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EU研究会
研究課題:欧州統合とマルチレベル・ガバナンスの学際的研究
研究代表者:政策科学部教授 安江 則子
 欧州諸国は20世紀半から地域統合を進展させ、加盟国を6カ国から27カ国に地理的に拡大するとともに、関税同盟から単一市場、さらには通貨統合を果たした。現在16カ国で流通する共通通貨ユーロは、ドルと並ぶ国際通貨として機能しはじめたが、通貨政策がEUへと権限委譲されたのに対し、ユーロ圏各国の財政・経済政策は加盟国に残されたままであることから生じる困難にも直面している。域内の地域間協力など、グローバル化の中で、EU域内の発展の不均衡をどのように是正するのかという問題もある。
 欧州統合は市場や経済的な側面にとどまらない。統合の進展に伴い、加盟国によるEU法の受容や、国内法や制度の調和といった課題が求められる分野も広がりを見せている。また、「EU市民権」、政策決定過程における民主的プロセス、また「補完性原理」による加盟国との権限の関係など、固有の政体(polity)としてのEUの存在形式、ガバナンスの形態は研究に値する。
 2009年のリスボン条約の発効によって、欧州統合はさらに新たな一歩を踏み出した。対外的には、通商分野ですでにEUが代表権を行使しているが、リスボン条約により、欧州理事会の常任議長(EU大統領)や外交代表が任命され、様々な国際会議にEUとして代表を送るなど対外的な存在感は増している。EUの加盟国間の立場の相違はどの様に克服されてきたのか、EUによる多国間主義は、国際社会においてどのような意味をもっているのか検証する必要がある。

研究計画
 本研究は、EUという地域圏の法や政治経済の課題について、ダイナミックな学際性と、マルチレベルな視点からの検証を特徴とする。EUの制度や法・政治・経済のみを対象とするのではなく、EUと加盟国政府および地方政府、さらに市民や市民団体との関係、またグローバルな政治経済の動向や、他の国際機関との関係にも着目するマルチレベルの視点に立って研究を行う。
 また、国際地域研究所を、駐日EU(欧州連合)代表部の学内におけるコンタクト・ポイントとすることで、EUの外交官や研究者との密接な研究協力が可能となり、フィールド感覚のある研究が実施できる。年1回EU代表部から講演者を招き、欧州の研究者との交流も積極的にはかっていく。 本研究グループには、EUに関連する分野において、すでに科学研究費補助金などを支給されている研究者が複数おり、こうした個別の研究成果を共有化し、紀要やディスカション・ペーパーなどを通して、外部に発信していく。

講演会実施状況
   2010日・EUフレンドシップ・ウィーク in 立命館
日時・場所   2010年6月4日(金) 15:00-17:30、創思館カンファレンスルーム
講演Ⅰ  "How the EU makes a difference in Public Diplomacy
                 and People to People Exchanges"
      Rudie FILON (駐日EU代表部広報部長)
講演Ⅱ  「EUソフトパワー大国」
       朝海 和夫 (本学客員教授、元EU大使)
                     2010日・EUフレンドシップ・ウィーク in 立命館の概要報告

ギュンター・フェアホイゲン前欧州委員会副委員長講演会
日時・場所   2010年9月30日(金) 16:20-17:50、末川記念会館講義室
テーマ  欧州連合の将来(仮題)
報告者  ギュンター・フェアホイゲン(前欧州委員会副委員長)
司会  出口 雅久 (法学部教授)
                                          講演会チラシ

EU研究会「ギリシャ危機後の欧州経済と労働市場を考える」
日時・場所   2010年10月30日(土) 14:00-16:30(予定)、学而館第2研究室
テーマ  ギリシャ危機後の欧州経済:課題と展望
報告者    久保 広正 (神戸大学大学院経済学研究科教授)
テーマ  ヨーロッパの金融・経済危機の労働市場への影響
報告者    星野 郁 (立命館大学国際関係学部教授)
  

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