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立命館大学白川静記念東洋文字文化研究所 本学名誉教授の白川静先生は、長年にわたり中国古代文化・文学ならびに東洋文字文化研究に携わられ、漢字研究の第一人者として活躍され、文化勲章を受賞されました。このたび、先生の研究成果をもとに、東洋文字文化の教育・普及および研究の振興を図るため、「立命館大学白川静記念東洋文字文化研究所」を開設いたしました。 白川先生は、戦後の当用漢字の制定を始めとした政府の国語政策を批判され、漢字の本来の姿の尊重を主張してこられました。そしてその考察は日本という枠を越え、韓国のハングルやベトナムのクォックグー(ローマ字表記)など東北アジア全体に及び、漢字文化圏の衰退による「東洋」という理念や東北アジア文化の共有性の崩壊を懸念され、東洋文字文化の普及にご尽力されてこられました。 近代まで東洋の共通文化であった漢字は、現代になり徐々にその地位が低められつつあります。漢字は東洋文化の基盤です。本学は、古くは日中国交回復前から中国と交流に努め、最近では立命館孔子学院を開校し、中国、ベトナム、インドネシアなどと人材育成に関する国際協力事業を積極的に展開するなど、いわゆる「東洋文化圏」との交流に長年力を注いで参りました。漢字文化を端緒とした東洋文化の復興、そしてアジア・太平洋地域の平和と安寧へと続く理念は、本学園の掲げる理想と一致いたします。 先生の東洋文字文化に対する高いお志に適うよう、全学の力を傾注する所存です。皆さまのご指導、ご協力をお願い申し上げます。 (2008年8月)
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