |
開催日 | 2007年12月8日 |
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テーマ | 【公開セミナー】 観光開発と文化の保存-チャム族の伝統織物- |
報告者(所属) | タン・ファン(ベトナム国立文社会科学大学ホーチミン校ベトナム・東南アジア研究センター副所長) |
開催日 | 2008年3月8日 |
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テーマ | 開発とジェンダーの問題 |
報告者(所属) | 菊地京子(津田塾大学) |