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グローバリゼーションの進展とSmart Powerを軸とする
アジア・太平洋の機能主義的地域協力

研究代表者:国際関係学部教授 中戸 祐夫
  本研究の目的は、経済・社会の「共通性」と「多様性」が交錯する東アジア地域の中で、将来の東アジア地域統合に向けた国家間および市民間の信頼醸成の可能性を「スマート・パワー」を軸に分析し、東アジア公共空間形成について機能主義的地域協力の観点から展望することである。とくに、本研究では、「スマート・パワー」概念を米国やEUなど一部先進諸国ではなく、アジア・太平洋地域の開発途上国にもあてはめて、国際公共財の形成を展望し、同概念の拡大を試みる。

 本研究はまず、スマート・パワー議論の先行研究を整理し、アジア・太平洋地域の地域協力、とりわけ経済的側面(各国のFTAを軸とした協力)、および社会的側面(高等教育の国際化および教育協力)を事例とした経済・社会を中心とする地域秩序形成を分析する。このような動向を分析し、アジア・太平洋地域における連携ネットワークが同地域の信頼醸成に貢献し、国際公共財の可能性を展望する。

2009年度研究計画
 今年度は「スマート・パワー」という理論的枠組みと「アジア・太平洋地域」という地域的枠組みの中で比較分析の視点と現地調査も含めながら地域協力の動向把握とその特徴を明らかにしていく。
研究スケジュールは以下のとおりである。

  2009年4月~7月 文献整理(スマート・パワー論の概念整理、分析枠組の確定)
    海外調査の準備
  2009年8月~9月 海外調査Ⅰ インドネシア
    ASEAN事務局、研究所など
(ASEANのFTA戦略、高等教育の国際化戦略、 地域構想)
  2009年10月~1月 調査内容の整理
    シンポジウムまたは学会等発表、紀要等への投稿、科研費申請
  2010年2月~ 海外調査Ⅱ 韓国
    北東アジアの地域協力、米韓FTA、日中韓協力にかかわる関係者聞き取り
  2010年3月 調査報告書の作成
    各種研究助成の申請

2009年度研究報告
 09年度においては、主として3つの視点から上記課題にせまった。第1はFTA問題である。これについては中戸祐夫[2009]「韓米FTAから考える日本のFTA戦略―日米FTA構想とその展望」『韓米FTAと韓国経済の危機』晃洋書房pp.201-220.でまとめた。また、第2には朝鮮半島における信頼醸成である。これは、Sachio Nakato[2009]”Six Party Talks: The Sixth Round Talks and its Future Prospect,” The Ritsumeikan Journal of International Studies, TheInternational Studies Association of RitsumeikanUniversity, June, pp. 89-99や、나카토 사치오[2009]”왜 북한은핵실험을 했는가–신고선적현실부의의시점에서”신국제협력시대에서동북아,동국대학교북한연구소리츠메이칸대학교코리아연구센터,2009년11월6일, pp. 11-24.、および徐勝・中戸祐夫[2009]『朝鮮半島の和解・協力10年-金大中・盧武鉉政権の対北朝鮮政策の評価』御茶の水書房、に詳しい。第3は、日本の高等教育政策と国際協力の観点である。これは藤山一郎「大学による国際協力事業展開の要因~ODAの国民参加と大学の「第3の使命」~」、立命館国際地域研究』、第30号、2009年においてまとめた。


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