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2013年12月14日 講師:浅野 秀剛

美人画を読む

 普通に考えると、浮世絵のなかでも美人画は、最も分かりやすいものということができるであろう。何を描いているのか分からない、というものが少ないからである。しかし、なぜそういうものが描いたのか、描かれた背景にどんな事情があるのか、いつ描かれたのかといった、作画意図や制作時期を探ろうとすると、役者絵や武者絵よりで手ごわいものが少なくない。そこで、一、二の美人画を採り上げ、それを徹底的に分析したらどのようになるのかというのが今回のテーマである。完全に分析することなど不可能であるが、できるだけことをしようというのである。対象となる作品は、できるだけ変哲のない、立美人図とか、洗濯する美人といったものが望ましいのであるが、残念ながら、そういうものを徹底的に分析する能力がないので、少しだけ特殊なものになると思う。まだ何も決めていない。私もこれから作品を選び、分析を始める(読み始める)のであるが、ご期待にそえるようできるだけ頑張るつもりである。

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