本研究センターでは、標準化戦略やイノベーション・システムといったテーマを中心とした「ものづくりとイノベーション」の研究を推進するとともに、これを
支える「サービス・マネジメント」「マーケティング・マネジメント」の二つの分野についても取り組みを行ってまいります。
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●「ものづくりとイノベーション」
「ものづくり」は、海外への工場移転に伴う技術移転、経営の国際化に伴う異文化経営など、日本企業の置かれている状況に伴って、様々な研究分野が課題と
して挙げられてきました。近年は、製品分野によっては、コスト面で海外企業と競争をすることが難しいものもあり、より広範なイノベーションが求められつつ
あります。このような中で、とりわけ、@ものづくり戦略、Aイノベーション・システムを中心として「ものづくりとイノベーション」についての研究活動を構
想しています。
@ものづくり戦略
顧客が必要とする商品を提供することが、ものづくりに求められる社会的役割であり、ものづくり能力をビジネスモデル化することが、現代企業の今日的課題です。
また、現在の社会システムの中では、企業組織が市場でより有利な地位を保って生き残っていくために、国際的な基準に従い、また積極的にその基準となるも
のを生み出していく必要があり、これらの研究をより深めていきます。
Aイノベーション・システム
国(地域)の制度や企業などの関係者など、多くのものを含む社会システムそのものが、どのようなイノベーションの制約要因となり、またイノベーションの
発展の促進要因となっているのか、そしてこれらの要因を踏まえた上で、実際の国(地域)独自のイノベーションがどのようにマネジメントされながら生み出さ
れているのかを研究します。
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●「サービス・マネジメント」
「ものづくり」を支える分野として、「サービス・マネジメント」の研究を進めていきます。産業分野のみならず、スポーツや観光、医療、自治体など幅広い範囲を対象とします。
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●「マーケティング・マネジメント」
「ものづくり」の方向付けを行うものとして、「マーケティング・マネジメント」の研究を進めていきます。特にデザインや環境、地域、NPOといったキー
ワードや、マーケティングやイノベーション、マネジメント等に関して経営的な観点から見て大きな影響を与えてきたドラッカーの経営思想などについて研究を
行います。
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