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目次 | |||||||||||||
序 帝国の形成と国民化 | 西川 長夫 | (3) | |||||||||||
はじめに/世紀転換期の風景/帝国と帝国意識の形成/帝国主義時代 の国民統合と国民化/「国民」の創出と国民文化/まとめにかえて ――戦争と地方と植民地 | |||||||||||||
I | |||||||||||||
1 西園寺公望と「国民国家」の形成――皇室をめぐって―― はじめに/名門公家の西園寺/西園寺と皇室/西園寺と天皇/おわりに |
岩井 忠熊 | (51) | |||||||||||
2 世紀転換期の「国語」の位相――教化と文化の交差する場―― 国語の表象/「国民化」の技術/国語=言語の共有/音・言・歴史の 相剋/「言語」と「国語」の分岐/国語の戦略の分化 |
長志 珠絵 | (73) | |||||||||||
3 一国思想史学の成立――帝国日本の形成と日本思想史の「発見」―― 「一国史」の成立/日本文化・日本思想の摘出――中国を差異化し ての/文献学というもの――西洋との同一化としての/おわりに |
桂島 宣弘 | (103) | |||||||||||
4 日本史の誕生――『大日本編年史』の編纂について―― はじめに/『大日本編年史』の編纂とその意図/アジアと普遍への 志向/萎縮する意図と「日本史」への傾斜/おわりに |
小路田 泰直 | (127) | |||||||||||
5 桜とナショナリズム――日清戦争以後のソメイヨシノの植樹―― はじめに/明治維新と桜/弘前城と桜/むすびにかえて |
高木 博志 | (147) | |||||||||||
6 京都滑稽家列伝 はじめに/一々庵百一/木葉散人/草廼舎綿隣子/花笠雨燕/ 五新堂,虎屋町小文 |
福井 純子 | (171) | |||||||||||
7 雑誌『太陽』の「十九世紀」特集号に見る世紀転換の意識 はじめに/雑誌『太陽』「十九世紀」特集号の位置づけ/「十九世紀」 特集号の記事における「西洋」「東洋」「日本」/「十九世紀」特集号 の表象情報とそのメッセージ/おわりに |
西川 祐子 | (195) | |||||||||||
II | |||||||||||||
8 ラフカディオ・ハーンの世紀末――黄禍論を越えて―― はじめに:あなたがた――彼ら/ジャーナリスト――フォークロリスト/ 日本論――戦争論/わたしたちへ |
西 成彦 | (221) | |||||||||||
9 ツーリズムと国民国家――書記される<西欧近代>―― はじめに/ツーリズムの発生/ツーリズムのハード・ウエア, ソフト・ウエア/書記されるツーリズム |
中川 成美 | (235) | |||||||||||
10 崩壊する日本語――台湾統治初期における日本語教育論議―― 「精神ヲ征服」する手段/言語観の対立/露呈する不統一/崩れゆく 「日本語」 |
小熊 英二 | (263) | |||||||||||
11 日本語論のなかのアジア像 はじめに/日本語系統論のなかのアジア像/日本語簡 |
安田 敏朗 | (285) | |||||||||||
12 陸羯南の国際観 はじめに/国民主義と国際論/外政論からみた国際観/陸羯南と 第三世界の民族主義/おわりに |
全 且煥 | (303) | |||||||||||
13 帝国「日本」の自画像――一九二〇年代の朝鮮「同化」論―― はじめに/研究史への所感/原敬首相の「内地延長」論/「文化政治」 と統治論議/青柳綱太郎の「徳光的大日本主義」/おわりに |
今西 一 | (335) | |||||||||||
14 植民地「朝鮮」における「国文学史」の成立――趙潤済の「文学史」叙述を中心にして―― はじめに/京城帝国大学「朝鮮語文学科」の設置と趙潤済/「民族 史観」の創出と『国文学史』叙述の始まり/「国文学」の理念/ <理念としての形式>――『朝鮮詩歌史綱』というテキスト/「純 韓国文学」の言説と「漢文学」/おわりに |
姜 海守 | (357) | |||||||||||
III | |||||||||||||
15 世紀転換期における植民地総督とイギリス帝国 はじめに/世紀転換期におけるイギリス帝国=植民地体制/インド 副王と自治領総督/非自治領の植民地総督/植民地総督の社交生活 とその意義/むすびにかえて |
川村 朋貴 | (387) | |||||||||||
16 十九世紀末フランス社会の政治的反ユダヤ主義――国民意識の変容過程―― 近代フランスと反ユダヤ主義/E・ドリュモンの言説と伝統と歴史 に基づく「祖国」像――ジャンヌ・ダルク像への旋回/精神医学を 論拠にした「さまよえるユダヤ人」像の問題/保守的カトリックの 知的ヘゲモニー |
中谷 猛 | (411) | |||||||||||
17 「ドイツ国民」から「フランス国民」へ――第一次大戦直後のアルザスにおけるフランス化をめぐって―― アルザスと「国民化」/「遅れてきた国民」としてのアルザス人/ アルザスのフランス化/小学校教師とフランス化/国民化と「アル ザス」の変容 |
中本 真生子 | (437) |
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18 コルシカ地域・自治主義運動の展開と「コルシカ方言」の形成 ヨーロッパにおける「中核」――「周縁」の重層的形成と「民族性」 意識の醸成/「植民化なき植民地」――一九世紀コルシカの状況/ コルシカにおける地域・自治主義運動の展開/「コルシカ方言」を めぐるイタリア,コルシカ,フランスの対立/ヨーロッパの「周縁」 ――地中海島嶼地域――における自治主義運動形成の背景 |
長谷川 秀樹 | (455) | |||||||||||
19 第三共和政期フランスの公教育と植民地 ――人種主義の観点から教科書を読む―― 共和主義教育と植民地/白色人種と北アフリカの人びと/「文明 化」された者/『マルセルの子供たち』/結びにかえて |
平野 千果子 | (477) | |||||||||||
20 世紀転換期フランスにおける市民=兵士の同一性の変容 はじめに/国民国家における登録と動員の問題/国民国家の成長と 司法記録保管制度(Casier judiciaire)の創設/世紀末における同一 化空間のネットワーク/おわりに |
渡辺 公三 | (497) | |||||||||||
あとがき | 西川 長夫・渡辺 公三 | (519) | |||||||||||
執筆者紹介 | (529) | ||||||||||||
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