かつての立命館のシンボルマーク「立マーク」をみなさんはご存知でしょうか?。
立命館中学校・高等学校 旧深草学舎の「立マーク」
「立マーク」のデザインは1960年学園創立60周年にあたって公募、採用されたもので、1994年3月9日常任理事会にて「歴史的役割を終えたものと判断し、今後新たな使用はしない」と決定されるまで、長年親しまれ使用されてきました。2010年3月28日発行『立命館百年史紀要 第十八号』によると、
「歴史的役割を終えたこの「立マーク」を覚えている人たちは、ほとんどいなくなった。学内でこのマークを見かけることもない。ただ唯一、立命館中・高等学校深草キャンパスの中庭を見下ろす中学校棟の正面壁面を飾っているのを除いて。」
と記されています。
さて、この最後の「立マーク」、2014年9月立命館中学校・高等学校が長岡京へ移転した後も残されていましたが、2015年7月24日取り外し工事が行われました。クレーン車は中庭に入れないため、グランドから校舎を跨いで中庭までアームを伸ばしての作業となりました。大型の120tクレーン車を使用します。
120tクレーン車
壁面から取り外し、グランド側のクレーン車で吊り上げ
大きさは縦約3.7m、横約3mで、質量は約250kg。作業している方と比較すると、かなり大きいことが分かると思います。
校舎の向こう側の「立マーク」を吊り上げて、グランド側へ移動
地面へ・・・・
着地、取り外し完了
1988年9月同校が北大路から深草へ移転してから雨風に耐え生徒たちを見守り続けた「立マーク」はその役目を終え、静かに地面へと下ろされました。現在、この「立マーク」は西園寺記念館で一時的に保管されています。
西園寺記念館に到着
クレーンで吊り上げて、一旦地面へ
人力で移動
移動完了
概観
衣笠キャンパスにお越しの際には是非お立ち寄りください。ちなみに、常任理事会にて「立マーク」が廃止されたのと同時に新しいコミュニケーションシンボルマークとして「Rits」が誕生しました。
Ritsバス
史資料センター