文化遺産と芸術作品を災害から防御するための若手研究者国際育成プログラム

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プログラムの概要

若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム「文化遺産と芸術作品を災害から防御するための若手研究者国際育成プログラム」とは、若手研究者が海外において一定期間教育研究活動に専念することにより、外国語による研究活動および研究者ネットワークの構築、研究成果の発表能力などを習得し、国際的視野に富む有能な研究者を育成することを目的として、独立行政法人 日本学術振興会より採択を受けているプログラムです。
本学では、特に国際的な教育・研究活動を展開している拠点である歴史都市防災研究センターおよびアート・リサーチセンターが中心的役割を担い、教育研究協定を締結している複数の海外パートナー機関と組織的に連携しながら京都を拠点とした国際的な文化遺産・芸術作品保全に向けた文理融合の視点を持つ研究者の育成を目指しています。

文化財の保護、芸術作品の保存、都市の防災に関する研究は、これまで個別の領域で研究が進められており、総合化はされてきませんでした。しかし、歴史都市京都は、「歴史都市における文化遺産・芸術作品の保護」を課題として有しており、世界における文化遺産保護にも通じる視点であることから、これら3つの領域を密接に結びつける必要があります。さらに、上記2拠点が共通の研究対象としている文化遺産・芸術作品に対しては、精緻・繊細な解析技術と高度な文化理解力が要求されることから、次世代を担う若手研究者がこれらの能力を身につけるためにも、海外研究者との積極的交流と現場・現物重視の研究展開が重要と考えています。本プログラムでの派遣を通じて、On-site(現場)の研究プロジェクトを有している海外研究機関との連携を図り、国内外での自己研鑽を経験することで、文化遺産・芸術作品へのより深い理解と見識の広がりを得ながら課題解決を重ね、世界に伍する若手研究者を輩出していきます。

上記2拠点に所属する博士課程後期課程の院生、PD、RA、研究員、助教などの若手研究者を2ヶ月〜1年間の期間にわたって特定の協定を締結した協力(研究)機関に派遣を行い、派遣者本人の目標も具体的かつ実践的に設定したうえで、現地での研究活動へ本格的に参加しながら国際感覚を養ないます。

海外連携先一覧 ※2009年6月現在

  • ロンドン大学アジア・アフリカ研究スクール(SOAS)(イギリス・ロンドン)
  • サッサリ大学建築学部(イタリア・サルディーニャ島)
  • タマサート大学建築計画学部(タイ・バンコク)
  • シェフィールド大学公共政策研究センター(イギリス・シェフィールド)
  • シェフィールド大学地理学部(イギリス・シェフィールド)
  • ブリティッシュ・コロンビア大学メディアグラフィック学際センター(MAGIC)(カナダ・バンクーバー)
  • コロンビア大学ドナルド・キーン日本文化センター(アメリカ・ニューヨーク州)
  • ホノルル美術館(アメリカ・ハワイ州)
  • ボストン美術館(アメリカ・マサチューセッツ州)
  • 国連国際防災戦略アジア太平洋事務所(タイ・バンコク)
  • 国際連合教育科学文化機関(UNESCO)
  • 文化財保存修復研究国際センター(ICCROM)
  • 国際記念物遺跡会議(ICOMOS)
  • 国立雲林科技大学(台湾)