グローバリゼーションと植民地主義  
 
著者・編者: 米山 裕,河原 典史  編
出版社: 人文書院
発行年: 2007/03
定価: ¥2,625 (税込)
   
  目次
   
  環太平洋地域における日本人の移動性を再発見する
1 日本人の海外経験/2 本書の構成/3 新しい移民研究の方向性      米山 裕

T 移動とエスニシティ
二つのジャパニーズ――移動とエスニシティの現代社会論に向けて:1 アメリカにおける「ジャパニーズ」―二つの様式/2 日系エスニシティ、ナショナリズム、トランスナショナリズム/3 在米日本人長期滞在者にとってのホームランド/4 個人化する「ジャパニーズ」/5 縦軸と横軸が交わるとき                              南川文里
選択的・戦略的エスニシティ――和太鼓と北米日系人コミュニティの再創造/再想像:1 脱本質主義のエスニシティ論/2 「創られた伝統」としての和太鼓/3 土地と歴史を取り戻す運動―デイアスポラと太鼓/4 フエージョンとハイブリッドな音楽/5 「東洋の淑女」イメージへのアンチテーゼ/6 太鼓に秘められた政治的メッセージ/7 多文化主義(マルチカルチュラリズムと太鼓/8 エスニック・アイデンティティとコミュニティ創造のツールとしての太鼓                                        和泉真澄

U 経験の焦点としてのハワイ
ハワイ日系二世のアイデンティティと政泊参加―― 一九二〇年代から一九三〇年代の指導者たち:1 ハワイ日系社会と理想的二世像/2 「一〇〇%了メリカニズム」と「太平洋の架け橋」を掲げて―日系市民協会のケース/3 生きながらえた「太平洋の架け橋」―坂本正雄のケース/4 日系二世のアメリカ化の複雑性―まとめにかえて    物部ひろみ
ハワイ日系コミュニティにおける日本映画の経験:1 ハワイの初期日本映画上映と弁士/2 ハワイにおける日本映画の輸入・配給ビジネス/3 日本映画館の台頭/4 ハワイ日系コミュニティにおける日本映画の記憶                         権藤千恵
ハワイの越境日本人・日系人野球とアイデンティティ―― 一人九〇年代から一九二〇年代までを中心に:1 ハワイ野球の黎明期/2 ハワイ日本人野球の創成期/3 ハワイの日系アメ勺力人野球リーグの誕生と拡大/4 日米野球交流の隆盛とハワイ  清水さゆり

V 漁業と漁民の国際移動
カナダ・バンクーバー島西岸への日本人漁業者の二次移住――クレヨコツト・トフィーノ・バムフィールドを中心に:l カナダ日本人漁業史の再検討/2 バンクーバー島西岸への移住/3 トフィーノへの移住/4 バムフィールドの日本人漁業者/5 出身地と移住先Tおわりにかえて                                        河原典史
漁業移民の社会的関係性―― 一九三〇年代アメリカ・メキシコ国境海域の漁業活動から:l メキシコ海域における漁業と移民/2 日本水産資本の参入/3 メキシコの水産政策と共同漁業の活動/4 日本の軍事政策による外交的緊張の高まりのもとで/5 日本水産資本の撤退                                      杉山 茂

W 朝軒と日本人の移動
朝鮮における日本人農業移民――東洋拓殖と不二農村の事例を中心として:1 朝鮮への日本人農業移民/2 東洋拓殖による農業移民/3 水利王・藤井貫太郎/4 不二農村と日本人農業移民/5 国策と朝鮮移民                         轟 博志
植民地朝鮮へ渡った軍需缶詰工場――竹中缶詰製造所の資料から:1 植民地への産業発展/2 軍需指定工場としての竹中缶詰製造所/3 朝鮮・済州分工場の活動/4 朝鮮での事業展開―おわりにかえて                             河原典史

新しい移民史研究にむけて:1 日本人移民史の全体像を探る研究/2 移民史研究の課題―移住者の送出の構造/3 移民史研究の課題―安価な労働力移動の連鎖/4 移民史研究の課題―戦争協力 「国民になること」/「国民であること」/5 移民史研究の課題―還流                                            坂口満宏
  
   


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