立命館大学ロボティクス研究センターの歴史

ロボティクス・FA研究センター(1994~2004) 
センター長:花房秀郎(1994~ ) 有本卓(~2004)

1994年設立当初のロボティクスFA研究センター1994年設立当初のロボティクス
FA研究センター

立命館大学では、産官学の連携を目的に1994年にロボティクス・FAセンターを設立し,企業および国からの多くの研究プロジェクトを行って,社会に貢献してきました.センター名のFAは,Flexible Automationの略称であり,設立当初から自動生産等で産業界へ貢献することを目的としていました.このようなセンター設立趣旨に賛同する企業から寄付金が寄せられ,2482㎡の建物の建設資金のすべてが寄付金によって調達されました. 本センターでは,社会・産業界からの問題を解決することを第一の目的として運営を開始しました.社会・産業界からの総合的問題に対して,機械,電気,情報,人間工学等々の幅広い分野を横断した研究者集団によって解決を試みました.たとえば,画像処理研究室,機構開発研究室,生体計測研究室などの研究室が多数結集して,ロボティクス分野の総合的な課題に対して解決方法を切り開きました. また,受託研究を大学の組織を上げて取り組み,リエゾンオフィスを1994年に立ち上げました.受託研究を企業,大学教員,大学事務が協力して,遂行した方式は,当時先進的あり日本の他大学にも大きな影響を与えました.

先端ロボティクス研究センター(2004~2014)
センター長:有本卓(~2006) 渡部透(2006~2011) 川村貞夫(2011~2014)

情報理工学部が2004年に設立され,新たなメンバーも参加して,ロボティクス・FA研究センターを改組して先端ロボティクス研究センターが設立されました.過去の受託研究や共同研究の事例を鑑みれば,社会・産業界からの要請は,特定の専門分野のみでは解決策を生み出せない場合が多く存在しました.このような場合,専門分野の異なる研究者集団の活動が極めて有効でした.また,社会・産業界から要請される課題は,極めて具体的な場合が多く見受けられます.その中には,現在までの科学と技術では,すぐさま解答を準備できないもが多く存在します.このような具体的な課題を含む問題を,一般化した形式で定式化し,答えを求めることは,新しいロボットの技術の開拓のみならず,ロボットのシステム科学を深めることにも貢献します.その意味では,社会・産業界からの要請される課題は,ロボティクスの技術と科学の研究を開始する重要な情報と我々は考えてきました.

ロボティクス研究センター(2014~2024)
センター長:川村貞夫(2014~)

ロボティクス研究センターは,先端ロボティクスセンターを改組し,新たなメンバーも多数参加して設立されました.現在活動中です.